兄弟(下) の商品レビュー
Not a masterpiece but the storytelling was really good
Posted by
文革期の悲惨な境遇を経て、改革開放~現在を兄弟がそれぞれ生きていく。主人公などエネルギーのある物語で、町の人々の描写も面白い。
Posted by
文革も過ぎ去り今度は開放経済へと向かう世の中、成長した二人の兄弟は働き始める。結婚、仕事商売に奔走する。特に破天荒な弟李光頭の転んでもタダでは起きないタフな性格と商才に驚き呆れた。また兄の優しすぎ李不器用な愛に涙が止まらなかった。
Posted by
文革編は体制に翻弄される兄弟とその両親等の姿が描かれていた。下巻の開放経済編では、兄と弟の生き方たをはじめとする周辺人物の行き方の違いで、その繁栄と衰退、葛藤が描かれている。 兄弟の葛藤は、発展経済を背景としたコントラストの明暗がはっきり描かれている。おそらく日本の戦後でも同...
文革編は体制に翻弄される兄弟とその両親等の姿が描かれていた。下巻の開放経済編では、兄と弟の生き方たをはじめとする周辺人物の行き方の違いで、その繁栄と衰退、葛藤が描かれている。 兄弟の葛藤は、発展経済を背景としたコントラストの明暗がはっきり描かれている。おそらく日本の戦後でも同様なことが起こっていたのだろう。自営業で成り上がっていく者と勤め人(サラリーマン)のそれぞれの悲哀、戦後日本にも共通するものを感じる。 淡々と語られる物語に引き込まれてしまった。大型連休(GW10連休)の始めに引き込まれてしまった。
Posted by
無論下巻も同様。とりわけ今の中国の発展のすさまじさと個人史が、タペストリーのように複雑に織り込まれていて、読んでいててもまったく飽きないどころか、まるでフェラーリか何かに乗りながら、中国史を見物しているような、今までにない衝撃を感じられる。すごすぎ。
Posted by
文革編だけでもダメ、開放経済以降だけでもダメ。両方の時代を知らなければ「中国は、、、中国人とは」と、言ってはいけない。上下巻と通じてリアルな中国を表現できた名作だと思う。文革ものはこれからも読んでいきたい。あと中国人作家の興味も少し湧いたので翻訳ものをこれからも探して読んでみたい...
文革編だけでもダメ、開放経済以降だけでもダメ。両方の時代を知らなければ「中国は、、、中国人とは」と、言ってはいけない。上下巻と通じてリアルな中国を表現できた名作だと思う。文革ものはこれからも読んでいきたい。あと中国人作家の興味も少し湧いたので翻訳ものをこれからも探して読んでみたいと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まるで中国版の百年の孤独のようだ。 幼くして孤児となった兄弟の文革後の二人の人生を軸に語られる。 子供のときから公衆の面前で自慰行為にふけっていた精力絶倫オトコの李光頭は欲望の赴くままにビジネスを行い大成功。 一方寡黙な文学少年であった宋鋼は仕事も失い、健康も害し落ちぶれていく。中国で発表後、この小説はその俗悪さが問題となったそうである。、「活きる」のような拡張の高さもなく、欲望に端を発するエピソードがこれでもかこれでもかと繰り返される開放経済編は論争を引き起こすにたる代物だ。 社会の分析にたけ商才もある李光頭は大富豪となり、ただまじめなだけの宋鋼の振る舞いは読んでいて歯がゆいほどのだめ男ぶり。 村一番の美女はその高潔さから宋鋼と結婚するが、やがて破綻李光頭と寝る女となる。お金にはまける。美人には負ける。美人もお金には負ける。お金があるというだけでえらそうに振舞う。お金があれば政府も肯く。 マスコミも批判力がなく、お金にはまける。 お金お金と欲望のままに突き進んだ李光頭が思い描くのはもっとも貧しかったころ宋鋼のつくってくれたご飯なのであった。 変動する社会の中でうごめく中国人民のにおいがリアルに感じられる本。
Posted by
它依舊是BL小說 雖然是經濟開放篇 當年作者的人物訪談我也看了些 他自己也想不到會大賣
Posted by
上巻は悲劇の間に笑い、下巻は喜劇の間に哀しみの物語である。 品のない三文小説のようでもあり、涙を誘う筆力もあり、中国と中国人を様々な角度度から表現しているようでもある。 読み出したら止められない力作。
Posted by
上巻は不条理な文化大革命時代のエピソードだが、下巻は?小平が政権を握った70年代後半以降が舞台。極端な悲劇と喜劇が交差する。涙をこらえる場面のあとに、噴出しそうになるエログロシーンが登場する。 誰にでも推薦できる本ではないけれどエンターテイメントとしてだけでなく、中国の近代史(誇...
上巻は不条理な文化大革命時代のエピソードだが、下巻は?小平が政権を握った70年代後半以降が舞台。極端な悲劇と喜劇が交差する。涙をこらえる場面のあとに、噴出しそうになるエログロシーンが登場する。 誰にでも推薦できる本ではないけれどエンターテイメントとしてだけでなく、中国の近代史(誇張されているけれど)を知る上では非常に有用な本だった。
Posted by
- 1
- 2