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氷の華 の商品レビュー

3.7

101件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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主人公の鋭い推察力が圧巻!

主人公が夫の不倫相手を毒殺するところから始まる本作品。彼女を執拗に追う刑事との頭脳戦が読み応え半端ない。

aoi

2026/04/10

なんと、60歳でのデビュー作品。 しかも、自費出版で刊行されたものが大手出版社から再度刊行されたものだそうです。 作者の執念のすごさが、この作品の登場人物の執念に受けつがれているのかもしれません。 早くに両親を亡くしてはいるが、遺産と叔父の保護で何不自由ない生活をしている専業主...

なんと、60歳でのデビュー作品。 しかも、自費出版で刊行されたものが大手出版社から再度刊行されたものだそうです。 作者の執念のすごさが、この作品の登場人物の執念に受けつがれているのかもしれません。 早くに両親を亡くしてはいるが、遺産と叔父の保護で何不自由ない生活をしている専業主婦の恭子。 夫の隆之は叔父が役員をしている会社で、出世頭の高給取り。 悩みがないわけではないけれど、人に弱みを見せたくないというプライドの高さから、毎日を優雅に華やかに過ごしていた。 そんな時、隆之の愛人だという女から電話が来る。 恭子の唯一の悩みは、不妊症であることなのだが、そのことをあざ笑う声に殺意を覚え、頭の回転の速い恭子は素早く完全犯罪を目論むのだが…。 犯人である恭子の視点で書かれている倒叙の部分と、戸田刑事が犯人を追う本格ミステリの部分があるのだが、倒叙の部分がとにかく面白い。 追い詰められても、プライドを捨てることのない恭子。 プライドが高いだけあって、あきらめが早い時もあるのだけれど、みじめな姿をさらすわけにはいかないという思いが最強。 恭子が逃げ切ったと思えば、戸田が彼女を追い詰め、しかし新たな事実が判明するとまたもや状況は恭子に有利に…と二転三転する展開にワクワクが止まらない。 めちゃくちゃ面白かった。 でも、不満もある。 戸田の捜査が一方的過ぎること。 最初から女性の犯行と考え、恭子を容疑者に決めてからは、違法捜査も辞さない。 普通これでは公判を維持できないと思うのだが、恭子のプライドの高さがこの場合戸田に有利に働いた。 でも、令状なしに勝手に庭を調べたり、髪の毛を持って帰ったりしちゃだめよ。 もうひとつ。 たった数時間で完全犯罪を行うための準備をぬかりなくできるくらい頭の回転が速いのに、たった数時間で殺意を実行してしまう浅はかさという矛盾。 それは彼女のプライドの高さゆえ、とのことだけど、私としてはどうも整合性が取れない気がした。 私だったら、もっとねちねちと周辺調査して、最も相手に衝撃を与えるような手段を考えると思うがなあ。 肝心のところだけが突発的というのが、ちょっと…。 そして最後の一撃を与えた彼女の家庭状況は、偶然以外の何物でもない。 そのような状況になるのもずいぶん作品的に都合のいい成り行きだし、実際問題として共働きだったんなら貯金くらいあるんじゃないの?って思ったわ。 いや、文句を書いてますが、本当に面白かったのは事実です。

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2025/08/08

読みやすくて一気読み。 恋愛の恨みから殺人って、女って怖いなと思った。現実離れしたお話で引き込まれいていった。

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2025/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

プライドの高い女性だったから成り立ったような殺人 最終的にみんな死んでいく 復讐をやりとげて自分も死ぬ

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2024/09/13

時代の流れは感じるけど、一気に引き込まれる文章でおもしろかった! 天野節子さんの作品ははじめて読んだので他もぜひ読んでみたい。

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2023/10/25

天野さんのデビュー作。一気に読ませる力量はさすがです。主人公は高慢でプライドの高い女性。夫の愛人を殺害するのだけど…。刑事との駆け引きなどドキドキしながら読みました。最後は恭子を応援していたので、ちょっと残念だったけど面白かったです

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2023/10/10

テレビドラマになったというけど知らなかった。これがデビュー作、しかも最初は自費出版だったのが信じられない。評論家はプロットやパターンは新しいものではないというけど、こういう話をよく考えつくものだと思う。おもしろい。最初に出てきたおじいさんは誰と思っていたら後のほうでわかるし、主人...

テレビドラマになったというけど知らなかった。これがデビュー作、しかも最初は自費出版だったのが信じられない。評論家はプロットやパターンは新しいものではないというけど、こういう話をよく考えつくものだと思う。おもしろい。最初に出てきたおじいさんは誰と思っていたら後のほうでわかるし、主人公が人の家に行くところだって疑問な点はありつつもわからない。刑事もそうだけどその他の人たちの推理力もすごい。全体を読むと人を動かすのにあんなに思い通りになるかなという気はするけれど、ま、そこは小説なので。

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2022/10/19

借りて読みました。 以前テレビでドラマ化されていたのを先に見てはいましたが、テンポ良く書かれていて読みごたえがありました。 女性の怖さを痛感する作品。 が、主人公の恭子ほど完璧(?)であると、憧れる気持ちが僅かながらにも生じ、自分が女であると、いやがおうでも実感します。 再...

借りて読みました。 以前テレビでドラマ化されていたのを先に見てはいましたが、テンポ良く書かれていて読みごたえがありました。 女性の怖さを痛感する作品。 が、主人公の恭子ほど完璧(?)であると、憧れる気持ちが僅かながらにも生じ、自分が女であると、いやがおうでも実感します。 再読はありませんが、満足度は高め。

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2022/10/08

何度もひっくり返しの展開があり、長い本だが飽きずに読めた。 非常にプライドの高い女性と不妊症への葛藤をうまく描いており、女性作家らしい作品。 ストーリーを成り立たせるために、ほかの登場女性の動きはやや疑問が無くもないが、あまり気にはならない。 自費出版でこれを作り上げたのは凄い。

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2022/02/07

「氷の華」の初版発行日は、平成20年の6月30日になっている。 仕事帰りに時折寄る商業施設内の書店で、初めて天野節子の「氷の華」を手に取った時には、既にその書店の棚に「目線」も「烙印」も並んでいたから、初版発行日よりは随分後のことだと思う。 初めの方を拾い読みして、面白そうだとは...

「氷の華」の初版発行日は、平成20年の6月30日になっている。 仕事帰りに時折寄る商業施設内の書店で、初めて天野節子の「氷の華」を手に取った時には、既にその書店の棚に「目線」も「烙印」も並んでいたから、初版発行日よりは随分後のことだと思う。 初めの方を拾い読みして、面白そうだとは思ったが、その時は購入しなかった。 その頃、沼田まほかるの「九月が永遠に続けば」を読んだばかりで、幻冬社文庫に沼田の本があるのを知って、探していた時、たまたま天野節子に目が留まったのだと思う。 今の所に引っ越してから、6年以上経つから、それ以前に一度手に取っていたのだが、それを先日購入した。 元々目当ての本があり、色々大型書店を回ったが結局手に入らず、その時この本を買った。 書店の棚も生存競争が激しく、天野節子にスペースを割いている書店は近くには無いのも理由の一つだ。 先日、望月諒子の「蟻の棲み家」を読んで、女性ミステリー作家に、少し興味が増している。 この作品はいわゆる倒叙型で、最初に殺人が行われる。 しかし、それより気になったのは、プロローグでこれがどのように本文に繋がって来るのかを意識してしながら読んでいたが、やはりこれが大元の原因だった。 まだ、単純で未熟だった頃には、立件出来るとか、公判を維持するなどということなど知らず、犯罪は必ず罰されると思っていたが、現実はそうではないと今は分かっている。 タイトルは「氷の華」なのだが、事件は夏に起きる。 「氷の華」は違うものを象徴している。 自分にとって未知の作家を読むのは、違った世界に触れることである。 また一つ、新しい馴染みが出来た。

Posted byブクログ