生命と食 の商品レビュー
遺伝子組み換え、クローン技術、IPS細胞等等現在の最先端技術により生命がパーツ化されて行く、生命操作って問題が無いのか? 著者は生命は時間の繋がりであり部品として操作維持される事は生命現象の否定であると、、、 4年前に日本でも話題となった狂牛病もやはり同様な理屈、イギリスで...
遺伝子組み換え、クローン技術、IPS細胞等等現在の最先端技術により生命がパーツ化されて行く、生命操作って問題が無いのか? 著者は生命は時間の繋がりであり部品として操作維持される事は生命現象の否定であると、、、 4年前に日本でも話題となった狂牛病もやはり同様な理屈、イギリスで発症したこの病気は乳牛の餌である肉骨粉にヤコブ病である動物の肉が混ざっていた事から蔓延した。そもそも乳牛は妊娠した状態の牝牛から乳を搾りとるのだが子牛が生まれると直に親牛から隔離し一滴の母乳も与えない、そうしないと商品である乳の確保・生産が出来ないから、子牛には最初から肉骨粉を食べさせる。 その餌である肉骨粉はコストを抑える為に牛や豚・鳥等の死体を高温で焼き粉末状にして低コストで流通させていたがこの製法(レンダリング)は昔から変わっていなくまた、ヤコブ病も昔からある病気で何故に1980年に突然イギリスで狂牛病が発生したのか、、、 80年代は世界的に石油不足(オイルショック)といわれた時代でエネルギーコストが急激に上昇した為にレンダリング業界もコスト削減の為に肉骨粉生産工程の温度や時間を大幅に短縮し低エネルギーと生産スピード向上による低コスト化にまい進した結果、従来は病原体が混入していても生産中の高温長時間な工程中に死滅していたが80年代以降の肉骨粉には病原体がそのまま残留したと考えられる。 乳牛(ホルスタイン)は搾乳出来なくなると廉価牛肉として食肉となります。雄牛ホルタインは種牛ではなくなると即刻食肉になり人間の食卓に上り食物連鎖最上位である人に病原体が蓄積するのです。 そもそも乳牛は草食なので肉骨粉を使用せずに時間とコストが掛かっても有機栽培植物を与える事が安全で美味しい牛乳や食肉を生産する事が出来るのです。 時間の繋がり生命現象の維持を守り、多少高くても安全な物を口に入れる事が大切なのではないかと著者は語ります。 平明な言葉とアカデミックな考え方に諭されます。狂牛病って今更?テーマですが生命とは何かを考えさせられる冊子です。
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平易でわかりやすい文章。 食べたものが身体を作るのだと改めて知る。 食べるものをもっと選んでいく必要があるなと感じた。
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これもアンアンの本特集で存在を知る。この本を紹介しているのは、写真家の鈴木心さんだが、この人の紹介する本と紹介文は秀逸だと思う。
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なぜ、生物は食べるという行動をするのか、 謎に思っている方にオススメ 福岡先生が、いろんな確度から、食事が生物にとって どういう意味を持っているのか、説明しています。
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福岡氏も狂牛病も最近はその名前を聞かなくなったな。 命をいただいて,その命はタンパク質として自らを構成する。食べ物が自分となることを考えれば,その場の小さな経済的利益に惑わされることなく,履歴のはっきりした人工物の含有が少ないものを体内に取り込む方が自然だし,最終的な経済的利益を...
福岡氏も狂牛病も最近はその名前を聞かなくなったな。 命をいただいて,その命はタンパク質として自らを構成する。食べ物が自分となることを考えれば,その場の小さな経済的利益に惑わされることなく,履歴のはっきりした人工物の含有が少ないものを体内に取り込む方が自然だし,最終的な経済的利益をもたらす。
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生物学者の視点から考える「食」というのが面白い。 食べものを体に入れるとそれはどうなるか、だからこそ、何を食べればいいのか、ということをテーマにした一冊。 狂牛病や遺伝子組み換えなど今、食の世界で起きていることをわかりやすく解説しつつ、私たちはどういう選択をするべきなのかとい...
生物学者の視点から考える「食」というのが面白い。 食べものを体に入れるとそれはどうなるか、だからこそ、何を食べればいいのか、ということをテーマにした一冊。 狂牛病や遺伝子組み換えなど今、食の世界で起きていることをわかりやすく解説しつつ、私たちはどういう選択をするべきなのかということを改めて考えさせられる。
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『生物と無生物のあいだ』、『世界は分けてもわからない』、『できそこないの男たち』などの著書で知られる、福岡伸一先生の書。 なんというか、福岡先生の文章はのどごしのいいうどんのよう。論じる内容は、生物学的専門性に裏打ちされたかなり“ぶっとい”理論なんだけど、生物学に明るくないこ...
『生物と無生物のあいだ』、『世界は分けてもわからない』、『できそこないの男たち』などの著書で知られる、福岡伸一先生の書。 なんというか、福岡先生の文章はのどごしのいいうどんのよう。論じる内容は、生物学的専門性に裏打ちされたかなり“ぶっとい”理論なんだけど、生物学に明るくないこの私にも、スルスルとのみこみやすいのである。何がそうさせているのかな、と考えてみる。たぶん、それは福岡先生が“例え上手”であるからだといえるのではないか。 物事を“例える”という行為は、普段それほどすごいものには感じられないけど、これはなかなか高尚な能力だと思う。なぜならそれは、説明したいaの事柄について、まずその本質をしっかりと理解し、続いてそれと高い相似性が認められるbという事例を、日常の経験の中から探しだすという、なかなか難易度の高い思考法だからだ。 福岡先生は、それをあっさりやってのける。しかも、絵画や教育学、物理学など、およそ自分の専門性とは関係のないところから、そうした“例え”をひっぱりだしてくる。福岡先生は、博覧強気の人である。 さて、内容面について。本書はまず、「物事を区別して考える人間の思考法」を批判することから始まる。言いかえれば、分析的思考法批判である。 ある事象というのは、他のあらゆる事象との多様な連環、しかもインタラクティブな連環のうちにあるもの。でも、人間はそうした連環を鑑みず、物事を区別し、切り出して、考察していく。そうした人間の思考様式が問題なのだ、おそらく福岡先生はそのように言いたいのだと思う。 次に、そうした人間の分析的思考法が招いた厄災の代表例として「狂牛病問題」を論じていく。というより、「狂牛病問題」を論じる枕として、分析的思考法の批判が最初に行われたと言った方が適切か。 ブックレットで60ページちょっとしか分量はないけど、「いのち」と「食」に関して、たっぷり考えさせられた。個人的には、読者を知的に昂揚させることができる本を「良書」と考えている。したがって、福岡先生のこの本は良書中の良書!!本当におもしろい!! 本書の最後で福岡先生はこのように論を締め括っている。とても印象的だったので、引用しておこう。 「食物とはすべて他の生物の身体の一部であり、食物を通して私たちは環境と直接つながり、交換しあっています。だから自分の健康を考えるということは、環境のことを考えることであり、環境のことを考えるということは、自分の生命を考えるということでもあるわけです。」
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自分の体と、食べ物のつながり。そして、食べ物を通しての環境とのつながり。大切なことはこんなにシンプルだったのかと、目が覚める思いがした。「私たちを形作っている分子は、自分のものであって、自分のものではない」という一節が印象的。 そうした意識を持って、食べ物を見つめていきたいと感じ...
自分の体と、食べ物のつながり。そして、食べ物を通しての環境とのつながり。大切なことはこんなにシンプルだったのかと、目が覚める思いがした。「私たちを形作っている分子は、自分のものであって、自分のものではない」という一節が印象的。 そうした意識を持って、食べ物を見つめていきたいと感じた。
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動的均衡である生命体の成り立ちという前提をもって、狂牛病やらガンやらは一体どういうことなのかを読み解く。生命維持としてみた場合の食のリスクの意味など腑に落ちた。
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