楡家の人びと(下) の商品レビュー
大家族の50年にわた…
大家族の50年にわたる話.ドリーミーでノスタリアな長編。
文庫OFF
長い。 戦争前から戦後にかけての楡家の面々のお話。戦争前はまぁのんびりやってる方々。 でもやっぱり戦争が始まり、戦争に取られたり戦争によって怪我をしたり。悲惨なシーンもかなり多いし。 結局楡家は全滅というか消滅していく運命か…というバッドエンド。 上巻よりはキャラに慣れたけどやっ...
長い。 戦争前から戦後にかけての楡家の面々のお話。戦争前はまぁのんびりやってる方々。 でもやっぱり戦争が始まり、戦争に取られたり戦争によって怪我をしたり。悲惨なシーンもかなり多いし。 結局楡家は全滅というか消滅していく運命か…というバッドエンド。 上巻よりはキャラに慣れたけどやっぱり好きにはなれない。 三島由紀夫が絶賛⁇そうですか話が合いませんね…
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「楡家の人びと(下)」北杜夫著、新潮文庫、1971.05.25 500p ¥700 C0193 (2019.08.13読了)(2019.01.23購入)(2004.11.30/51刷) 【目次】(なし) 第二部 5頁 第六章 ~ 第十章 第三部 182頁 第一章 ~ 第十章...
「楡家の人びと(下)」北杜夫著、新潮文庫、1971.05.25 500p ¥700 C0193 (2019.08.13読了)(2019.01.23購入)(2004.11.30/51刷) 【目次】(なし) 第二部 5頁 第六章 ~ 第十章 第三部 182頁 第一章 ~ 第十章 解説 辻邦生 493頁 ☆関連図書(既読) 「楡家の人びと(上)」北杜夫著、新潮文庫、1971.05.25 「どくとるマンボウ航海記」北杜夫著、新潮文庫、1965.02.28 「幽霊」北杜夫著、新潮文庫、1965.10.10 「どくとるマンボウ昆虫記」北杜夫著、新潮文庫、1966.05.30 「若き日と文学と」北杜夫・辻邦生著、中公文庫、1974.06.10 「喋り下し世界旅行」斎藤輝子・北杜夫著、文芸春秋、1977.05.30 「マンボウ夢遊郷」北杜夫著、文芸春秋、1978.03.25 「難解人間VS躁鬱人間」埴谷雄高・北杜夫著、中央公論社、1990.04.25 「若き日の友情」辻邦生・北杜夫著、新潮社、2010.07.29 内容紹介(amazon) 楡脳病院の七つの塔の下に群がる三代の大家族と、彼らを取り巻く近代日本五十年の歴史の流れ……日本人の夢と郷愁を刻んだ大作。
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楡脳病院の七つの塔の下に群がる三代の大家族と、彼らを取り巻く近代日本五十年の歴史の流れ……日本人の夢と郷愁を刻んだ大作。
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ホテルのビュッフェみたいな作品。新しさ、面白さ、文章の美しさ、読み応え、あらゆる食に関する欲求をこの本は満たしてくれる。 病院ってのはすごいところだ。金と力と名声の集積地だね。祖父母が商売をしていたので分かる気がするけど、いい思いをすればそれが起点になるわけで、そうなるとマラソ...
ホテルのビュッフェみたいな作品。新しさ、面白さ、文章の美しさ、読み応え、あらゆる食に関する欲求をこの本は満たしてくれる。 病院ってのはすごいところだ。金と力と名声の集積地だね。祖父母が商売をしていたので分かる気がするけど、いい思いをすればそれが起点になるわけで、そうなるとマラソンの記録みたいにベストを更新していかない限り満たされなくなる。つまりいい思いをすればするほど「いずれ不幸になるかも」と感じる神経が鈍くなってより反動が大きくなる。楡家の人々は、基一郎に与えられ過ぎた分、不幸になっていると言い切っていいと思う。戦時中であることを差し引いても。 それにしても虚構に見栄を厚塗りしたような楡家の人々を清々しいほど滑稽に表現する作者の心意気は、実に痛快そのものだった。普通に表現すればいいものをあえてボロカスに言いまくるあたり、術中にはまった感あるけど本当ににやけるほどに面白かった。特に187項あたりから始まる米国と熊五郎のやりとりなんか最高だわ。 下巻から印象的だったのをいくつか抜粋 ・峻一は一年ほど前から、とある飛行機マニアの同好会に入会していた。世間にはマニアと呼ばれる人種がざらにいる。飛行機に関しては峻一とそっくりの、彼よりも年下からずっと年長者までを含めた、主に横浜と東京に居住する十五、六名の飛行機気ちがいの小さな会があって…(51項) ・しかしそれは、たとえば以前にだしぬけにフルーツパーラーへ行こうと提案した時のように、弱者の追い詰められた短絡的な反応、一時的にかっとなった余裕のない反射に過ぎず、後に一層の自己嫌悪と絶望を残すのを常とした。(201項)
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北氏および斉藤家の自伝的小説の下巻。破天荒な基一郎が中心であった上巻から打って変わって、戦争の描写が大部分を占める。 第二部の後半、第二次大戦が始まる直前からスタートするのだが、新型の戦闘機を眺める峻一など、一部を除いて全体に暗い。また、少なくとも二部の間は、あまり「ふざけた北...
北氏および斉藤家の自伝的小説の下巻。破天荒な基一郎が中心であった上巻から打って変わって、戦争の描写が大部分を占める。 第二部の後半、第二次大戦が始まる直前からスタートするのだが、新型の戦闘機を眺める峻一など、一部を除いて全体に暗い。また、少なくとも二部の間は、あまり「ふざけた北杜夫」は姿を現さず、真に迫った戦争描写を行っているところは特筆であろう。 終戦が近づく第三部では、時折「ふざけた北杜夫」が顔を出すが、第一部ほどに気にはならない。ただ、明らかに「狙った叙情的表現」が出てくるのは鼻につく。 また、この作品の中では非常に少ない戦死や戦傷の表現も、えげつなく、回りくどくない適当な表現が使われている。 戦争中のトータル4回の冬の表現も僅かではあるが、特に年を書かれないため、「まだ終らないのか」とジリジリさせられるのは、当時の雰囲気をよく現しているのではないのか。 最終的に、楡家は一部だけ復活することは出来ても、家族のそれぞれがバラバラで、癖があって、仕事嫌いという、かなり難しいキャラクターの設定の書き分けを、これだけ長い間書き続けられているのは、なかなか出来ないものであろう。
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戦局が徐々に悪くなる。第二次大戦を通して市井の人々の姿、戦争の実態がよく描かれている。2015.5.31
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日本全体が戦争に突き進んで行き、楡家の人々もまたそれぞれに否応なく戦争に巻き込まれて行く。 上巻でもそうであったが、この下巻でも登場人物は客体的に描かれ、突き放されている。そして、みんながみんなそれぞれに孤独だ。楡家という家族はとうとう像を結ばない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
明治・大正・昭和、そして戦争…敗戦。その時代の世相と背景の模写は自然主義の繊細さを思わせ、作家の技量の確かさを感じさせた。 上巻のレビューでも触れたが、楡家と取り巻く人々の存在そのものは喜劇 でありながらも、その緻密なまでの世相の模写は、敗戦に向かう皇国の憂いを余す事無く伝え、下巻では悲劇へと人びとを導いて行く。 しかし。敗戦に立ち向かう龍子が物語を締めくくる事で、戦後の日本を敷衍し、尚且つ、楡家の人びとは、時代の移り変わりとは無関係にどこまでも滑稽で有り続けた。 しりあがり寿の『サザ江さん』よりも、笑える『サザエさん』なのかもしれない(苦笑)
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奥付をみると私が中学生のときに買ったことになっているが,たぶんその頃は読んでない(読めてない)から,たぶん初読. 著者の家族をモデルにした家族史.その背景となる明治,大正,戦前の日本の歴史、社会が非常に良く描かれている.それが堅苦しさを感じさせず,あらゆる登場人物がある種のユーモ...
奥付をみると私が中学生のときに買ったことになっているが,たぶんその頃は読んでない(読めてない)から,たぶん初読. 著者の家族をモデルにした家族史.その背景となる明治,大正,戦前の日本の歴史、社会が非常に良く描かれている.それが堅苦しさを感じさせず,あらゆる登場人物がある種のユーモア,愛情をもって書かれているのがこの小説の良さだと思う. なお,北杜夫のいろいろなエッセイや,斉藤茂太「精神科医三代」にはモデルになった人たちの実像が書いてある.
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