ポルトガル文 の商品レビュー
スタンダール『恋愛論』の最初にでてくる、いわゆる「ポルトガル尼僧の恋」のあれなわけだが、なんだって男性作家たちは女のラブレターを妄想するのだろうか。
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350年前も同じ、突き詰める心、戸惑い揺らめいて怒り悲しんで、語りかけて提案して諦めて反省して、波や風のように刻々変化する感情の高まりが凝縮。 同じ頃、日本は江戸のはじめ、オランダではフェルメールが『真珠の耳飾りの少女』『合奏』とかを描いていた。
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若い頃にlこの文を読んだ時は、自分の心が尼僧の心に寄り添い、彼女と同じように悲しみ、憎しみ、嘆きながら夢中になって読んだものだけれど、年を重ねてから読み返してみると、この文を貰った男の胸中を考え、その重さにこれは逃げちゃうのも致し方ないと納得した。恋に憧れていた十代の時と、恋が遠くなり果てた今の自分の感受性の変化が可笑しいやら淋しいやらww
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じゃがたらお春の文、などに比してよんでもいいものだろうか、むしろ、エロイーズからアベラールへ宛てられた文、といったことになろうか。いや、誰と比することもできない、一人の女の、ひたむきな文5通。他『ミュンヘンにて』所収。
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