隅の老人の事件簿 の商品レビュー
安楽椅子探偵といえば大体名前の上がる隅の老人。 実際読んでみると、一方的に事件の概要喋って捲し立てたり、裁判の傍聴に自ら足を運んだりと結構アグレッシブ。 昔の作品だけあって、面白い話もあれば、犯人が見え見えの話やガバガバな話もあって玉石混合。 けれど最後の話だけは、かなりト...
安楽椅子探偵といえば大体名前の上がる隅の老人。 実際読んでみると、一方的に事件の概要喋って捲し立てたり、裁判の傍聴に自ら足を運んだりと結構アグレッシブ。 昔の作品だけあって、面白い話もあれば、犯人が見え見えの話やガバガバな話もあって玉石混合。 けれど最後の話だけは、かなりトリッキーな着地をして驚かされた。 途中までは⭐︎2だけど、ラストの話だけで⭐︎3!
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表紙にあるイラストがあまりにイメージが違うので面食らう。やはりH Mブロックの挿絵に描かれた鳥のような顔の老人の方が良い。老人という訳もイメージ違うんだけど。「犯罪に謎などというものはあり得んよ」と言い放つ、カフェの隅のいつもの席で勝手に事件の謎解きをしていく隅の老人。記者のポリ...
表紙にあるイラストがあまりにイメージが違うので面食らう。やはりH Mブロックの挿絵に描かれた鳥のような顔の老人の方が良い。老人という訳もイメージ違うんだけど。「犯罪に謎などというものはあり得んよ」と言い放つ、カフェの隅のいつもの席で勝手に事件の謎解きをしていく隅の老人。記者のポリーが事件の概要を話すと一方的に答えを出す。ほとんど質問もせずに鮮やかに解き明かす。そして「隅の老人最後の事件」では、お前もか!のラストへ
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代表的なものを集めた13の短編。「イヴニング・オブザーバー」紙の記者ポリー・バートンが「ABCショップ」の隅にすわった老人から事件の顛末と老人の推理を聞く、という形式。老人は検視尋問や現場に行って情と報を集め推理している。コナンみたいなアニメの30分番組になりそうだ。人間関係をこ...
代表的なものを集めた13の短編。「イヴニング・オブザーバー」紙の記者ポリー・バートンが「ABCショップ」の隅にすわった老人から事件の顛末と老人の推理を聞く、という形式。老人は検視尋問や現場に行って情と報を集め推理している。コナンみたいなアニメの30分番組になりそうだ。人間関係をこれでもかと描くというものではなく、トリックの説明。 なにしろ1865年生まれのバロネス女史がこういうものを書いていたというのに敬服。和暦でいったら慶応元年から昭和22年没。82歳。日本だったら明治維新から第二次世界大戦後! 「フェンチャーチ街の謎」 ポリーと老人が最初に出会う。 「地下鉄の怪事件」 座ったまま一瞬で死んだ若い妻。夫の裏の顔。 「リージェント・パークの殺人」 ルース・レンデルの「街のへの鍵」の舞台と同じリージェント・パーク。同じ場所での殺人事件。 「隅の老人最後の事件」(The Mysterious Death in Percy Street) アパートの管理人の老婆殺人。隅の老人の身分がほのめかされる。しかも・・ 1901「ロイヤル・マガジン」に6編を発表 1905「The Case of Miss Elliott」 1909「The Old man in the Corner」
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これも古い名探偵。読まねば、と買った「隅の老人」イマイチ。当時は新しかったのだろうが、古い。謎解きも難しくない。途中で読み止め。
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高校生の頃にハマった『紅はこべ』。その作者バロネス・オルツィの推理小説短編集ということで興味を引かれ、読んでみた。 カフェの片隅に座った奇妙な老人が女性新聞記者を相手に、警察が手を焼いている事件の真相を推理してみせるというスタイル。それを警察に話して事件解決に協力するといった行...
高校生の頃にハマった『紅はこべ』。その作者バロネス・オルツィの推理小説短編集ということで興味を引かれ、読んでみた。 カフェの片隅に座った奇妙な老人が女性新聞記者を相手に、警察が手を焼いている事件の真相を推理してみせるというスタイル。それを警察に話して事件解決に協力するといった行動には出ず、逆に犯人の頭の良さを賞賛したりする。そのため、すべての作品で犯人が現実には捕まらずに終わっており、私的にはこれが微妙にすっきりしなかった(勧善懲悪好き?)。 また、個々のトリックについては結構「ほぉ~」と思うのだが、「その事実からなぜそこまで推理できる?ほかにも可能性ありそうじゃん?」と感じる部分もあり、全体としてはまあまあ。最終話も、意表をつかれて面白かったが、唐突すぎてあっけにとられたまま終わってしまった感があった。 とはいえ、これまでに読んだことのない不思議な雰囲気を持つ珍しい構成の推理小説で、興味深く読めた。「安楽椅子探偵」というジャンル(?)があることも、この本で初めて知った。(2007.9.19)
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今ひとつ、そそられなかったなぁ。結局この人なんだったんだろう?ラストも、なんでだったんだ? いろんな事件も後味悪かった。
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かなり読むのに時間がかかった。 各編タイトルが何のひねりもなくて、読む前のワクワク感があまりないですね。
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バロネス・オルツィの『隅の老人の事件簿』を読了。 安楽椅子探偵の代表格として有名な、隅 の老人の名作選。全13短編が収録されている。 名前も経歴も一切不明な隅の老人は、一般的に認識されている安楽椅子探偵とは少し違う。基本的に安楽椅子探偵は、現場へ出向くことなく様々な情報(関係...
バロネス・オルツィの『隅の老人の事件簿』を読了。 安楽椅子探偵の代表格として有名な、隅 の老人の名作選。全13短編が収録されている。 名前も経歴も一切不明な隅の老人は、一般的に認識されている安楽椅子探偵とは少し違う。基本的に安楽椅子探偵は、現場へ出向くことなく様々な情報(関係者の話、新聞記事など)を元に推理するというものだと思っていたのだが、隅の老人は自ら法廷や検死審問などに出かけることも多々あり行動的。それゆえに、ある意味では安楽椅子探偵とは言えないかもしれない(解釈による)。ちなみにかなりのうぬぼれ屋でもある。 どの事件も、「ABCショップ」という喫茶店で知り合った女性新聞記者ポリー・バートンに推理を聞かせる形。ポリーは聞き手だけでなく、情報を仕入れたりもする。隅の老人の推理が真相なのかは明らかにされないのだが、おそらく間違いないのであろう。 基本的にトリックには重きを置いてはいないが、最後の短編の意外性には驚かされた。少しネタバレ的な書き方になるが、それまでの12の短編を読んでいれば、犯人がすぐに判る人も多いと思う。オススメの古典である。
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安楽椅子探偵物だが、 検死審問にも出掛けるし、 思っていたよりも行動的。 とにかく、一方的によくしゃべる。 鮮やかなトリックや、伏線がある訳では無く、 一方的に、結論まで、到達してしまう。 トリックには、少し無理があると、 感じる部分もあるが、 前例の無い時代の作品である。 ...
安楽椅子探偵物だが、 検死審問にも出掛けるし、 思っていたよりも行動的。 とにかく、一方的によくしゃべる。 鮮やかなトリックや、伏線がある訳では無く、 一方的に、結論まで、到達してしまう。 トリックには、少し無理があると、 感じる部分もあるが、 前例の無い時代の作品である。 何よりも名前がない。 いつもミルクとチーズケーキを食べて、 紐を結んだり、ほどいたりしている。 隅の老人最後の事件 は、煙に包まれたような、 独特読後感を醸し出す。
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有名なミステリの古典。 トリックに無理があるものが散見。しかし、変に納得させられてしまうのも、また一つ。 隅の老人の最後の事件は、なにやら、幻想的な雰囲気も漂う。
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