鋼鉄の白兎騎士団(7) の商品レビュー
国の政治が動き始めて新たな展開の到来を予感させる
表紙はマルチとレオッチェの従者2人。案外珍しい組み合わせだったりするが本編とは関係無い。ようやくレオッチェが活躍かと期待したが違った。まずは巻頭カラーイラスト。ウサ耳の喪服まであるのね……あと今回も露天風呂に入ってるみたいだけど何かヘンなことになっている(その訳は本編中盤で解る)...
表紙はマルチとレオッチェの従者2人。案外珍しい組み合わせだったりするが本編とは関係無い。ようやくレオッチェが活躍かと期待したが違った。まずは巻頭カラーイラスト。ウサ耳の喪服まであるのね……あと今回も露天風呂に入ってるみたいだけど何かヘンなことになっている(その訳は本編中盤で解る)。前半はジアンの葬儀である。もちろんジアンは死んでいない(ガブリエラ戦役で特務分隊長を務めている)ので、これは政治的な駆け引きである。発案はもちろんガブリエラなのだが、作中でレフレンシアが指摘するように、今までの戦術的な観点から戦略的な発想へと移行しているのは、ガブリエラの能力というより彼女(達)の置かれた場所が騎士団外、それも他国ということに起因しているのであろう。ガブリエラは何時でも何処でも、与えられた命題に対して「どれだけ自分達を優位に出来るか」という意味で同じスタンスなのだと思う。後半では久し振りの男キャラとしてドゥイエンヌさんの兄上が登場、いきなりのシスコン振りを発揮するが、さすがに181頁の挿絵はアウトだろう。いくらなんでも妹のお尻に指を食い込ませてはいけないヨ。そんなおバカな兄上と共に思わぬ珍道中をすることになるのだが、この兄上が全裸で全力疾走したり妹の裸体に感嘆したりと独りで掻き回す様が面白過ぎる。ただ、この兄上に負けないくらい情勢も掻き回され、事態が混沌としながら好ましくない方向へ傾いていくことが綴られ、大きなピンチに見舞われる演出がなされている。次巻では今までとは異なる大きな動きがあるのではなかろうか。そろそろドゥイエンヌさんが里帰りすることになるエピソードが始まるかもしれない。
DSK
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジアンの死の顛末 しかし、ここでは何も起こらず、次へ。 見事に肩透かし、単なる前説だった。 次が本命? クーデータは実は黒子さんのフェイクで、罠だったと深読みしたが、そこまで捻ってはいなかった。 しかし、相変わらず風呂好き。読者サービス? さてこれから兄はどう絡んで来るのか。
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