奇術探偵 曾我佳城全集 の商品レビュー
奇術の世界はよく知らないので、その辺りは楽しく読めた。しかし、最後が好みではなかったので、それが残念。最後は人によって感想は違うと思うが、個人的にはアウト。人間関係が色々つながっていくのは面白かった。「カップと玉」がお気に入り。
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泡坂さんの作品は、古臭くもあり、うさん臭くもあり、しかし古き良き探偵小説の匂いに満ちている。 最もその匂いが深く漂うのがこのシリーズだと思う。 美しくも怪しい女の色気と情念がミステリーに色を添える。 なんと魅力的な探偵だろう。 シリーズ物も、やっぱり終結させるのがいいと思う。 賛...
泡坂さんの作品は、古臭くもあり、うさん臭くもあり、しかし古き良き探偵小説の匂いに満ちている。 最もその匂いが深く漂うのがこのシリーズだと思う。 美しくも怪しい女の色気と情念がミステリーに色を添える。 なんと魅力的な探偵だろう。 シリーズ物も、やっぱり終結させるのがいいと思う。 賛否が分かれるかもしれない今作のラストは、私には、これぞ着地点という気がする。
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4- ボリュームたっぷりなだけにデキにバラつきはあるが、十分に楽しめる。 賛否両論の最終話は個人的にはモヤッとする。オチがどうとか、幕引きの仕方がどうとかというよりも、後付けのエピソードの引きの弱さが煮え切らない。 ただ、装丁は眺めているだけでうっとりするレベル。ずっと手元...
4- ボリュームたっぷりなだけにデキにバラつきはあるが、十分に楽しめる。 賛否両論の最終話は個人的にはモヤッとする。オチがどうとか、幕引きの仕方がどうとかというよりも、後付けのエピソードの引きの弱さが煮え切らない。 ただ、装丁は眺めているだけでうっとりするレベル。ずっと手元に残しておきたい。
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結婚を気に若くして引退した女流奇術師の曾我佳城が探偵として活躍する。 最初の話は1980年代だけあって、人の描写なりが現在とは違った雰囲気が漂っている。主だった作品でヒロインは30歳代なのだが、30歳代なのに美しいみたいな表現がされていて、当時女は30過ぎたらもう終わりと見做されていたように感じられる。 テレビのシナリオ風なものもあるのだが、基本的に三人称。 視点の切り替わりについていけないものがあった。 「ミダス王の奇跡」は正直、すっきりしない。 最後は、予定調和っぽいというかなんというか。串目青年が、墓守として生きていくのはちょっと気持ち悪いというか哀れというか。 本人としては幸せなのかもしれないけれど。
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余り好きでない曾我佳城集。 やっぱり美人で頭がよくって難問を解決する主人公は厭味たらしくて好みではない。ラストは、不倫が破れ相手の男性を殺し、自分も自殺するという連続モノには珍しい終わり方。続きはもうないと分かる作者らしいきっぱりとしたラストであった。
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泡坂ワールド全開で、楽しめる。やっぱり日本を代表する本格推理作家だ。でも22もあると飽きる。印象的だったのは「天井のトランプ」「空中朝顔」「剣の舞」「花火と銃声」
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図書室から借りて読んだ。 短編ミステリで一話づつ読めるが、全体を通してひとつの作品としても成立している。二重のトリックが仕掛けられた作品でした。 マジシャンの心得のある人は、更に楽しめると思います。
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魔術とミステリの融合。泡坂さんのお得意な文章でとても読みやすく、楽しい。軽い感じの話も多いが、それだけじゃない。ちゃんと完結まで話が入っているのが嬉しい。
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ミステリーと奇術って物凄く相性が良いと思わせる一作。 手品のネタバレ的なものと事件のトリックが一致していたりして、奇術の裏側を見たような感じになります。 ただ、これは全集と言うだけあってボリュームがハンパじゃない!読むのが大変でした。
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(本格ミステリ大賞候補(2001/1回)) (収録作品)剣の舞/虚像実像/花火と銃声/ジグザグ/だるまさんがころした/浮気な鍵/魔術城落成/百魔術/七羽の銀鳩/おしゃべり鏡/ミダス玉の奇跡/とらんぷの歌/真珠夫人/カップと玉/消える銃弾/ビルチューブ/バースデイローブ/白いハンカ...
(本格ミステリ大賞候補(2001/1回)) (収録作品)剣の舞/虚像実像/花火と銃声/ジグザグ/だるまさんがころした/浮気な鍵/魔術城落成/百魔術/七羽の銀鳩/おしゃべり鏡/ミダス玉の奇跡/とらんぷの歌/真珠夫人/カップと玉/消える銃弾/ビルチューブ/バースデイローブ/白いハンカチーフ/空中朝顔/シンブルの味/天井のとらんぷ/石になった人形
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