容疑者Xの献身 の商品レビュー
今までのガリレオとは違った趣向の話の展開だったけれど、とても楽しく読めた。 ドラマで、刑事が女性になってしまったが個人的には悲しいなぁ。 まぁ、視聴率のためには仕方ないのでしょうね・・・。 絶望の淵に立たされている人間にとって、救いとなるものは時に日常のささやかな 出来事だった...
今までのガリレオとは違った趣向の話の展開だったけれど、とても楽しく読めた。 ドラマで、刑事が女性になってしまったが個人的には悲しいなぁ。 まぁ、視聴率のためには仕方ないのでしょうね・・・。 絶望の淵に立たされている人間にとって、救いとなるものは時に日常のささやかな 出来事だったり言葉だったりしますよね。 自分にも覚えがあるだけになんとも切ない気持ちになってしまいました。 彼の愛は、男女の愛というよりももっと、純粋で激しいものですよね。 愛も彼にとっては数学の一部なのかなと感じました。 曖昧さがないゆえに、とても残酷で純粋で簡潔。 東野圭吾さんの作品はとても大好きなので、今回読めたことに感謝します。
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文庫になったので購入。ガリレオシリーズは短編だったので読みやすかったが、長編でもなかなか。 読みながら違和感を覚えていたところが、最後のほうで解消される。 ミステリーとしてだけではなく、ラブストーリーとしても良い。ちょっと切ないが。
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ここまで心穏やかに読み終わるとは思わなかったよ。 無様に終わるだろうかとか思ってましたが。 "人"が出来てる。 心ってのはそう読みやすいものではないものだものね。(何か日本語おかしい?) 結末が読める本に遭遇することが最近多かったのですが、これは良かったです。
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とても切ない話だった。これまでのシリーズとはやや趣が異なり、物理現象ではなく数学的な話題に絡んだ事件になっている。容疑者Xの心情にとても心を打たれた話だ。 想いを寄せる隣人の行った犯罪を隠蔽するために、救いの手を差し伸べる天才数学者の話。ラストが本当にせつない。湯川と石神の...
とても切ない話だった。これまでのシリーズとはやや趣が異なり、物理現象ではなく数学的な話題に絡んだ事件になっている。容疑者Xの心情にとても心を打たれた話だ。 想いを寄せる隣人の行った犯罪を隠蔽するために、救いの手を差し伸べる天才数学者の話。ラストが本当にせつない。湯川と石神の頭脳戦も面白かった。 石神の献身っぷりに心を打たれるかどうかは、読み手次第かな。僕は、ラストにそこまでやるかと思いつつも、それほどまでに愛していたのかと感動した。キモイと思う人もいる気がする。 この本を読んで、ハミルトンという数学者の話を思い出した。失恋しても26年間思い続け、かつて彼女が立っていた床に口づけしたらしい。(世にも美しい数学入門より) 真理を追究し続ける人間とは、凄まじい執念というか、想いの強さがあるのかもしれない。
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東野圭吾さんの作品は、私の期待を裏切らない。 久しぶりに手にしたこの本も、息つく暇なく読み終えた。 天才数学者で高校教師の石神。一人娘と暮らす隣人の女性に ひそかに想いを寄せている。 しかし、この親子が前夫を殺害したことを知った石神は 天才数学者の頭脳を使い、 隣に住む母娘の殺人...
東野圭吾さんの作品は、私の期待を裏切らない。 久しぶりに手にしたこの本も、息つく暇なく読み終えた。 天才数学者で高校教師の石神。一人娘と暮らす隣人の女性に ひそかに想いを寄せている。 しかし、この親子が前夫を殺害したことを知った石神は 天才数学者の頭脳を使い、 隣に住む母娘の殺人を完全犯罪に仕立て上げるストーリー。 一介の警察をだませても、石神のかつての親友であり 物理学者の湯川の目は、厳しかった。 ありきたりの読者推理は、まったく通用しない。 最後の最後に、ようやく人間らしい石神の姿が垣間見れた気がした。
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「探偵ガリレオ」初の長編 トリックの謎解き、と言うより人の心の深さとか 天才と呼ばれる人の悲しさとかがメインテーマ、かな さすが長編、読み応えはありました。
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う〜ん。 まあおもしろかったかな、というかんじですね。 映画はどうなるのかな・・・。 とりあえず堤さんは違う気がするのですが(^_^;)
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天才物理学者湯川学が卓越した科学知識と抜群の推理力を持って、奇妙な現象や難解な事件を解決する「ガリレオ」シリーズ初の長編小説。 天才ミステリー作家東野圭吾が待望の直木賞を受賞した作品で、ドラマ・映画化もされている。 「探偵ガリレオ」「予知夢」では科学的な視点で奇怪な現象に迫...
天才物理学者湯川学が卓越した科学知識と抜群の推理力を持って、奇妙な現象や難解な事件を解決する「ガリレオ」シリーズ初の長編小説。 天才ミステリー作家東野圭吾が待望の直木賞を受賞した作品で、ドラマ・映画化もされている。 「探偵ガリレオ」「予知夢」では科学的な視点で奇怪な現象に迫ってきたシリーズであるが、今作品ではその様相は影を潜め、純粋な推理小説としての完成度が高い。「手紙」「白夜行」で見せる東野作品の複雑な人間ドラマ、情的背景を十分に盛り込みつつ、最後にはあっと驚くトリックが用意されている。 じっくり小説を読むのは久しぶりであったが、あっと言う間に読み切ってしまった。 一瞬で作品の中に引きずり込まれてしまう。 東野圭吾の天才ぶりを改めて感じさせられた。
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愛する人は一人がいい。かつて好きだった人と離婚したのはいいが、離婚した後も執拗に現れる。そんな時殺してしまっても正当防衛だと私は思うけど、話はややこしい方向へ…。美人な母は2人の男性から愛情を受けるが終盤それがすごくいたたまれません。ガリレオシリーズは初めて読みますが、さすが直木...
愛する人は一人がいい。かつて好きだった人と離婚したのはいいが、離婚した後も執拗に現れる。そんな時殺してしまっても正当防衛だと私は思うけど、話はややこしい方向へ…。美人な母は2人の男性から愛情を受けるが終盤それがすごくいたたまれません。ガリレオシリーズは初めて読みますが、さすが直木賞受賞作品。唸ります。
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