ダライ・ラマ「死の謎」を説く の商品レビュー
ダライ・ラマ14世が説いた言葉の紹介とそれの解説付きのチベット仏教入門編。仏教というもの事態が、いくら平易に説こうとしても説けない性質もあるのかもしれないが、シンプルに心に残る言葉が多く、興味深く読んだ。 ただ、ダライ・ラマ14世の略歴を冒頭でさらーっとしないと、この人がどん...
ダライ・ラマ14世が説いた言葉の紹介とそれの解説付きのチベット仏教入門編。仏教というもの事態が、いくら平易に説こうとしても説けない性質もあるのかもしれないが、シンプルに心に残る言葉が多く、興味深く読んだ。 ただ、ダライ・ラマ14世の略歴を冒頭でさらーっとしないと、この人がどんな背景や状況下で話しているのか不明で、ピンと来ないところもありそう。私は以前に読んだ「ダライラマ真実の肖像」を思い返したから理解しやすかったような。ダライラマ個人の興味からこの本を手に取る方が理解しやすそう。チベット仏教への興味から手に取る人はそんなにいない、……な。ならいいのか。
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インタビューをまとめ、日本語に訳しているからか、文章がすんなりと入ってきにくいような気がします。 文章中、細いセクションごとに解説が入るのが、良くもあり、悪くもあり。 説明を補ってくれる利点と、読みにくいという欠点とがある。
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ダライ・ラマはチベット仏教の正統継承者であり最高権威者です。中国軍から弾圧を受けてインドに拠点を置く亡命政府で活動して既に半世紀を経ている。 89年にその功績を認められ、ノーベル平和賞を受賞しています。 この本はその頃にダライ・ラマにインタビューした内容にインタビューした大谷幸三...
ダライ・ラマはチベット仏教の正統継承者であり最高権威者です。中国軍から弾圧を受けてインドに拠点を置く亡命政府で活動して既に半世紀を経ている。 89年にその功績を認められ、ノーベル平和賞を受賞しています。 この本はその頃にダライ・ラマにインタビューした内容にインタビューした大谷幸三氏が ところどころに解説を加えたものです。 少し前に、アメリカのオバマ大統領がダライ・ラマと会見していましたが、ちょうど その頃この本を読んでいたので、その影響力の大きさが理解出来ました。 チベット仏教は古代インド仏教の考え方を色濃く受け継いでいるという。つまり輪廻転生、生きとし生けるものはその死後に生まれ変わり、新しい生命を生き継ぐという思想である 死とは何か、生命とは・・ 輪廻転生の法則、カルマの法則、煩悩から解放されるには・・ 愛とは、慈愛、性愛、なぜ愛は憎しみに変わるのか・・ 欲望について、快楽と至福の喜びはどう違うのか・・ 宇宙の法則、時間の概念、そして、知力と感情の融合・・ 人間の頭脳は超能力の住処である・・ 読む毎に味わい深い言葉に出会います。 さすがに、釈迦の時代から74回の輪廻転生を繰り返してダライ・ラマ13世の生まれ変わりと言われるダライ・ラマ14世です。 ここまではっきり述べられると、現在の世の中で起こる数々の出来事の成り立ちが手に取るように分かってくるというものです。 他者の存在を考えない自己愛ばかりが肥大する世界。欲望を煽りたてる数多くの商品・・・世の中の歪が人の心に及ぼす恐ろしさ・・ それでも、人間は修養を積み瞑想することで誰でも真実の愛(慈愛)にたどりつく事が出来ると説いています。 この本のカバーは、そんなダライ・ラマの引き込まれるような笑顔の祈りのスタイルの写真が表紙になっています。 それだけで癒されるでしょう。 (1年以上前に読んで書いた感想ですが、被災地宮城県石巻をつい最近ダライ・ラマが訪れ、犠牲者に祈りを捧げたという報道に救われた人も多かったのではと思いました。この部分付け加えます。)
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「死の謎」となってはいるけれども、ダライ・ラマが話していることは輪廻転生だけでなく、愛、カルマ、欲望など幅広い。ダライ・ラマ自身のことばも解説文もとても読みやすい。短いセクションごとに解説が入るとダライ・ラマの言葉に集中できない、という欠点はあるけれども、よりよい編集方法は思い浮...
「死の謎」となってはいるけれども、ダライ・ラマが話していることは輪廻転生だけでなく、愛、カルマ、欲望など幅広い。ダライ・ラマ自身のことばも解説文もとても読みやすい。短いセクションごとに解説が入るとダライ・ラマの言葉に集中できない、という欠点はあるけれども、よりよい編集方法は思い浮かばない。気になるなら読み飛ばせばよいのだから、よしとするか。
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ダライラマとのインタビューをもとに書かれた本です。 「生とは」「死とは」「宗教とは」を説明します。 全体を貫くのは「執着の薄さ」です。 生きている間、人間はどんどん変化し続け、同じところにとどまることはない。また、カルマはとらえ方によって変わる(戦争で相手を殺す、というの...
ダライラマとのインタビューをもとに書かれた本です。 「生とは」「死とは」「宗教とは」を説明します。 全体を貫くのは「執着の薄さ」です。 生きている間、人間はどんどん変化し続け、同じところにとどまることはない。また、カルマはとらえ方によって変わる(戦争で相手を殺す、というのは悪いカルマだが、同時に味方を助けるという点を見ればよいカルマでもある)。また、カルマは個人のカルマを連想しがちだが人類全体のカルマ、という見方もできる。
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この本で語られるダライ・ラマの言葉・宗教観・価値観は大変興味深い。 が、訳者の注釈的な解説が交互に挿入されるため なんというか読みづらい。。 小さな親切大きなお世話的な。 解説は「もし差し障りなければちょっと一言よろしいでしょうか?」 という慎ましさがないと、主文の世界観と文脈...
この本で語られるダライ・ラマの言葉・宗教観・価値観は大変興味深い。 が、訳者の注釈的な解説が交互に挿入されるため なんというか読みづらい。。 小さな親切大きなお世話的な。 解説は「もし差し障りなければちょっと一言よろしいでしょうか?」 という慎ましさがないと、主文の世界観と文脈を完全に遮ってしまう。 とはいえインド宗教の輪廻観とダライラマの思想について学ぶには どても読み易く解り易い内容だった。
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ダライ・ラマでない方が書いた文章の占める割合が多かったです。それなりに興味深いことを書いてあったけども、看板に偽りありって感じが。
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