1,800円以上の注文で送料無料

日本経済を襲う二つの波 の商品レビュー

4.1

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2010/08/27

日本だけでなく世界のB/Sが狂っているらしい 2008年の経済危機について緊急出版した本。 数年経ったらこの本の評価が定まるでしょう。 経済関係の本は読むととても面白いけれど、結局は仮説であったり、過去の出来事を振り返って自説の正しさを主張する本が多いですね。 読んだ記録には...

日本だけでなく世界のB/Sが狂っているらしい 2008年の経済危機について緊急出版した本。 数年経ったらこの本の評価が定まるでしょう。 経済関係の本は読むととても面白いけれど、結局は仮説であったり、過去の出来事を振り返って自説の正しさを主張する本が多いですね。 読んだ記録には残るが、記憶には残らない、、。

Posted byブクログ

2009/10/07

現在麻生さんの政策担当らしい。 企業が借金返済に負われている時はマネーを供給しても返済に充てるから、景気は良くならない。ってのが基本論理かな。

Posted byブクログ

2009/10/04

金融機関に入って「まず読め」と言われたのがこの人の本だったと、知り合いに教えてもらい読んでみた。リチャード・クーの経歴から敷居が高い本なのかと思いきや、とても分かりやすく日本のバブルと現在の金融危機を対比させて、サブプライムの問題点が表現されている。 しばらく彼の考えに洗脳される...

金融機関に入って「まず読め」と言われたのがこの人の本だったと、知り合いに教えてもらい読んでみた。リチャード・クーの経歴から敷居が高い本なのかと思いきや、とても分かりやすく日本のバブルと現在の金融危機を対比させて、サブプライムの問題点が表現されている。 しばらく彼の考えに洗脳されるくらい、とても勉強になった一冊。 私にビジネス書の面白みを教えてくれた。

Posted byブクログ

2009/10/04

米国の中央銀行やその他金融機関を渡り歩きエコノミストとして相応の地位を築いているリチャード・クー氏が、サブプライムローン問題という重要な時事テーマを解き明かすべく緊急出版した書。 タイトルの「二つの波」は戦後最悪の金融危機であるサブプライムローンと、昨今台頭激しい中国、インド...

米国の中央銀行やその他金融機関を渡り歩きエコノミストとして相応の地位を築いているリチャード・クー氏が、サブプライムローン問題という重要な時事テーマを解き明かすべく緊急出版した書。 タイトルの「二つの波」は戦後最悪の金融危機であるサブプライムローンと、昨今台頭激しい中国、インドに代表されるグローバル化を示しており、日本に向けて大きな提言をしている。 サブプライムローンとグローバリゼーションはニュースなのでよく聞くキーワードであり、表面上の知識(言葉の意味や発生原因など)は一応に説明されているが、その本質、つまり今後どの様に波及して何が起こるのかについて、メカニズムを解説しながら言及しているメディアはそう多くない。 往々にしてこの様な経済予測は各人の経験や学説を元に論理を展開しているものの実際ピンと来るものは少ない。 その一方、リチャード・クー氏の説明は分かりやすく、そこから将来的に起こるかもしれない事態に実感が持てる。 バランスシート不況。 本書ではよくこの単語が出てくる。 通常不況になれば金利をダウンすることにより銀行からの貸付を促進し、景気を回復させようとする。 しかし、このステレオタイプな手法では今回の事態は乗り切れないという。 それは資産価値が下がり借金を抱えた企業は銀行からの借金を返すことに注力し、お金を借りて新規投資をしない。 また銀行も焦げ付き案件を多く抱えていたりして、逆に貸し渋る。 その為日本経済は縮小はすれ拡大のチャンスを失う、という悪循環に陥るのだ。 公的資金。 これを聞くと経営に失敗した金融機関などに国民の血税を使うとは何事だ!という世論が高まるが実はこれが景気回復の起爆剤になることを世間は理解していない。 おりしも米国でリーマンブラザーズが破綻し、AIGが国から8億円もの公的資金を注入されたが、まさに絶妙なタイミングで本書を読んだため、FRBが正しい手をうとうとしているのが理解できた。 グローバリゼーションについては、中国、インドの追い上げに対して保守的であるなかれ、と提言している。 最後に「なぜ日本人は豊かになれないのか」という命題について言及している。 第二次世界大戦ではともに敗戦となったドイツはいまは日本より豊かな生活をしているという。 これは建物を耐久消費財とみなし「住宅価値は時間とともに下がる」、というルールにしているからである。 他国は住宅の価値は購入後変わらることはなく形態の変わった貯蓄というみなせるからである。 時間とともに欠損して行く価値があるということは、その分を埋めるだけの生産活動を起こさなければならないというこであり、海外で一般的に適用されている法律を知らない日本人は自らが汗水たらして稼いだ金が自動的に失われているということに気付いていない。

Posted byブクログ