シャドウ・ダイバー(下) の商品レビュー
今まで、ドイツ兵についてあまり考えたことがなかった。なんとなく、ドイツ兵=ナチスというイメージだった。ドイツ兵も、戦争いやだっただろうなあ。 命がけのダイビングかぁ。RPGで気軽に冒険者なんて言うけど、本当の冒険者って、こういう風に命賭けられる人であって、普通は真似できないと思う...
今まで、ドイツ兵についてあまり考えたことがなかった。なんとなく、ドイツ兵=ナチスというイメージだった。ドイツ兵も、戦争いやだっただろうなあ。 命がけのダイビングかぁ。RPGで気軽に冒険者なんて言うけど、本当の冒険者って、こういう風に命賭けられる人であって、普通は真似できないと思う。
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何年にもわたる調査の結果、軍の記録改ざんの発見を含め、様々な状況証拠から沈んでいるUボートの艦名は特定される。しかし、決定的な「証拠」を特定するために、さらに複数年に及ぶ命の危険を賭した潜水により、ついに艦名をしるしたタグを発見するまでの経緯。ドイツ側への調査もふまえ沈んだUボー...
何年にもわたる調査の結果、軍の記録改ざんの発見を含め、様々な状況証拠から沈んでいるUボートの艦名は特定される。しかし、決定的な「証拠」を特定するために、さらに複数年に及ぶ命の危険を賭した潜水により、ついに艦名をしるしたタグを発見するまでの経緯。ドイツ側への調査もふまえ沈んだUボートに乗船していた乗組員達の生い立ち、出航の様子までもが書かれている。面白い。
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ついに発見した沈没Uボートの素性が明らかになる。 ダイバー達はUボートの乗組員の遺族の家族のひとたちに会いにはるばるドイツに行ったりもする。 最後は結構感動的。
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ニュージャージー沖に沈んでいるUボートの艦名を特定するためにレック・ダイバーたちが奔走する。(ねたばれ)。Uボート艦内にあった遺品に記された名前の船員は、ジブラルタル沖へ向かうようにドイツ軍司令部が指令を出した後に消息を絶っているUー869の乗組員だったことから、まさかニュージャ...
ニュージャージー沖に沈んでいるUボートの艦名を特定するためにレック・ダイバーたちが奔走する。(ねたばれ)。Uボート艦内にあった遺品に記された名前の船員は、ジブラルタル沖へ向かうようにドイツ軍司令部が指令を出した後に消息を絶っているUー869の乗組員だったことから、まさかニュージャージー沖に沈んでいるUボートが869のはずがない……と本件調査の主役であるダイバー、コーラーやチャタトンたちは考えていた。しかしアメリカの国立公文書館で「最高機密」扱いの資料である、U-869とドイツ軍司令部とのエニグマ通信傍受・解読の記録を発見し、実は、何らかの不都合でU−869は司令部からの通信を受信しなかったか、受信しても無視したかしてニューヨークに向かい(当初の指令ではニューヨーク近辺が哨戒作戦の目的地だった)、そこでおそらく逆戻り魚雷によって自沈したのではないかということがほぼ間違いないとコーラーとチャタトンはつきとめる。しかしチャタトンは、沈船が絶対にU−869だという物証が必要だと、きわめて危険な命がけのダイブに挑み、U-869のタグのついた部品箱を回収する。 彼らが調べたU-869のノイエルブルク艦長をはじめ乗組員や遺族の逸話も胸を打ち、本当にあんな馬鹿(ヒトラー)が国防三軍の最高司令官というのは誰にとっても不幸なことだったとあらためて思った。深度60メートルでの危険な作業や致命的な事故のくだりが出てくるたびに背筋が寒くなる。U-869調査過程で3人が死亡したが、なかでも一番危険なはずのチャタトンが無事であったのは、●綿密な潜水計画をたてて、自分の潜水を予め反復してイメージし、計画外のことは、自分からは基本的にはしない(不慮の、想定外のことは起こることがあるにしても)。自分が計画外のことをやろうとしたら(遺物をもうちょっと集めてから戻ろうとか)、それは窒素酔いのせいだと思えるように訓練をする。●不慮の事故にあっても落ち着いて対処する。たとえば100キロぐらいの鋼鉄がのしかかってきて身動きがとれなくなって、さらに空気の残量もギリギリという状態でも冷静でいる。(わたしにはぜったいに無理)。 レック・ダイビングのスリルと歴史を解き明かす知的面白さ、濃いタイプの人たちの人間ドラマなどが盛り込まれ、たいへん面白いノンフィクションだった。
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