未成年(上) の商品レビュー
ドストエフスキーが描くロシアの混沌は、まだまだ未熟な「未成年」アルカージイを木っ端微塵に打ち砕くほど複雑怪奇なものでした。 ドストエフスキーのかつての理想郷「ヨーロッパ」の没落と、ロシアの混沌。 そんな八方ふさがりの悲惨な状況の中で何が人々を救いうるのか。それをドストエフスキーは...
ドストエフスキーが描くロシアの混沌は、まだまだ未熟な「未成年」アルカージイを木っ端微塵に打ち砕くほど複雑怪奇なものでした。 ドストエフスキーのかつての理想郷「ヨーロッパ」の没落と、ロシアの混沌。 そんな八方ふさがりの悲惨な状況の中で何が人々を救いうるのか。それをドストエフスキーはこの作品で読者に問いかけます。 そしてこの作品で提出された問題はその後ますます熟成し最後の大作『カラマーゾフの兄弟』へと組み込まれていきます。 『未成年』は他の作品と比べると影が薄い作品となってしまっていますが、思想的な意味では非常に重要なものを含んだ作品です。
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ドストエフスキーの五大長編のひとつ。 他の四作はすでに読んだが、これが一番読みにくかった。 読みにくいというか…話の筋がよくみえないというか…話に乗りづらいというか…。 あと名前の覚えにくさも一番だったかもしれない。 同じ名前の公爵が二人もいるし…。 主人公のアルカージイはま...
ドストエフスキーの五大長編のひとつ。 他の四作はすでに読んだが、これが一番読みにくかった。 読みにくいというか…話の筋がよくみえないというか…話に乗りづらいというか…。 あと名前の覚えにくさも一番だったかもしれない。 同じ名前の公爵が二人もいるし…。 主人公のアルカージイはまさに『未成年』というかんじで、いわゆる若気の至り的な部分が多く、読んでいて恥ずかしくなってしまうような場面も多かった。 本書は『偉大な罪人の告白である』とされているので、これから下巻でいろいろあったり、アルカージイが成長したりするのかな?と思うけど実際はどうだろう…。 実父のヴェルシーロフとの関係性もどうなるのか。 最後はエッ!?となる展開だったので下巻が楽しみ。
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なんだかよくわからないままに上巻を読み終わってしまった。ちょっと訳文が古いかんじ(仕方ないです)で語り手が”未成年”にはあまり思えない。言動とか考え方とかのこじらせたかんじはまさしく”未成年”なんだけども。何の話だかよくわからないままに読ませてしまうのはさすがドストエフスキーなら...
なんだかよくわからないままに上巻を読み終わってしまった。ちょっと訳文が古いかんじ(仕方ないです)で語り手が”未成年”にはあまり思えない。言動とか考え方とかのこじらせたかんじはまさしく”未成年”なんだけども。何の話だかよくわからないままに読ませてしまうのはさすがドストエフスキーならでは、なのか!?
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世間は「不倫」した人に対して「正義」をふりかざして批判しているけれど、ドストエフスキーの主人公はいつだってスタートからだめなやつで、性格がわるくて、賭博したり浮気したり盗みしたり…、なんだか世間が設定する潔白な正しさにつかれてしまったとき、いつもドストエフスキーはそういう人に誰よ...
世間は「不倫」した人に対して「正義」をふりかざして批判しているけれど、ドストエフスキーの主人公はいつだってスタートからだめなやつで、性格がわるくて、賭博したり浮気したり盗みしたり…、なんだか世間が設定する潔白な正しさにつかれてしまったとき、いつもドストエフスキーはそういう人に誰よりもよりそってくれるなと思う。ドストエフスキーの本がこの世にあり続ける限り、私のバランスはなんとかたもって生きていけるような気がしている
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まだ上巻だけなので、なんとも言えないけど、たいして面白くはない。 グダグダしてる。 ドストエフスキーはいつも前置きと時間の流れがおそーい長いが、これは次読もうと思える引っ張っていく力がなかった。私にとって、だけど。 事件と言えば後半には出てくるけど、あぁそうだったの。…という...
まだ上巻だけなので、なんとも言えないけど、たいして面白くはない。 グダグダしてる。 ドストエフスキーはいつも前置きと時間の流れがおそーい長いが、これは次読もうと思える引っ張っていく力がなかった。私にとって、だけど。 事件と言えば後半には出てくるけど、あぁそうだったの。…という感じで。 アルカージィ、未成年だよなぁ。なんだかイラっとくる。 最後まで読むけど、下巻は面白くなるのかしら。
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貴族出身のヴェルシーロフは平等な価値観を持った世界人でありたいという「高邁な思想」を抱く一方、女性にくらくらしてしまう弱点を抱え、出会うご婦人方に衝動的に対処。 あちらこちらでトラブルの種を捲いてしまい、異腹の子どもたちや内縁の妻は大迷惑を被ってしまいます。 家族を不幸に突き落...
貴族出身のヴェルシーロフは平等な価値観を持った世界人でありたいという「高邁な思想」を抱く一方、女性にくらくらしてしまう弱点を抱え、出会うご婦人方に衝動的に対処。 あちらこちらでトラブルの種を捲いてしまい、異腹の子どもたちや内縁の妻は大迷惑を被ってしまいます。 家族を不幸に突き落とす人間に人類の幸福や未来を語る資格はあるのか?
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まず五大長編を読破して安堵…主人公のアルカージイが同い年で若さの権化で恥ずかしくてしょうがないけど等身大の共感があって今読めてほんとに良かった、真に人間的で人道的で善良な大人になりたい、そんな若者を導くドストエフスキーからのメッセージがたくさんあるんだろう
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自殺、妊娠。腹の探り合い。実父(ヴェルシーロフ)に子(アルカージィ)はあるときは不信、あるときは絶対の崇拝と激しく揺れ動く感情。祝宴性が全開だ。上巻終盤に出てくる親子の対決?の場面は見物だ。キーアイテムは手紙。ロシアにおけるサモワールの意義の描写もなにげなくいい。
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色々と巻き起こる小説で人物を把握したりするのに時間がかかる・・・正直読みやすくはないけど、同時にすごく惹きつけられる。理想と現実の狭間で揺れ、複雑で極端な性格をした主人公はドストエフスキー的な気がするなぁ・・・。
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ドストエフスキーの後期五大長編作品の中の一作品。 主人公アルカージィは二十歳そこそこの青年。 過剰すぎるほどのプライドの持ち主で、読んでいるほうが恥ずかしくなるようなことをしでかしてしまうしで、青二才なんですね。 アルカージィには父親が二人いる。 実父は貴族、そして戸籍上の父は家...
ドストエフスキーの後期五大長編作品の中の一作品。 主人公アルカージィは二十歳そこそこの青年。 過剰すぎるほどのプライドの持ち主で、読んでいるほうが恥ずかしくなるようなことをしでかしてしまうしで、青二才なんですね。 アルカージィには父親が二人いる。 実父は貴族、そして戸籍上の父は家僕で庭師。 私生児で育てられ、子供のころは苛められっ子だったせいか素直さがなく反骨的。 父親の存在が常に抑圧されていて、愛憎が激しくバランスの悪い精神状態で危なっかしく思えた。 登場人物の名前が覚えられなくて途中、何度も引き返して読んでいたので、すんごく読了まで時間がかかってしまった。 下巻は早めに読めたらなぁと。
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