幻想遊園地 の商品レビュー
メリーゴーランドに虹色のプリズムが光る表紙に魅かれて。 タイトルの通り、遊園地などアミューズメント施設の廃墟だけで構成された写真集。 奈良ドリームランドや表紙にも採用されている甲賀ファミリーランドのような、THE・遊園地だけではなく、ボウリング場やパチンコ屋といった大人の遊技場...
メリーゴーランドに虹色のプリズムが光る表紙に魅かれて。 タイトルの通り、遊園地などアミューズメント施設の廃墟だけで構成された写真集。 奈良ドリームランドや表紙にも採用されている甲賀ファミリーランドのような、THE・遊園地だけではなく、ボウリング場やパチンコ屋といった大人の遊技場もあったのが個人的には少し残念だった。 遊園地といえば子供たちの夢の国のような非日常のファンタジック空間。 人に忘れられ時が止まったその場所はさらに幻想的なのに、ページをめくると破壊されたパチンコ台が並ぶ構成は、一気に幻想から現実に引き戻されてしまい、勝手に興ざめしてしまった次第である。章分けしてくれてればよかったかも。 首のない小人の人形、保存状態のいいお化け屋敷の不気味さはいかにも廃墟らしくて悪くないが、私が廃墟に魅かれてしまうのはやはりその退廃美やノスタルジーゆえ。 人の気配がなくなりいずれ解体され消滅する存在を写した四角い空間はどれも物寂しい。 特に昼過ぎ頃とみられる時間に撮影されているものは、より哀愁を引き出している。 夕焼けではない。夕方の一歩手前の日が傾きだす頃合い、ほんの少しだけ、かすかにオレンジ色を帯びた光に照らされた時間帯。 写真を嗜む人は天気だけでなく微妙な時間帯まで考えて撮影しているのだなぁ。 植物園が併設されていたというネイブルランドが美しい。 人に管理されなくなった植物たちが思い思いに葉を伸ばし蔓を絡ませ花を咲かせ植物としての生を存分に謳歌している。 塗装が剥げ錆が進んでも形を留める遊具や設備が緑に覆われていく。自然が好き放題している様子がよい。 キャプションは少なく写真メイン。 廃業理由や写真家の廃墟への印象が簡単に綴られている。ガリバー王国はサティアンの跡地だったらしい。
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昔、夢が詰まってた世界がいつのまにか瓦礫になって、子供が大人になって、いつしか忘れてしまった夢の残骸を、私が見ていると言うのはなんとも不思議な気分。切ないような懐かしいような、温かさと罪悪感とが混在して、涙が出そう。廃墟なのに、いや廃墟だからこそ、神々しさすら感じる大好きな本。
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なんてもの哀しい風景なのだろう。 錆まみれのメリーゴーランド、雑草が伸び放題の敷地、埃まみれで色々と欠損だらけの生首。 そこにいたはずの子供たちが大人になり、忘れてしまったとしても、取り壊されずただそこに存在することしか許されない物質たちが哀切なことこの上ない。 しかし、朽ちて...
なんてもの哀しい風景なのだろう。 錆まみれのメリーゴーランド、雑草が伸び放題の敷地、埃まみれで色々と欠損だらけの生首。 そこにいたはずの子供たちが大人になり、忘れてしまったとしても、取り壊されずただそこに存在することしか許されない物質たちが哀切なことこの上ない。 しかし、朽ちていく物質が、朽ち果てた姿で野ざらしにその生命を終わらされること無く存在する無念さに、何故か美しさも伴うのだ。
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頂き物です。 以前は人で溢れかえっていた場所が、今では人の手のとどかないところへいってしまったかのようです。ほんとうは、人に捨て置かれているのに、遊具たちはみんなそんなこと気にしていないふうに見えます。 とてもすてきでした。
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泣いた。自分の行ったことのあるところが乗っていた分、もう、言葉では表せないところまでトリップしてしまった。
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廃墟系は結構好きなんですが遊園地、特にメリーゴーランドが一番好きです。すなわち表紙買い。 中身も遊園地廃墟好きには楽しかったです。 しかし行ったことのある場所が廃墟化しているのは時間の経過と切なさを感じるなぁ……。
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