明日も愛してる の商品レビュー
会うたびに俺は恋をする。 13分間しか記憶をとどめておけない男・櫂、その男を愛し続けるツダ。 ふたりの長い長い1日を書いた作品。 せつなく甘い愛の物語、タイトルも素敵。
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前向性記憶障害と、逆向性記憶障害を患う受けは13分しか記憶がないという……。 恋愛するのも大変だろうな……と思うのでした。 ちょっとシーン展開が細かいので☆4つ
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再読。 今回、回収されずに散りばめられたままの色んな謎が気になったりした。 櫂の財産とか、事故のこととか諸々。 でもまあ、やっぱし泣いた、所々。 妹との電話とか、記憶の扉を開けるところとか、魔法の話とか。 やっぱ名作だと思うんだな。
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これは凄い………!!むちゃくちゃ泣きました。最後の五ページくらい泣きすぎてページめくれなかったし、最後のページ見るだけで涙が出てきます。読み終わったあとで表紙を見てまた泣けるっていう。 素晴らしい1日。人を愛するってすごく複雑なのにこんなにも単純なんだという描写がもう……! 星無限大ですよ……!BLで書いてくれてありがとうとも思うし、そういうジャンルの枠を超えて素晴らしい話だと思います。今まで何故読まなかったと自分に問いたいほどです。 この主人公視点大変だっただろうな……。そして中身も!あの文字があるから、このお話にさらに引き込まれるのです。こんな作品を生み出してくれた安芸先生に感謝します。
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きれいなお話だったし、作者さんがすごく力を入れて書かれたのがわかった。 私は二人の姿を幸せだと思えず、最後に何とも言えない気持ちになった。物語の最後は二人の幸せそうな姿で締めくくられていても、今後のことを考えると辛すぎる気がする。 そもそも序盤、Hシーンから受の逃走までの攻の行...
きれいなお話だったし、作者さんがすごく力を入れて書かれたのがわかった。 私は二人の姿を幸せだと思えず、最後に何とも言えない気持ちになった。物語の最後は二人の幸せそうな姿で締めくくられていても、今後のことを考えると辛すぎる気がする。 そもそも序盤、Hシーンから受の逃走までの攻の行動に賛同できず、本から心が離れてしまったので資質がなかったのかもしれない。
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記憶の容量、13分。そんな櫂と彼を愛する男、津田との濃密な(でもいつもの)1日のお話。 なんて目まぐるしい時間だろうかと思うけれど、これが彼らの日常なのだ。 櫂視点で進むので、混乱や焦燥の繰り返し。起きてる間は11分毎のアラームで覚えていたい大事なことの覚え直し。眠りについたら、全部リセット。起きる度に出会う津田は、状況に応じて嘘をついたりしてくれるものだから、読んでるこちら側も何が本当のことなのか櫂と同じに混乱しだす。 ハウスキーパー?機織り?高級マンション?二人のはじまり? 全てが謎のままだけど、津田が櫂を愛していることは揺るぎなく感じとれるし、ぐるぐるし通しで、ときに本気で逃げまわったりする櫂だってやはり津田を愛しているんだと感じとれる。 覚えていなくても恋人。 あのファイルに「恋人」として津田の写真が並んでいないことが、逆に彼らが恋人同士であることの証明のような気がする。 作中何度も登場する言葉だが、自転車に乗れることは忘れても、自転車には乗れる。 愛していることは忘れても、愛してる。
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いろいろな意味で濃厚すぎて、読後の疲労感が半端ない。 数多ある記憶喪失もの、とりわけ前向性健忘を扱ったものの中ではピカイチ。 受は事故により13分しか記憶がもたない。 しかも受視点であるため、過去にどんなことがあったか、どんな仕事で攻とどんな風に過ごしてきて、なんてことが一切触れられていない。 ひたすら13分を繰り返し、そのたびに受はリセットされる記憶の中で生まれ変わります。 攻はそれにひたすらつきあい、毎回毎回辛抱強く愛を向けます。 読む側も13分リセットに付き合い、こりゃ濃厚だ何ヶ月経った……? と読後に溜息を吐きつつ考えると…… これがたった1日の間に起こった物語だったことに呆然とし、そしてせつなさに胸が熱くなるわけです。
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朝、櫂は知らない部屋のベッドで目が覚めた。ついさっき、眠りにつくまで櫂は十八歳だった。しかし窓に映る自分の姿は、どう見ても高校生には見えないほどくたびれていた。「現在のおまえの年齢は35歳」…枕元に置かれたファイルにはそう書かれていた。戸惑う櫂の前に現れたのは、ツダと名乗る見知ら...
朝、櫂は知らない部屋のベッドで目が覚めた。ついさっき、眠りにつくまで櫂は十八歳だった。しかし窓に映る自分の姿は、どう見ても高校生には見えないほどくたびれていた。「現在のおまえの年齢は35歳」…枕元に置かれたファイルにはそう書かれていた。戸惑う櫂の前に現れたのは、ツダと名乗る見知らぬ男だった。男に自分の「ハウスキーパー」だと告げられた櫂は驚くが…。―永遠に繰り返されるせつなく甘い愛の物語。
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記憶喪失モノです。そしてそれは、13分ごとに忘れてしまう前向性健忘という障害で、以前テレビで知った時には難儀な病気だな、家族はさぞ大変だろうなと思ったけど。 この作品は障害そのものについては多くを語っていないし、医者も登場しません。それよりも、13分の関係になってしまった攻と受...
記憶喪失モノです。そしてそれは、13分ごとに忘れてしまう前向性健忘という障害で、以前テレビで知った時には難儀な病気だな、家族はさぞ大変だろうなと思ったけど。 この作品は障害そのものについては多くを語っていないし、医者も登場しません。それよりも、13分の関係になってしまった攻と受の心情がメインで、痛くない読後感。BLということを、きちんと意識してる筋立てです。 攻である津田が、13分の中に込める深い愛情、これが切々と伝わってきます。あとがきに「前向きな攻め。納得いく感じ」という新聞の見出しエピがあったけど、津田はまさしく「前向きな攻め」そのもの。決して悲観することなく、ひたむきに楷を愛し続けている男です。 もちろん、すぐに記憶を失くす楷のために大変な苦労をしています。監禁男呼ばわりされたりしても、憤ったりしません。逆にファイルを見せることを怠ったことを謝罪する津田に涙しました。 「誰ですか」と毎度尋ねられたり、津田の胸の内を思うと同情しますが、それでも楷のために工夫を凝らし、時には悪気ない嘘もつきます。そのひとつひとつに楷への思いやりや愛情が感じられて、胸打たれます。 記憶をすぐに失くす楷の視線で描かれているので、彼の気持ちがリセットされると同時に、読者もあれ?という感じで状況すぐには飲み込めず焦るのも面白いところ。楷の気分です。それにしても、津田はハウスキーパーになったり、監禁する悪い奴になったり、大変です。そこも、悲壮感なしで描かれているのがいい。 楷が、初心になったりエロくなったりする様もうまく描かれています。 楷って過去にどんな生活していて、成功した男だったのか、どうして津田と恋人同士になったのか、詳しいことが説明されてないのがじれじれするところ。たまに津田が楷に説明するのもなんだか真実なのかどうか謎だし。二人の暮らしぶりがとても気になる話です。しかも、恋人同士らしくデートしたりHしたり、小刻みな時間の中でえらく充実したラブラブ生活を楽しんでるのがすごい。 忘れるから倦怠期は皆無。Hが何回でも楽しめる、と前向きな津田はさすがです。 せつなさはあったりするけど、意外に愛があふれていて、とても13分で忘れてしまえるようなストーリーじゃないですよ。
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1日の話。ハウスキーパーと自己紹介する津田が切ない。津田が櫂の傍に居ることの葛藤や忘れられてしまう事への困惑や全てを受け入れる決意が端々にみられて、こんな日常を津田が大切にしてるのが泣けます。 櫂自身13分の記憶と現状を受け入れる辛さと、これからも記憶が減っていくことに対する気持ちを思うと胸が苦しいです。。 花火での会話は何度読んでも切なくなります。病気の進行を考えると津田があの櫂に会えたのは、もしかしたら最後だったのかもしれないと思うと更に切なくなります。。 痛い話でも衝撃的な事もないけど、心に重くのしかかる様な話です。
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