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パディントン発4時50分 の商品レビュー

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2016/01/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

本作のヒロインである超有能な家政婦、ルーシー・アイルズバロウがとても魅力的だった。こういう女性、かっこいいな。この本に関してはむしろ、ミステリ小説として読むよりも、ルーシーの物語として読む方がいいのかも? ストーリーとしてはとても面白かったが、最後の謎解きがわりとあっさりしていて、少し物足りない感じがした。犯人よりも、マルティーヌの正体が分かった時の方が衝撃的だった。なんていうか伏線が少なくて、こじつけた感じがある。 そして、謎を残したまま終わる恋のリドル・ストーリー。余韻をたっぷりと含んだ終わり方がたまらなく好きだった。ベタベタな恋愛ものよりも、こういう含みを持たせたロマンスの方がよっぽどきゅんきゅんする(笑)。 ルーシーのお相手が気になって検索してみるも、主にセドリック派とブライアン派で分かれているようで。個人的にはクラドック警部かな? ラストの一文から、あなたよ、ってウィンクするミス・マープルが思い浮かぶようだった。 追記 (2016.01.12) 「アガサ・クリスティーの秘密ノート(上)」p336にて、ルーシーの結婚(予定)相手を確認。予想と違っていたけれど、彼の方で良かった。ルーシーの物語として、続編が読みたい気分だ。なぜか、甘酸っぱいブルーベリーパイが食べたくなった。

Posted byブクログ