雪よ林檎の香のごとく の商品レビュー
スピード感あり、心情も伝わり。
中学受験も高校受験も失敗し、父の母校に進学する約束を果たせなかった志緒。今は来年編入試験を受ける為、じりじりする気持ちを抱えながら勉強漬けの毎日を過ごしている。五月雨の降るある日、志緒は早朝の図書室で、いつも飄々としている担任・桂の涙を見てしまった。あまりにも透明な涙は、志緒の心...
中学受験も高校受験も失敗し、父の母校に進学する約束を果たせなかった志緒。今は来年編入試験を受ける為、じりじりする気持ちを抱えながら勉強漬けの毎日を過ごしている。五月雨の降るある日、志緒は早朝の図書室で、いつも飄々としている担任・桂の涙を見てしまった。あまりにも透明な涙は、志緒の心にさざなみを立て――。 1P目の最後の行からグイッと作品に引き込まれます。スピーディーなのに心情はしっかり伝わってくる、不思議な感じ。私が余り本を読まないせいかもしれませんが、大体本ってどっちかに偏りやすいイメージがあるので。BLで初めて泣きました。 竹美家ららさんの絵は好きなんですが、膝下があまりにも長すぎるのと軟体動物になっているのとで、こういうのって書き直しを要求しないのか・・・と思ってしまいました(-_-;) 栫さんの話が読みたいなーと思います。あと保健の教科書には一穂さんの説明を載せた方が良いと思いました。とにかくお薦めです。読んで損はないと思います!!!
ゴロー
甘酸っぱくて素敵なお話でした。高校生の純粋さとか、悩みとか好きなものに真っ直ぐ突き進む心とか、こういうの自分も持っていたのかな、と思い返すきっかけになりました。恋人のことになるとちょっと口が悪くなる先生がかわいらしい。
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一穂ミチさんデビュー作。 ストーリーも文章も初々しくて、こちらが林檎になってしまいそう。ぽっ。 一作目のタイトルは、 君かへす 朝の舗石さくさくと 雪よ林檎の香のごとくふれ 北原白秋 の短歌からです。さくさくは、足音と林檎の食感の重複ですね。 不倫相手を見送る雪の朝...
一穂ミチさんデビュー作。 ストーリーも文章も初々しくて、こちらが林檎になってしまいそう。ぽっ。 一作目のタイトルは、 君かへす 朝の舗石さくさくと 雪よ林檎の香のごとくふれ 北原白秋 の短歌からです。さくさくは、足音と林檎の食感の重複ですね。 不倫相手を見送る雪の朝の心情です。 タイトルだけでなく、ストーリーにも重複するものがあります。 2作目は、雪よ〜のその後になります。 「手のひらに きみの気配が満ちてきて 明るい夜の底をゆくときも」 伊津野重美 さんの短歌からのイメージとのこと。 手のひらにお互いの暖かさが感じあえるような仕上がりです。 15年以上前の作品です。これからも楽しみです。
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イエスかノーか半分かを読んで、一穂ミチの世界にハマった。 初作品の「雪よ~」も、1.2を争うくらい好きな話だった。 志緒が可愛くて、りかもいい子で… そして桂は、いい加減そうででもそうじゃなくて、過去があってだからこそ今がある。 桂も志緒に会えてよかった。志緒も桂に会えてよかった。 栫だけは、どうも納得がいかないけど、彼の心も知りたい。
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読了。毎朝図書室で関わっていって……生徒と先生のBL作品です。ちょっと入り込めないことがあったけど、全体としては良かったです。一穂ミチさんのデビュー作とのことで気になってました。
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一穂ミチさんデビュー作再読 15年程前の作品ですが何というか… 美しい言葉、流れる空気感…既に一穂ミチという世界が出来上がってるって感じです。 毎回思うのですけど、タイトルが素晴らしいな〜と。 各章につけられるタイトルも同様。 無知なわたしが知らない美しい言葉。 主人公である...
一穂ミチさんデビュー作再読 15年程前の作品ですが何というか… 美しい言葉、流れる空気感…既に一穂ミチという世界が出来上がってるって感じです。 毎回思うのですけど、タイトルが素晴らしいな〜と。 各章につけられるタイトルも同様。 無知なわたしが知らない美しい言葉。 主人公である桂が高校の国語の先生なので 作中にも素敵な文章がいっぱいです(^ ^)
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一穂ミチさんのデビュー作。ずっと積んでた!やっと読んだ! 高校入学後の出会いと、高校卒業までの二篇。+先生の過去の精算のお話。 本当に最初の頃の志緒はとんがっていて、思春期反抗期真っ只中、といった雰囲気だったけど、恋をして、色々な気持ちを経験して、自分に素直で良い子になったな、と思う。純粋に真っ直ぐに先生を好きになる志緒。誰にも流されないし、触れさせない。無敵の若さと強さが眩しい。 妹を愛してくれて、よかった。 桂は、モテるのわかる。こんな先生、いないけどね!そこが、先生×生徒の良いところ。 一穂さんお得意の、過去の辛さを上塗りするような飄々さ。その影に惹かれてしまうのよ。 それぞれに恋に落ちる瞬間が、ちょっと抜けちゃってる感じかしたし、桂に15才の男の子に惹かれてしまう葛藤があったら、とも思ったけど(好きになった理由はわかる)。けど、その後、2人が本当に想いあっていて狂おしいです。 先生の過去も癒されて、今後の2人は幸せになっていくんでしょう。短編集を読むのが楽しみだー。 りかちゃん、いいこ。栫が本当に怖かった…。
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雪よ林檎の香のごとく(ディアプラス) 著作者:一穂ミチ 発行者:新書館 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 直木賞候補者の作品
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一穂ミチさんの作品3冊目。この作者さん好きです。 やはり言葉がとてもきれいだなと思った。 続編もあるようなので購入しようと思う。
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りかが可愛い。とにかく良い子。読了後、まず出てきた感想がそれでした。 恋をするには近すぎた幼馴染ふたりがお互いを大切に大切にしている姿が愛おしく、眩しい。 りかと志緒が二人でおしゃべりしてお出かけしてごはんを食べる姿をずっと眺めていたい。 辛い過去があり、誰とも付き合わないと決め...
りかが可愛い。とにかく良い子。読了後、まず出てきた感想がそれでした。 恋をするには近すぎた幼馴染ふたりがお互いを大切に大切にしている姿が愛おしく、眩しい。 りかと志緒が二人でおしゃべりしてお出かけしてごはんを食べる姿をずっと眺めていたい。 辛い過去があり、誰とも付き合わないと決めていた桂が 志緒を好きになって想いを伝えるまでがちょっと短すぎる…と思ったけど、 それ以降に展開が静かで胸にじくじくとくる美しさでとても素敵でした。 ところで栫は何がしたかったんだ…スピンオフがあるのかな?
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