ドリアン・グレイの画像 の商品レビュー
美しかった。 ヘンリー卿は実に魅力的だ。彼の吐く言葉が毒であったとしても、それは魅惑されずにはおられない美しい毒だ。
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登場人物の考えや動機付けが適当で、しっくりこない。 ディティールが適当で、リアリティーが感じられない。 ネタありきで、後は終わらせるためにダラダラ書かれた感じを受ける。 あと、この本の会話部分は洒脱で皮肉な感じだが個人的にどうも好かん。
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デカダンスを愛する人ならば必読書。 絶世の美青年ドリアン・グレイが次第に退廃生活を始めるが、彼の美貌はいつになっても衰えず、代わりに肖像画に老醜があらわれる・・・という話。 文学を愛する若者ならば一回は夢中になる本じゃないだろうか。 かくいう私もノックダウン。 めくるめく唯美主...
デカダンスを愛する人ならば必読書。 絶世の美青年ドリアン・グレイが次第に退廃生活を始めるが、彼の美貌はいつになっても衰えず、代わりに肖像画に老醜があらわれる・・・という話。 文学を愛する若者ならば一回は夢中になる本じゃないだろうか。 かくいう私もノックダウン。 めくるめく唯美主義的生活が、くらくらするような美文で綴られている。 人間には根源的に、悪に惹かれる要素があるとしか思えない。 美を求める心と同じ強さで。
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純真な美貌の青年ドリアンの肖像画は、彼の外面と内面の美しさを反映させ、完璧に仕上がった。ドリアンは描かれた自分の画像がいつまでも変わらない半面、彼自身は醜く老い、純真さを失うであろうことを恐怖し、どうか絵ばかりが変化して実物の自分は美しい見栄えを保てるようにと祈る。いつの間にか...
純真な美貌の青年ドリアンの肖像画は、彼の外面と内面の美しさを反映させ、完璧に仕上がった。ドリアンは描かれた自分の画像がいつまでも変わらない半面、彼自身は醜く老い、純真さを失うであろうことを恐怖し、どうか絵ばかりが変化して実物の自分は美しい見栄えを保てるようにと祈る。いつの間にか青年のその願いは叶っていた。どれほどの悪徳にドリアンが手を染めても、彼の外見はいつまでも穢れを知らない若き日の美貌を保ち、反対に肖像画のドリアン自身はあらゆる悪を身に受けて醜く、老い、下卑た姿になっていく。 良い味出しているなと思うのはヘンリー卿である。ドリアンを本能と官能の道へと誘ったヘンリー卿が諸悪の根源のはずが、別に彼自身はただの傍観者、ドリアンの変化には一切かかわらない人間として、平穏に物語を完走する。 対してドリアンは最後に全ての恐怖から逃れるために良心を殺そうとし、自らに殺されてしまう。この対比には、訳者解説にある、「因果応報めいた陳腐な道徳律の響き」が意図されたものではないはないか、と思わせる。 芸術についての描写は、すんません、難解すぎて分からない。 個人的に大好きなのは、ドリアン自身は一切の芸術を作らなかった。美しいショパンを、空気に流れて消えてしまう形に残らない芸術を、ピアノで弾いただけ、という点である。快楽ばかりを追う自らの人生を芸術にした、というのも、納得の言葉かも。
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会話の随所に価値観の違いや、ついていけなさを感じるが、そりゃ時代も国も違うわけで。退廃的な雰囲気を楽しむのかもと思いつつ、あまり楽しめなかった。ストーリーは分かりやすく、お芝居みたい。
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某映画を観て大まかな内容は把握しつつ、ずっと手を出してなかった。 主人公の人生よりもその合い間に描かれる美しい描写が魅力的でした。
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新潮文庫から出ている福田恒存さん訳のものは未読だが、いつか読みたい。私の中で、色々なきっかけとなった一冊。
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適当に手にとったこの一冊… 要約すれば美、青春、若さへの嫉妬ってことになるのかな イギリス人らしく会話シーンがとてもラジカルで長かったがそんなに苦痛ではなかった 気に入ったのは、証拠隠滅の依頼のシーン。全体的に人物描写が優れていると思うけどこのシーンは焦りが手に伝わってくるほどだった 若さや美への執着嫉妬は自分にさえもおよぶのだなあと思ったなあ 過去への憧れは時に危険
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青春の光と影。 苛烈で毒のある青春を謳歌するドリアンの物語。 こんなドリアンみたいな青春を送ってみたい、とは思いませんが…ヘンリー卿の思想は、現代でも刺激的で魅惑に溢れてる。 何冊か読みましたが、西村さんの訳が一番しっくりきて、綺麗だと思う。
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既読の方に向けてコメントを書いています。 良からぬことを吹き込んだヘリー卿が悪いのか、ドリアンを崇拝しすぎたバジルがいけないのか、 それともそれらのことがなかったとしても、ドリアンは同じ道をたどる運命だったのか…。 それぞれの立場に立つことで、いろいろな見方ができる本でした。 ただ、やりたい放題にやっていたドリアンが、最後に自責の念にかられて情緒不安定になっていくのがちょっと急すぎるような気がしました。 それなら、シビルが亡くなった時に気づこうよ…。
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