百鬼夜行抄(文庫版)(10) の商品レビュー
主人公たちがコミックの発売にあわせて年を重ねていくタイプの本。 不思議で悲しく恐ろしい。今市子作品お仲ではやはり圧倒時名作品と思う。 晶と三郎の行く末が心配。開おじさんも困ったかただし。
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妖魔が見える青年、飯島律の日常(多分ww) 律も、見えるだけで、払うとかなんとかする力はない。ゆえに、祖父は心配して青嵐を彼のそばにつけているし、なんだかんだと使役する妖魔もいる。 と、つい「夏目友人帳」と比べてしまうのである。 うん。律と夏目の大きな差は、そばに見える...
妖魔が見える青年、飯島律の日常(多分ww) 律も、見えるだけで、払うとかなんとかする力はない。ゆえに、祖父は心配して青嵐を彼のそばにつけているし、なんだかんだと使役する妖魔もいる。 と、つい「夏目友人帳」と比べてしまうのである。 うん。律と夏目の大きな差は、そばに見えることへの理解がある大人がいたか、どうかなんだな。 ともあれ、大学生になってなんか可愛気がへってきた律より、開おじさまが素敵とい思うのは、当然のことで…。開おじさまのなんだか、一般市民としてはとってもヘタレてる部分が、なんとも愛おしい。 そして、なんだかんだと、問題をもってくるあたりが、いい感じなのだ。 ま、律には迷惑なんだけどね。 それにしても、どの物語も突き詰めて考えると、随分怖い話なのだ。妖魔より何より怖いのは、人の業であろうと、多分にステレオではあるが、そういうことがひたひたと水が足に寄せてくるように感じられるのだ。 この淡々としていながら、容赦ない怖さは、今市子の上手いところだと思う。 やっぱ「百鬼夜行抄」は面白いなぁ。 また、ドラマもやればいいのに。って、律やってた子が大きくなりすぎて、そして、司ちゃんは結婚しちゃったから、難しいかww
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相変わらず、一話の密度が濃すぎて、三分割してもきっと見劣りしない。律も妖魔の使いっぷりが板についてかっこいい。司ちゃんの出番が少なくてさびしかった。「異界の水守り」のラストの夫婦があたたかくて頼もしくて切ない。あと近藤くんのおばあちゃんのすまなそうな頼み方が笑えた。
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妖し好きの私にはたまらない1作。 文庫版のほうを集めています。 定期的に買っている数少ない作品の中の1つです。
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これほどクオリティーの高い作品が、世間的な知名度としてはあまり高くないのが不思議でしょうがない。この作者は本当に絵が上手くて、心地よいキレイな絵を描くので、読んでいてとても楽しい気分になる。しかも、一つ一つの話しが見事にまとまっているし、その、日本の伝統的な民俗学や陰陽学という観...
これほどクオリティーの高い作品が、世間的な知名度としてはあまり高くないのが不思議でしょうがない。この作者は本当に絵が上手くて、心地よいキレイな絵を描くので、読んでいてとても楽しい気分になる。しかも、一つ一つの話しが見事にまとまっているし、その、日本の伝統的な民俗学や陰陽学という観点からも、専門的にかなりきちんと構成が考えられている作品なんじゃないかという気がする。 ミステリー仕立てになっている内容が多くて、一つの話しの中に情報がたくさん詰まっているので、一回読んだだけではよくわからない話しもある。繰り返し読むと、その構成や伏線の張り方の見事さにあらためて感心する。それだけでなく、巻を進めた後にまた最初の方の話しを読み直してみても、始めの頃の段階から、矛盾なく世界観が構築されているし、絵柄もほとんどブレがない。 いい余韻を残す話しが多くて、そして、何かとてもタメになる話しを聞いたような気分になる。物語の面白さというもののツボを押さえた、芸術的な完成度の作品だと思う。 まだ連載中にもかかわらず、単行本と文庫版の両方が併行して発刊されていて、その点が、なんだかややこしい。今のところ、文庫版は10巻までの刊行で止まったままになっているので、早く続きが読みたい場合は、単行本のほうが一足先の部分を読めると思う。 「寂しいからって運命と偶然を取り違えないでね。僕はただの通りすがりですから。こういう力を持った人間は皆一人なんですから。」(p.44)
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相変わらずのストーリーの説明不足っぷりなのですが、 心惹かれるのはやはりキャラの魅力と私好みの世界だからなんだろうなー。 収録作品の中では水守のお話が私は好きかな。 基本友人から借りて読んでいるのだけど 買ってもいいかな…、ま、いろいろな後で。
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主人公・飯嶋律は亡き祖父から不思議な力。。普通の人間には見えない妖魔を見る力を受け継いだ。 以前からおもしろいとは聞いていましたが。。やっと最近読んで。。はまって大人買いしました。。 でてくる人も妖魔もキャラがおもしろい。。 怖い話から。。せつない話まで。。短編集。。
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薄っぺらくてがっかりしたけど、やっぱり中身の面白さに変わりはない。 個人的には「異界の水守り」がグー。 まさかの展開。そんでもってラストの青嵐が…おまいグッジョブだ。 ほのかなギャグがタマラン。
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私はこの人のマンガをこの作品の文庫ではじめて読んだ。 抜群に絵がきれいで、すごく好きな雰囲気のお話を書く人なのだけれど、初めて彼女の作品を知った作品は、ボーイズラブ(BL)だったのだ。で、私は、その当時、BLが苦手だった。 別に今となってはなんていうこともないので、BLのマンガだ...
私はこの人のマンガをこの作品の文庫ではじめて読んだ。 抜群に絵がきれいで、すごく好きな雰囲気のお話を書く人なのだけれど、初めて彼女の作品を知った作品は、ボーイズラブ(BL)だったのだ。で、私は、その当時、BLが苦手だった。 別に今となってはなんていうこともないので、BLのマンガだろうがなんだろうが読めるのだけれど、なんとなく苦手意識があった。そして私の中で「今市子はBL」と刷り込まれてしまって、以後しばらくこの人の作品を読むことは無かった。 で。 文庫化されたときに久々にこの絵を直視したら、やっぱりすごく好きな絵だということに気がついた。裏のあらすじを読んでみると、うん、大丈夫、BLじゃない。というわけで購入。 その頃、だいぶBLとかも平気になっていて、人から借りたりネットで素人さんの作品を読んだりはしていたのだけれど、手元にそれを置こうという気にはならなかった。(それは今でもちょっとある) 当時私は京極夏彦の小説にもハマっていて、幽霊とか妖怪とかもとても好きな部類の話になっていたのだ。 さて、百鬼夜行抄。 もう、何度も述べているけれど、とにかく絵が綺麗。これは多分、BL作家さんだったせいもあると思うのだけれど、男の子がとても綺麗。 そして幽霊が怖い。 でもお話的にはぞっとすることはあるものの、なんとなく優しくオブラートに包まれていて、そんなにひどく恐怖にさいなまれることもない。 でも、よくよく振り返ってみると、実は結構人が死んでいたりする。 律(主人公)のやる気のなさも結構好きだ。能動的に動きはしないけれど、他人様の危機はなんとなく見過ごせないでいつも巻き込まれて。 でもいつもなんとかなっちゃうんだ。 だからといって次は最初から動こうとかも思わない。 能動的に動いて巻き込まれてしまう主人公って、私は暑苦しくて自業自得じゃんと思うと読んでいて乗り切れないのだけれど、できることなら関わりたくないのに、捨てて置けない人間性が結構好きだったりするのだ。 さて、あまりネタバレしたくないのでさらりと10巻の感想。 個人的には、晶ちゃんの切なさが結構最近痛い。 今回は司ちゃんの出番があまりなくて淋しかったです。
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開さんの存在が馴染んできたからか、面白かった。 (オハナシは怖いんだけど) よくわかんないまま、前巻で青嵐問題も解決したようだし。 三郎さんはこれからどうなるんでしょう? 気長に付き合いたいシリーズです。
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