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きみとぼくが壊した世界 の商品レビュー

3.5

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    31

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

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2017/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「世界」シリーズ第3作目。作中作中作中…作中作と目が回るような構造の楽しいミステリ。簡素すぎず、込み入りすぎず、ちょうどいい具合に混乱させられた。結末のつけ方もシニカルながら頷ける。欲を言えば、主人公にもっと活躍してほしかったところ。

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2017/04/27

物語は、病院坂黒猫と櫃内様刻がK国際空港の搭乗口で待ち合わせている場面から始まる。 空港から機内へ、そしてロンドンの街へ。 二人の旅は多少のアクシデントを織り交ぜながら、観光スポットをめぐっていく。 作中作とも言える互いが執筆しあうリレー小説は、なかなかに面白かった。 シャーロッ...

物語は、病院坂黒猫と櫃内様刻がK国際空港の搭乗口で待ち合わせている場面から始まる。 空港から機内へ、そしてロンドンの街へ。 二人の旅は多少のアクシデントを織り交ぜながら、観光スポットをめぐっていく。 作中作とも言える互いが執筆しあうリレー小説は、なかなかに面白かった。 シャーロック・ホームズ博物館や、マダム・タッソー蝋人形館での黒猫の醜態(本人的には消し去りたいものらしいが)も、いかにもありそうで笑えた。 あの黒猫がこんな反応を目の前でしたら…まず呆気にとられ、次に横っ腹が痛くなるほど爆笑し、最後は怖いものを見てしまったような落ち着かない気分になるだろう。 それもこれも作中作の物語の中での話。 最後の落ちには「なるほどね」とある意味納得した。 いかにも世界シリーズらしい結末と言えばしっくりとくる。 次巻では、西尾さん自身の後書によると中学三年生になった串中弔士が登場するらしい。 あの、「人でなし」のような串中がどんなふうに成長しているのか。 楽しみである。

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2015/05/17

どれが小説でどれが本当の会話なのか振り回されました。 もう流石にないだろう、と思ったら小説だったり。 でも、そのひっくり返るのが面白かった。

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2015/01/01

【よくあるはなしのよくないパターン】 西尾維新は分かり易い。絶対に起きないだろうを必ずぶっこむのが、彼の趣向だ。つまり、主人公は死ぬし、鉄砲が出てきても発射されない。窮地に立たされたら、必ず次のページでもう解決していて、幸せそうに手と手を取り合ったら、必ず誰かが死ぬ。ルーチンワ...

【よくあるはなしのよくないパターン】 西尾維新は分かり易い。絶対に起きないだろうを必ずぶっこむのが、彼の趣向だ。つまり、主人公は死ぬし、鉄砲が出てきても発射されない。窮地に立たされたら、必ず次のページでもう解決していて、幸せそうに手と手を取り合ったら、必ず誰かが死ぬ。ルーチンワーク。

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2014/10/10

小説の中で小説を書いている物語。 全ての章が登場人物のリレー小説という不思議なお話。 正直、途中から訳分からなくなってました。 今どこに居て、実際何が起きてるのか、最終的によくわからない話でした…。

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2014/09/16

奇妙な相談を受け、シャーロック・ホームズが愛した街・ロンドンへと誘われた病院坂黒猫と櫃内様刻。 次々と巻き起こる事件の謎解き合戦が始まった! これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ!

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2014/03/23

西尾維新は好きか嫌いかと聞かれれば、「かなり積極的な方で好き」と答える存在だ。ただ、本格的に活動を始めた時期が大学院~社会人になりたてのころで、その後は海外にいたので、その速筆に追いつくのを途中であきらめてしまいすっかり距離が遠くなってしまった。本書の表現を使えば「はぐれてしまっ...

西尾維新は好きか嫌いかと聞かれれば、「かなり積極的な方で好き」と答える存在だ。ただ、本格的に活動を始めた時期が大学院~社会人になりたてのころで、その後は海外にいたので、その速筆に追いつくのを途中であきらめてしまいすっかり距離が遠くなってしまった。本書の表現を使えば「はぐれてしまった」感じ。 この作品も実際に読むまではシリーズものの3つ目と言うことも知らなかったし、そもそもなぜ手に取ったのかもよくわからない(wishlistに入れた理由ってなんだったったっけ?)。で、実際に読み始めるといつもの雰囲気で、あっという間に読み終えることが出来た。 基本的には入れ子構造というか、章立てごとに作品を楽しんで全体の構成を追うという構造になっているので、ミステリーの完成度を問うと言うのは野暮な話。二段組みでやや量が多いものの、維新に慣れている人だったらあっという間に読み終わるだろうし、たぶんそうやって読むのが正解だと思う。 入れ子構造の話・・・正確にいえばメタな部分まで取り込んでいるのだけど・・・はミステリーではよくある形なんだけど、2000年後半からはループと組み合わせてライトノベルとかセカイ系でよく見る題材になった。本書も位置づけとしてはライトノベルとなるんだろうけど、会話の流れを楽しめる人であれば誰でも手にとって問題はないかな、と思う。ただ、西尾維新好き以外の誰がこの物語に目的を持って手に取るかは不明だけど。

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2013/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

きみとぼくシリーズ第三弾。 なんか、舞城王太郎の『九十九十九』の前半と同じノリ。 次の章に進むごとに、前の章が作中作だったとわかり、若干ややこしい。『九十九十九』ほどではないけれど。 んで、最後の最後で、「結局、ロンドン行かねぇのかよっ」みたいなw 西尾維新は「後書」で、「病院坂黒猫と櫃内様刻の仲良しな日常を書くことができたので、作者的には嬉しい一作です」と言っていますが、なんか…もやもや。。。 あくまでそれは、作中作における「仲良しな日常」だからっ! 「仲良しな日常」書きたかったのなら、ふつーに書いてよ><!! みたいな。 まぁ、西尾維新はそのすぐあとに「いや、書けてないかもしれませんが」とも言ってるけどw ついでにこれ、ミステリー作品としてもなぁ…微妙。 西尾維新には珍しく、アームチェア・ディティクティブっぽい内容ですが、あんま向いてな…や、普段の方が断然イイですw アームチェア・ディティクティブものは、王道のパズラー好きが書くべきだというのが、あたしの持論w というわけで、世界シリーズの中では、やや中途半端な感じが否めない一冊。 まぁ、番外編らしいから、いいんだけど。

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2013/01/01

 世界シリーズ第三弾。  表紙が黒猫の方だったので期待して読んだら、思ったとおり一作目主人公の様刻くんが出てきて嬉しかったです。二作目主人公弔士くんも登場。とりあえず両作品を読み返したくなりました。話の中で様刻くんや黒猫がやたらと「五年前」って言うから調べてみたら、一作目が200...

 世界シリーズ第三弾。  表紙が黒猫の方だったので期待して読んだら、思ったとおり一作目主人公の様刻くんが出てきて嬉しかったです。二作目主人公弔士くんも登場。とりあえず両作品を読み返したくなりました。話の中で様刻くんや黒猫がやたらと「五年前」って言うから調べてみたら、一作目が2003年出版でしたね。確かに五年前だ。だからオブジェクトからメタへの干渉はやめなさいって。  話の中身はいろいろテンションが面白かった。黒猫さんはシャーロキアンだったんだね。  内容について一言でも触れたらネタばれになっちゃうので何も言えない作品。タイトル通りの話。  ミステリとしてのそれぞれの解決はお粗末にもほどがある、というくらい。いやいやいやいや、みたいなね。すべてにおいて想像の域を脱していない。きちんとした解決編がない。いや、ある意味あるんだけど。作中で様刻くんが「一瞬でも読者を納得させれば作者の勝ち」みたいなことを言ってたけど、一瞬でも納得できないものばかりだったのがむしろ面白かったな。ああでも「ちょうぶんもんだい」はすごい好き。やっぱり弔士くんのキャラ、好きなんだなぁ。ここの解決部分だけは本当に好き。  その弔士くんのセリフ。  仲がいいというのは殺人の動機になりうる―― 08.07.23

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2012/12/21

小説の中で小説を書く。 どうなんだろ。これって昔はよくある技法だったなんて書いてあるけど、俺は初見な気がする。案外俺ってミステリ読んでないのかな。赤川次郎とかライトなものしか読んでないもんな。もっとたくさんの著者の本読まないと。 まぁ、面白かったけど、世界シリーズ前二作と比べて...

小説の中で小説を書く。 どうなんだろ。これって昔はよくある技法だったなんて書いてあるけど、俺は初見な気がする。案外俺ってミステリ読んでないのかな。赤川次郎とかライトなものしか読んでないもんな。もっとたくさんの著者の本読まないと。 まぁ、面白かったけど、世界シリーズ前二作と比べてやたらライトだったな。 つーか黒猫って一作目で飛び降り自殺して死んでなかったっけ?これが本編よりも最大の謎なんだが。 本編自体の感想はあんまないなぁ。ロンドン旅行を堪能できてよかった。リアルでロンドン旅行してみたいわなぁ

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