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雪よ林檎の香のごとく の商品レビュー

4.2

47件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2017/02/16

先生×生徒もの。主人公の受けの子がとにかく真っ直ぐで迷いがなくてキラキラしてて、こんな子に迫られたらそりゃあ色々飛び越えてすきになっちゃうなあっておもった。駄目な大人で、ずるくてやさしくて繊細な先生もすてき。ここにしかない大切なものを壊れないようにそっと切り取った、という感じをこ...

先生×生徒もの。主人公の受けの子がとにかく真っ直ぐで迷いがなくてキラキラしてて、こんな子に迫られたらそりゃあ色々飛び越えてすきになっちゃうなあっておもった。駄目な大人で、ずるくてやさしくて繊細な先生もすてき。ここにしかない大切なものを壊れないようにそっと切り取った、という感じをこんな風に出せるのは一穂ミチだけだなあとおもう。meet againも含め、大好きな作品だし、忘れがたい一冊。

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2015/07/19

瑞々しくて柔らかできらきら。流れるような清らかな文章と会話のテンポにぐんぐん引き込まれました。 志緒の10代特有の思い込みの激しさ、純粋さ、どうにもコントロール出来ない焦燥感や苛立ちにハラハラしたり、きゅっとなったり。 良くも悪くも浅はかでナイーブで純粋な志緒だからこそ、ぽっか...

瑞々しくて柔らかできらきら。流れるような清らかな文章と会話のテンポにぐんぐん引き込まれました。 志緒の10代特有の思い込みの激しさ、純粋さ、どうにもコントロール出来ない焦燥感や苛立ちにハラハラしたり、きゅっとなったり。 良くも悪くも浅はかでナイーブで純粋な志緒だからこそ、ぽっかりと空白を抱えて生きる桂の感情を掬い上げ、寄り添えたんだろうなーと。 純粋で真っ直ぐで清冽な子供達と、ずるさや脆さを抱えた大人たちの対比がとても鮮烈。 一穂さんは人間観察が本当に上手い人だなぁと思わされる作品でした。

Posted byブクログ

2014/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先生×生徒がとても好きで、その中でもとてもよい作品でした。全体の雰囲気もとてもきれいだったし、志緒ちゃんはとてもかわいかった。 口が減らなくてひねくれものだけど大切なものはきちんと大切にしようとする志緒ちゃんは本当によい子でかわいい。 最初はいろんな意図を込めて「結城」と呼んでいた先生が、その意図をあきらかにしたあとはずっと「志緒ちゃん」って呼んでるところとか、志緒ちゃんは一貫して先生を「先生」と呼んでいるところが個人的にはとてもよかったです。先生×生徒ものは生徒にずっと「先生」と呼んでほしい! 「どうやって好きになったのかも分かんないから、好きじゃなくなる方法も分かんない」というまっすぐな幼さとか、台風の日に「好きになったりして、ごめん」って謝る健気さがいとおしい志緒ちゃん。 個人的にはお互いがお互いを好きになるタイミングなんていくらでもあったんじゃないかな?とおもいます。 一生、恋人は作らないと言い切っていた先生が、最後に志緒ちゃんのかわいさを話すところとか、「幸せにして」っていうことばを志緒ちゃんがきちんと叶えようとおもってるところがとても泣けました。 この方のお話はもっと読みたいです。

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2014/04/21

一穂さんの作品の中ではかなり評価が高いこれ。でもごめんなさい、私は萌えられませんでした。年上攻めも先生と生徒も好きシチュなんだけど、どうして二人が恋に落ちたのかするっとスルーされたように感じてしまい、いい話なんだけど…で終わってしまいました。 でもこれ、NLだと恋に落ちても全然お...

一穂さんの作品の中ではかなり評価が高いこれ。でもごめんなさい、私は萌えられませんでした。年上攻めも先生と生徒も好きシチュなんだけど、どうして二人が恋に落ちたのかするっとスルーされたように感じてしまい、いい話なんだけど…で終わってしまいました。 でもこれ、NLだと恋に落ちても全然おかしくない展開なんだよね。うーん、私の感覚が変なのか。

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2013/09/13

お気に入りさんから借り本。とても綺麗な作品でした。掛け合い、セリフで笑えるところもあるんだけど、どこまでも真っ直ぐで純な、浄化という言葉が似合う印象。主人公・志緒が先生の何に惹かれたのか、二人共ノンケだったはずなのになぜ恋愛関係になったのか(ノンケ同士の恋愛関係というのは性別を超...

お気に入りさんから借り本。とても綺麗な作品でした。掛け合い、セリフで笑えるところもあるんだけど、どこまでも真っ直ぐで純な、浄化という言葉が似合う印象。主人公・志緒が先生の何に惹かれたのか、二人共ノンケだったはずなのになぜ恋愛関係になったのか(ノンケ同士の恋愛関係というのは性別を超えた魂の繋がりという解釈で宜しいでしょうか。)、BLじゃなくても成立するな、とかもう一つ説得力が欲しい気もしましたがこれがデビュー作なら全然文句ないです。

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2013/09/18

なんだろう、一穂さんの文章はリアルじゃないのにリアル。 普段なら「文章の中の出来事」って読んでるんだけれど、 登場人物が動き、情景が浮かんじゃうんだな。 しかも感情移入し過ぎて泣いたりイライラしたり。  ま、それだけ自分が「入れ込んで」しまったってことなんだろうけれどwww ...

なんだろう、一穂さんの文章はリアルじゃないのにリアル。 普段なら「文章の中の出来事」って読んでるんだけれど、 登場人物が動き、情景が浮かんじゃうんだな。 しかも感情移入し過ぎて泣いたりイライラしたり。  ま、それだけ自分が「入れ込んで」しまったってことなんだろうけれどwww この本は、先生と生徒の話~(ザックリすぎる?w) なんか静かに寄り添っていく二人の心にキュンと来ちゃいました。

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2013/01/30

先生と生徒 お互いに心に傷を持っていて、本心を隠しながら生きてる 思春期に持つ潔癖な心が、すごくリアルに表現されてるかな… その歪んでいるような真っ直ぐなような、相反する気持ちが どうにもいきづまった、攻め様の心を解かし動かしていく様がジワっとくるのね この物語、同人誌...

先生と生徒 お互いに心に傷を持っていて、本心を隠しながら生きてる 思春期に持つ潔癖な心が、すごくリアルに表現されてるかな… その歪んでいるような真っ直ぐなような、相反する気持ちが どうにもいきづまった、攻め様の心を解かし動かしていく様がジワっとくるのね この物語、同人誌で番外編が沢山出ているので、それも纏まるといいな

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2012/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

しっとりとした読後感だったかな。 その後で、ドラマCDのキャストを見て噴いた。ありえないわぁ。ゆっちはきっと期待以上の演技をしてくれるだろうけど、あっちはない。原作がよかったので聞いてみたいなと思ったけど、ない。

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2012/09/28

ドラマCDから知った作品。CDのほうはいささかミスキャストだった感は否めないけど原作は秀逸でした。作者さんの同人誌も追える限り追ってます。

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2012/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ああ、わたしはこれ大好きだ。これデビュー作らしい。最初の出だしがちょっと読みづらい。何回か読み直してしまった。でも、やっぱり美しい。お話以前にこの作家さんの文体が大好きだな~。生徒X先生はいくつか読んだことあるけど、先生X生徒は初めてだ。ところどころ、よくよく考えるとツッコミどころもあるんだけど、志緒ちゃんがかわいすぐるから許す。他の方のレビューにもあったんだけど、志緒ちゃんが桂先生を好きになるまでの過程の描写が少なくて、えっ??いきなり?っもう告っちゃうの??て雰囲気が否めなかった。でも全体的にきゅぅぅんとなるような真っ直ぐな恋のお話。『好きだから、好きでいる。いることもいないことも関係ない』ってセリフの潔さ。誰かをこんなふうに好きになれるっていいね。

Posted byブクログ