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未成年(上) の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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2014/05/19

※このレビューでは上巻のみならず下巻もまとめて扱っています。 【内容】 私生児として生まれた主人公は、複雑な事情のもと、親から離れた所で育つ。 幼い頃に、ひとときだけ父母それぞれと会った経験がある彼は、断片的な事実と捻じ曲げられた真実を糧として、両親の人物像や信念を妙なものにし...

※このレビューでは上巻のみならず下巻もまとめて扱っています。 【内容】 私生児として生まれた主人公は、複雑な事情のもと、親から離れた所で育つ。 幼い頃に、ひとときだけ父母それぞれと会った経験がある彼は、断片的な事実と捻じ曲げられた真実を糧として、両親の人物像や信念を妙なものにしていく。 とあるきっかけから父母と妹のもとへ赴くことになった彼は、未だ大人になりきれぬ青さと、人ひとりが社会的に抹殺されうるほど危険な手紙を携えていた。 青少年の性質とは。理想と折り合いとは。 【類別】 小説。 全編にわたって、独白の要素が強いです。 【書き表し方】 多少の冗長さがあります。 【備考】 このレビューは以下の版の鑑賞に基づくものです。 ・上巻…21刷(19刷改版) ・下巻…19刷(17刷改版)

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2012/05/27

5大長編はどれも寝食忘れて読み耽ってしまうおもしろさです。 この未成年は長編のなかではマイナーなイメージがある。 読んだ当時は古本屋にしかなかったからこのリニューアルは嬉しい。 主人公の回送シーンなどは涙が止まりませんでした。

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2012/01/15

ドストエフスキー五大長編の中でも、難解な作品と評されることのある「未成年」。 少年から青年への成長途中である主人公が、父との再会、女性への恋、理想の追求と挫折などの様々な体験をし、一段上の精神の成熟さを獲得していく物語です。 経済的・社会的には「未成年」という留保がつきながらも、...

ドストエフスキー五大長編の中でも、難解な作品と評されることのある「未成年」。 少年から青年への成長途中である主人公が、父との再会、女性への恋、理想の追求と挫折などの様々な体験をし、一段上の精神の成熟さを獲得していく物語です。 経済的・社会的には「未成年」という留保がつきながらも、思想的には自身を「成熟している」と考え、そのコンフリクトに苛立ち悩んだり、「自分が正しい」という自信と「自分は未熟なだけではないか」という懐疑との間に揺れ動き、一貫性を保てなかったりという主人公の苦悩は現代人にも共感できるのではないでしょうか。 大変示唆深い作品でした。

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2011/07/19

ドストエフスキーの五大長編の中ではもっとも好きな作品です。まだまだ無力さを持った未成年の主人公が力を尽くして未熟さから脱しようとしている様が好きだったりします。

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2011/05/16

「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」と読んでみての「未成年」。 "五大作"として加えられることもあるようだけど、あまり心に残ることもなく本棚に並んでいます。 もう一回読んでみようとは思うけど、今一つそそられないかなあ

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2010/12/28

個人的には、罪と罰よりも面白いと思う。 ちょうど主人公に近い年齢で読んだため、20年後にもう一度読み返してみたい作品。

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2019/01/16

ドスト氏五大長編のうちでは地味な一角。しかし、やはり面白い!散漫だとか難解だとか言われてるが、父と子の愛憎、遺産をめぐる陰謀、主人公アルカージイの『理想』という縦糸がサスペンス色交えて展開されるので、そんなにブレずに読める。ここでもやはり分裂する自我「魂の相克」が描かれる。

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2010/11/28

地主の父と使用人の妻である母の不義の末に生まれた私生子アルカージイ。家族と引き離されて育った故に、孤独を主張しながらも家族を求める姿が見え隠れします。

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2010/06/05

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