K2 苦難の道程 の商品レビュー

出利葉義次【著】

2019/02/06

タイトルの通り、東海大学山岳部OB・OGを中心として結成された登山隊が、世界で2番目に高く難易度は随一と言われるK2登頂へ挑むまでの記録。
著者は東海大学K2登山隊隊長であり、東海大学職員である出利葉義次氏によって書かれているため、各隊員の参加までの経緯や準備期間、もちろん登頂時の心理描写に至るまで丁寧に描かれており大変に臨場感のある本に思う。
結果として、この登山隊は日本人女性初登頂・世界最年少登頂の偉業付でK2登頂を成し遂げたわけだが、結果は気の遠くなるような準備期間を経てほんの一瞬だけ訪れるものであることを痛感させられる。