眠れなくなる宇宙のはなし の商品レビュー
宇宙について専門家が紹介する本は探せばけっこうあるんだけど、分野の性質上、ちょっと専門的になりすぎたり、最新理論を紹介するために頭痛がしそうな数式やら何やらが頻出してしまうような本も多くあります。や、宇宙の話を相対性理論とか地動説とかを抜きにして話せ、ってこと自体、無理だとは分か...
宇宙について専門家が紹介する本は探せばけっこうあるんだけど、分野の性質上、ちょっと専門的になりすぎたり、最新理論を紹介するために頭痛がしそうな数式やら何やらが頻出してしまうような本も多くあります。や、宇宙の話を相対性理論とか地動説とかを抜きにして話せ、ってこと自体、無理だとは分かってんですが、そこがネックでこのジャンルに触れないという人も多いんじゃないかと。 その点、この本は入門書的な感じで読めます。ポイントは押さえつつ、難しい部分はバッサリと割愛しているので、宇宙に関する研究の今昔物語をざーっとフォローするには適当かと。 ただ、もうビックリするぐらいの勢いで難しいパートを潔く削っちゃってるので、少し深く知りたいな、という場合には向きません。あくまで、これから宇宙に関する研究について概要を知りたいな、という人が対象でしょう。 7章構成で、いずれも「眠れなくなる~」という本のタイトルに合わせてか、「第○夜」という表現になっています。その辺の著者のセンスは結構好きです。各章が「それでは、今晩はこの辺で。おやすみなさい。」と結ばれているのも、科学者が自分に語りかけてくれているかのような感じを受けます。ですが、各章とも結構アッサリ読めるので、読書好きなら2日もあれば十分読破できます。
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宇宙の構造はどうなっていて、現在はどこまで解明されているのか?本書を読んでこの疑問がすっきりしたように思う。 誰でも知っているニュートンとアインシュタイン、この2大学者が提唱した“万有引力の法則”、“相対性理論”が宇宙の解明においても劇的なブレークスルーを果たしたことを知り、感...
宇宙の構造はどうなっていて、現在はどこまで解明されているのか?本書を読んでこの疑問がすっきりしたように思う。 誰でも知っているニュートンとアインシュタイン、この2大学者が提唱した“万有引力の法則”、“相対性理論”が宇宙の解明においても劇的なブレークスルーを果たしたことを知り、感動しつつ本当に「眠れなくなる」思いで読み進めるられた。とくに相対性理論については、「光は速度が一定になるのが光の性質なんだ」と受け入れることでさまざまな真理を発見するアプローチは大いに参考になった。 小さいことから抱いていた宇宙への憧れが呼び覚まされたような気分で、次編もぜひ読みたいと思った。
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宇宙論として、目新しい記述はないが、人物を軸とした逸話は面白かった。 また、宇宙観の発展と変遷も人類は蛇行しつつ、徐々に前進してきたのだなぁと感慨深い。 ・宇宙を通して、自分とは何者なのかを探求する ・地球説を初めて唱えたのはピタゴラス ・月のクレーターの名付け親はガリレオ ・...
宇宙論として、目新しい記述はないが、人物を軸とした逸話は面白かった。 また、宇宙観の発展と変遷も人類は蛇行しつつ、徐々に前進してきたのだなぁと感慨深い。 ・宇宙を通して、自分とは何者なのかを探求する ・地球説を初めて唱えたのはピタゴラス ・月のクレーターの名付け親はガリレオ ・ホーキングとペンローズが証明した特異点定理:相対論をもとにするかぎり、宇宙は特異点からしか始まらない。
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宇宙に思いを馳せる人間の歴史をたどる本でもある。人間がいかに宇宙に魅了されて、宇宙の謎を解き明かそうとしてきたかがわかっておもしろい。
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宇宙の95%は正体不明。宇宙について知れば知るほど、新たな謎も生まれてくる。本書は、古代インドの宇宙観から、宇宙をめぐる宗教裁判、相対性理論、最新・ブレーン宇宙論まで、宇宙のはなしを紹介。 (日販MARCより) *** 宇宙(科学)の歴史らへんは高校の世界史選択が功を奏して?...
宇宙の95%は正体不明。宇宙について知れば知るほど、新たな謎も生まれてくる。本書は、古代インドの宇宙観から、宇宙をめぐる宗教裁判、相対性理論、最新・ブレーン宇宙論まで、宇宙のはなしを紹介。 (日販MARCより) *** 宇宙(科学)の歴史らへんは高校の世界史選択が功を奏して?聞いたことある名称がチラホラ。 懐かしく楽しめました。 逆に終盤の物理学の話らへんは難しかった~。 宇宙の95%は正体不明、というのは5%わかっているのがすごいのか、あと95%しか研究する余地がないと思うべきなのか、それすらよくわからないスケールです。 宇宙の始まりや広さを考え始めると壮大すぎて頭の中がぐるぐるするけど、時にそうやってわからないことに頭を悩ませるのも楽しいものです。 p42にに書かれていることがおもしろい。 地が平らだと思われていたころ、この星は“地球”という名前ですらなかったんだなぁ。 ただの世界だったんだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古代人の宇宙観から最新の研究結果まで1章を1夜とし分かりやすく解説。 天体ファンには物足りないだろうが、初心者や子どもにはちょうどいい。 BUMPの「天体観測」のことがチラリと出てきてニヤリとした。 6月13日ははやぶさの日だそう。 宇宙への興味が湧く本。
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人間による「宇宙観史」、という ありそうで無かった、理文一体型の本です。 人類の世界観の歴史に、 物理の世界での発見の歴史を交えて 縦軸で、分かりやすく読みきかせてくれるような 優しく面白い宇宙の本。 宇宙自体の成り立ち・歴史や 宇宙に関する物理学の教えをまとめたもの、 宇宙を...
人間による「宇宙観史」、という ありそうで無かった、理文一体型の本です。 人類の世界観の歴史に、 物理の世界での発見の歴史を交えて 縦軸で、分かりやすく読みきかせてくれるような 優しく面白い宇宙の本。 宇宙自体の成り立ち・歴史や 宇宙に関する物理学の教えをまとめたもの、 宇宙を美しく写した写真本なんかは多くあったけれど、 人間が宇宙、もとい世界を、「地球が中心」に 「丸だと思っていなかった」頃から丁寧に辿って、 最終的には、ニュートンや、アインシュタインに辿りつきます。 「万有引力の法則」と、「相対性理論」の関係が分からず それぞれ独立したものだとw思っていた私にとっては 手取り足取りで、驚き楽しみながら読み進められました。 これは寝る前に読んだら眠れません!w
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いろんな宇宙の理論が分かりやすくまとめてあって、絵もついていて読むのが楽しかったです。 もう1回読み返したい!
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宇宙が好きで自分でなんとなく色々本読んでいる人には物足りないかも。 枕元で夜の静けさを楽しみながら自分が今生きるこの世界に思いを馳せる。いいと思います。
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無人探査機「はやぶさ」が帰還したり、マンガの「宇宙兄弟」を読んでいるうちに別の宇宙の話を読みたくなって手にとってみた。昔、ビッグバンの話を初めて聞いた時のワクワクした気持ちを思い出した。宇宙は4次元じゃなく高次元の時空にある膜のようなものブレーンワールドじゃないかとか、物質の基本...
無人探査機「はやぶさ」が帰還したり、マンガの「宇宙兄弟」を読んでいるうちに別の宇宙の話を読みたくなって手にとってみた。昔、ビッグバンの話を初めて聞いた時のワクワクした気持ちを思い出した。宇宙は4次元じゃなく高次元の時空にある膜のようなものブレーンワールドじゃないかとか、物質の基本単位は点ではなく弦ではないかという超ひも理論などわかりやすく書かれてあって楽しかった。宇宙はまだまだ謎につつまれているというところが夢があっていいなと思った。
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