兄弟(下) の商品レビュー
最高。文革編とのギャップがすごい。最後10章くらいはなんかすごすぎてドキドキワクワクが止まらなかった。宋钢には幸せになってほしかったけど、父親と同様報われない人生で読んでてつらーってなった。
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下巻は、開放経済篇。 上巻の文革篇からうってかわって、凄惨なシーンが、強欲なシーンへ。近代の中国を象徴するような、「金がすべて」の中に「家族は大事」という価値観が混ざった描きがリアルだ。兄弟の物語が真逆に進み、かつ、カチッと噛み合わない。いや、妙な感じで噛み合ってしまっていると...
下巻は、開放経済篇。 上巻の文革篇からうってかわって、凄惨なシーンが、強欲なシーンへ。近代の中国を象徴するような、「金がすべて」の中に「家族は大事」という価値観が混ざった描きがリアルだ。兄弟の物語が真逆に進み、かつ、カチッと噛み合わない。いや、妙な感じで噛み合ってしまっていると言うべきか、この辺はエンタメ要素でもあるので描き難いが、読みながら感じる「嫌悪感」「もどかしさ」は決して爽快なカタルシスは生まず、ほんのり匂う「気持ち悪さ」を空気感に纏いドラマ性を高めていく。漫画のような「エロ、グロ」がスパイスとして効いている。 文革も経済成長も、いずれも熱量が凄い。日本の内省的な小説と異なるのは、社会全体の雰囲気や価値観がその時代を生きる大衆の人格を形成していて、深く内省するような余裕を与えぬかのような圧力や疾走感がある事。登場人物の思考は短絡的で分かりやすい気もするが、もしかすると、これは現実社会でも「中国人の短絡的なシンプルさ」と「日本人の内省的な複雑さ」に対比ができるのかもしれない。当然、個人差はあるが、社会や文化の違いがそのような構成を齎しているようにも感じた。 政治に関心を持つことが否定され、司法が危うい社会では、蓄積した富も権力も、刹那的な虚構であり、現状維持するために腐心しつつも、最終的には個人や身の回りの範囲で脱出を考えておかなければならない。他方、現状維持が当たり前のものと期待される社会では、それはそれで妄念であったとしても、自らを内省する余裕があるのだろうか。戦時に生き生きとする感覚、豊かになる事で自殺が増える現象にも近いような気もした。
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Not a masterpiece but the storytelling was really good
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文革期の悲惨な境遇を経て、改革開放~現在を兄弟がそれぞれ生きていく。主人公などエネルギーのある物語で、町の人々の描写も面白い。
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文革も過ぎ去り今度は開放経済へと向かう世の中、成長した二人の兄弟は働き始める。結婚、仕事商売に奔走する。特に破天荒な弟李光頭の転んでもタダでは起きないタフな性格と商才に驚き呆れた。また兄の優しすぎ李不器用な愛に涙が止まらなかった。
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文革編は体制に翻弄される兄弟とその両親等の姿が描かれていた。下巻の開放経済編では、兄と弟の生き方たをはじめとする周辺人物の行き方の違いで、その繁栄と衰退、葛藤が描かれている。 兄弟の葛藤は、発展経済を背景としたコントラストの明暗がはっきり描かれている。おそらく日本の戦後でも同...
文革編は体制に翻弄される兄弟とその両親等の姿が描かれていた。下巻の開放経済編では、兄と弟の生き方たをはじめとする周辺人物の行き方の違いで、その繁栄と衰退、葛藤が描かれている。 兄弟の葛藤は、発展経済を背景としたコントラストの明暗がはっきり描かれている。おそらく日本の戦後でも同様なことが起こっていたのだろう。自営業で成り上がっていく者と勤め人(サラリーマン)のそれぞれの悲哀、戦後日本にも共通するものを感じる。 淡々と語られる物語に引き込まれてしまった。大型連休(GW10連休)の始めに引き込まれてしまった。
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無論下巻も同様。とりわけ今の中国の発展のすさまじさと個人史が、タペストリーのように複雑に織り込まれていて、読んでいててもまったく飽きないどころか、まるでフェラーリか何かに乗りながら、中国史を見物しているような、今までにない衝撃を感じられる。すごすぎ。
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文革編だけでもダメ、開放経済以降だけでもダメ。両方の時代を知らなければ「中国は、、、中国人とは」と、言ってはいけない。上下巻と通じてリアルな中国を表現できた名作だと思う。文革ものはこれからも読んでいきたい。あと中国人作家の興味も少し湧いたので翻訳ものをこれからも探して読んでみたい...
文革編だけでもダメ、開放経済以降だけでもダメ。両方の時代を知らなければ「中国は、、、中国人とは」と、言ってはいけない。上下巻と通じてリアルな中国を表現できた名作だと思う。文革ものはこれからも読んでいきたい。あと中国人作家の興味も少し湧いたので翻訳ものをこれからも探して読んでみたいと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まるで中国版の百年の孤独のようだ。 幼くして孤児となった兄弟の文革後の二人の人生を軸に語られる。 子供のときから公衆の面前で自慰行為にふけっていた精力絶倫オトコの李光頭は欲望の赴くままにビジネスを行い大成功。 一方寡黙な文学少年であった宋鋼は仕事も失い、健康も害し落ちぶれていく。中国で発表後、この小説はその俗悪さが問題となったそうである。、「活きる」のような拡張の高さもなく、欲望に端を発するエピソードがこれでもかこれでもかと繰り返される開放経済編は論争を引き起こすにたる代物だ。 社会の分析にたけ商才もある李光頭は大富豪となり、ただまじめなだけの宋鋼の振る舞いは読んでいて歯がゆいほどのだめ男ぶり。 村一番の美女はその高潔さから宋鋼と結婚するが、やがて破綻李光頭と寝る女となる。お金にはまける。美人には負ける。美人もお金には負ける。お金があるというだけでえらそうに振舞う。お金があれば政府も肯く。 マスコミも批判力がなく、お金にはまける。 お金お金と欲望のままに突き進んだ李光頭が思い描くのはもっとも貧しかったころ宋鋼のつくってくれたご飯なのであった。 変動する社会の中でうごめく中国人民のにおいがリアルに感じられる本。
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它依舊是BL小說 雖然是經濟開放篇 當年作者的人物訪談我也看了些 他自己也想不到會大賣
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