日本経済を襲う二つの波 の商品レビュー
クーさんの理論を否定する書も読むべきでしょうが、とりあえず説得力があります。サブプライム・ローンの何が問題だったかがよくわかりました。
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★2008年10月5日 72冊目 リチャード・クーの「日本経済を襲う二つの波」 評価A 二つの波とは、世界経済危機と中国、アジアの追い上げです。秋の一連の危機が来る前に上梓された本ですが、今回の危機も見事に予言しています。金融市場で稼げなくなった金が資源関連に回り、ますます高騰...
★2008年10月5日 72冊目 リチャード・クーの「日本経済を襲う二つの波」 評価A 二つの波とは、世界経済危機と中国、アジアの追い上げです。秋の一連の危機が来る前に上梓された本ですが、今回の危機も見事に予言しています。金融市場で稼げなくなった金が資源関連に回り、ますます高騰する、その解決策は、、、、、と面白い内容です。今日で読み終わってしまいそうです。 実は、池袋のジュンク堂書店で、たまたま見知らぬおじさんが、面白いと勧めてくれたのですがその通りです。彼も誰かに勧めたかったんでしょうね。本との縁は不思議なものです。。。。。。
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サブプライム危機が顕在化し、リーマン・ショック前に書かれた一冊。 と言いつつもテーマは日本経済への警鐘鳴らしなわけですが、結局は財政出動の重要性を何度も語るということで… ここについては個人的には同意できない部分も多くあるのだけど、経済学の観点で言えば正しい部分もあるのでしょうね...
サブプライム危機が顕在化し、リーマン・ショック前に書かれた一冊。 と言いつつもテーマは日本経済への警鐘鳴らしなわけですが、結局は財政出動の重要性を何度も語るということで… ここについては個人的には同意できない部分も多くあるのだけど、経済学の観点で言えば正しい部分もあるのでしょうね。 せっかく政府の仕事もしているんだったらもう少し出し惜しみしないで処方箋を出してほしいものです。
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さまざまなエコノミストがバブル崩壊後の日本経済の分析を行っているが、私の知る限り彼の分析が一番私のお気に入りだ。自分にとって一番説得力があると感じるということ。 さて、「日本経済を覆う二つの波」では、クー氏が現状のサブプライムローンに端を発する世界経済に暗雲をもたらしている状況について、日本のバブル崩壊にともなうバランスシート不況の状況が世界に蔓延したというのは、至極納得できる論である。 これにドル安や原材料価格高等に伴うインフレが絡んでいる状況が日本と大きく違う点かもしれない。 つまり日本よりもより複雑な状況ということで、今度世界経済がどのように変化していくのかについては、これによって生命を脅かす生活に陥るかもしれない人々にとっては、大変なことでこういっては非常に申し訳ないことなのだが、純粋に知的好奇心を沸き立たせると言う意味で、非常に興味深い時代に入ったなという印象である。 ここでバブル崩壊のプロセスをクー氏の著書から引用してみると下記のようになる。 ①バブル崩壊直後は、誰しも資産の下落は一時的なものと判断。 ②企業・個人の所有資産価格の暴落に直面すると、バランスシート修復のため、債務圧縮に走る。 ③マクロのレベルで債務圧縮(借金返済及び銀行等の不良債権処理)が進むとこれによって更に資産価格の暴落や内需の落ち込みを加速させ「合成の誤謬」が発生。 ④民間資金需要が不足し、中央銀行の金融緩和策が無力化。 ⇒現在は、原油などの商品市場に資金が向かっているが、市場が金融商品に比べて圧倒的に小さいため、カネ余り状態の解消までいかない。 ⑤政府は、民間需要不足を、財源又は借金で固定資産投資することで埋め合わせし、経済成長を維持し、社会的混乱を防止。 ⑥更に金融機関に公的資金を注入して、不良債権処理のための引当資金を提供。 ⑦資産価格の下落が落ち付き、企業・個人の借金が減少あるいは債権者の潤沢な引当資金が準備される。⇒今の日本はこの状態で、バブル崩壊後のバランスシート不況から脱出しつつある段階。 ⑧企業・個人が再度、借金して投資に向かう。 この状態になって初めて、国の借金返済・公的資金の回収が始まる。 以上の具合だが、さてドル安・原材料価格高騰による世界的インフレ状況の中で、今後いったいどうなっていくのか、自分の資産を守る意味でも真剣に経済状況を注視する必要があると思っている。
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このかたも共感できる点が多くあります。 バランスシート不況は、この前からずっと言われている事で、 この本が発売された2008年当時、アメリカのサブプライム に対しての提言も書かれていますが、予想よりも早くアメリカは 回復できているように感じます。 これもブックオフの100円コー...
このかたも共感できる点が多くあります。 バランスシート不況は、この前からずっと言われている事で、 この本が発売された2008年当時、アメリカのサブプライム に対しての提言も書かれていますが、予想よりも早くアメリカは 回復できているように感じます。 これもブックオフの100円コーナーから。。 100円で見つけられれば是非皆さんもよんでみてください。
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「バランスシート不況」という言葉もすっかり定着したが、現状分析はいいとしても対策とすると矢張りケインジアンの面目躍如とは言いにくい。マクロ経済政策の問題に、政治と官僚システムとアホのマスコミがもたらす日本の「気分」は、なかなか関数に乗せづらい。竹中よりはという所か。
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バランスシート不況という概念を初めて聞いたが、それに関することととグローバル化の解説の本。 バランスシート不況とは、企業がバブルの崩壊により資産価格が下がり、バランスシートがダメージを受ける。そのような状況下では、キャッシュフローを使いバランスシートを直そうとする。その間、企業の利益最大化という目標はあと回しになるが、ステークホルダーにとってそれは望ましいことである。 しかし、たくさんの企業がそれを同時に行うことで合成の誤謬が発生、銀行に借金返済の資金が大量に流れ込み、このような状態では金利をいくら下げても借りてくれるところはない。また、一度こういう状況に直面した経営者は借金恐怖症に陥ってしまう。そこで、その滞留した資金を政府が財政出動という形で使う必要があり、財政再建をする時期ではないと述べている。これらの前提には、「民間には必ず資金需要がある」という間違った概念が存在している。 また、そのような滞留した資金が民間の需要不足のため、商品市場を介して世界中にインフレをもたらす、という構図が発生している。 そしてもう一つが「グローバル化」である。 最後に「なぜ日本は豊かになれないか」の部分の考え方は、斬新でとてもいいと思った。確かに、巨額の資産を消費する日本に対して、ストックしていく諸外国では豊かさに差が表れても不思議ではない。日本の内需は減少していくというが、それでも人口は1億人を超える巨大な国である。その人数がこれに取り組めば、かなりの富がストックできるだろうと思われた。
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メディアが教えてくれなかった サブプライム・ローンにばっちり斬りこんだ本。 メディアは騒ぎ立てるだけで役立たずなのが よーく分かる本でもあります。 ふたを開けてみるといかに見通しが甘かったが よくわかってくることでしょう。 こんな世界不況を招いたのは ある意味「人災」采配ミスで...
メディアが教えてくれなかった サブプライム・ローンにばっちり斬りこんだ本。 メディアは騒ぎ立てるだけで役立たずなのが よーく分かる本でもあります。 ふたを開けてみるといかに見通しが甘かったが よくわかってくることでしょう。 こんな世界不況を招いたのは ある意味「人災」采配ミスです。 そのほか日本の視点でもいろいろ出てきますが 日銀の総裁の苦労も載っています。 著者の言うとおり、ぜんぜん報われない職業ですよね。 最後には ある日本のシステムの不備を指摘しています。 確かに、あれが減価償却になるのは、ないですね。
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2009/10/30 バランスシート不況/日銀は出来る範囲でよくやった ...なるほど” この人の本は、ちゃんと読んでおく必要がある
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彼を、気に入った。 かなり感情的に、記載される文章に。 批判、不満の表し方が潔い。 サブプライムローン問題の危機の脱し方、をわかりやすく述べている。問題に至った経緯、と、これから。バランスシート不況、という単語を使いながら、その現在を説明する。 今まで「住宅」を資産として...
彼を、気に入った。 かなり感情的に、記載される文章に。 批判、不満の表し方が潔い。 サブプライムローン問題の危機の脱し方、をわかりやすく述べている。問題に至った経緯、と、これから。バランスシート不況、という単語を使いながら、その現在を説明する。 今まで「住宅」を資産として、2世代3世代と代々、その富を引き継いできた、米国。一連の問題で、その「住宅」の価値がゼロとなった。資産を作りにお金が向かい(-貯蓄)、お金が回らず、貸し渋り。金利下げても、借り手無し。残すは、財政出動のみ。と、風が吹けば桶屋が儲かる的な、リズムで紐解く。 さらに、日本の住宅事情までに踏み込む。この国の欠陥は、住宅を作っては壊し作っては壊し、富の上に富が蓄積されない構造だ、よって日本人は欧米よりリッチになれていない、と。 今まで、あまり意識しなかった、選挙と経済、発言と景気、の一端も理解できたような。自民党、民主党どっちが何をやろうとしているのか、というより、麻生さんと小沢さん、それぞれ何をやろうとしているのか。政党ではなく"その人"の意見を参考に政治を理解した方がよさそうなことが、ようやく分ってきた。 財政再建?、財政出動(公的資金投入、工事、減税)?、ん~、大統領選の行方と次回国内選挙が、今まで以上に、気になるわけで。 本日のセミナーの木村さんと、本のクーさん、共通の話題はこう。 「米国でも日本でも空前の貸し渋りブーム。少なくとも良いブームではない。銀行、企業、個人。プレイヤーの各々が自らの借金返済(バランスシートの修復)に向かう、つまり金が回らない。これを回すのは各国の政策にかかっている。」
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