1,800円以上の注文で送料無料

空の中 の商品レビュー

4

1142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    345

  2. 4つ

    422

  3. 3つ

    237

  4. 2つ

    44

  5. 1つ

    9

レビューを投稿

2024/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

空の中 「図書館戦争」でブレイクした有川浩さん(女性)の怪獣小説です。「図書館戦争」が月9連ドラ小説であるならば、「空の中」は映画版怪獣小説と呼べるでしょう。最近の怪獣映画のように、リアリティや人間模様を追求しているところが所以です。 今回の主人公は結構線の細い高校生の舜とちゃらんぽらんなようで頭脳明晰な若手社員の高己です。脇役として「図書館戦争」、「図書館内乱」の主人公の郁のように竹を割ったような性格の女性である”F15乗り”の武田三尉と高校生の佳江が活躍します。 浩さんは多分「図書館戦争」の脇役で頭脳明晰、情報収集能力抜群、人間観察の達人である柴崎のような人なのではないか?と思っています。「空の中」での一人の主人公である高己のような人かな?だから、逆に自分とは反対の郁やら武田三尉やら佳江やらをかっこよく書くんじゃあないかな?まあ、想像ですが。 話は、有史から捕食という行為を嫌って進化し空中を浮遊していた生物(白鯨)に、YS11以来の国産商用機プロジェクトの試験機やF15がつっこんでしまったことから始まり、その生物の破片を拾って育てた舜と、事故調査のためにその生物とコンタクトをする役目を仰せつかった高己、試験機パイロットの娘で反白鯨の団体を指揮する真帆などが入れ替わり登場して物語は進んでいきます。 未知の知性体へのコンタクトや交渉などのテーマ、高巳と武田三尉、舜と佳江の恋など、映画版怪獣小説の常道(?)を踏みながら話は収束していきます。(こんな書き方をしてますが、揶揄しているわけではなく、最近の怪獣映画が面白いのと同じように楽しんで読むことができます。) ああ、あと忘れてはならないのは高知弁と豊かな人生経験に基づいた発言がいい味を出している漁師の宮じいの活躍です。”うーんやはり経験に裏打ちされた言葉は良いなあ、宮じいのような知恵を持ちたいなあ”などと知識はあっても知恵がちっともない竹蔵は自分に足りないものにあこがれる今日この頃でした。 竹蔵

Posted byブクログ

2024/06/03

入り込むのに時間がかかった。 時折登場する宮じいの言葉にグッと来た。 最後の仁淀川の神様はとても良かった!高校生だった子達のその後と宮じいの話。

Posted byブクログ

2024/05/29

高度2万で起きた航空事故の謎と、その遺児である高校生の身に起こる不思議な出会い。その2つのエピソードが交差しあい、引き寄せあって迎えるエンディング。 登場人物それぞれの思いに共感し、最後は温かい気持ちでいっぱいになる。 最後を読んでる時、電車の中なのに、気づいたらすーっと涙が零れ...

高度2万で起きた航空事故の謎と、その遺児である高校生の身に起こる不思議な出会い。その2つのエピソードが交差しあい、引き寄せあって迎えるエンディング。 登場人物それぞれの思いに共感し、最後は温かい気持ちでいっぱいになる。 最後を読んでる時、電車の中なのに、気づいたらすーっと涙が零れてしまいました。 読む手が止まらなくなる面白さ、みんなに読んでもらいたい1冊です。

Posted byブクログ

2024/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自衛隊三部作の一作目 他二作同様、SF色強い。ディックやフェイクとのやり取りや思考解釈は読みづらく、ちょっと斜め読みしちゃったかも。 宮じいの存在感たるや、佳江や瞬、真帆にとって大切な大人の存在だったなぁ。一言一言胸に染み入る。

Posted byブクログ

2024/04/27

飛行機が好きってだけで読み始めた本でしたが、いやー、面白かった。 SFは好きじゃないけど、これは好き。 物語も始まりも終わりも、澄んだ空のような清々しい感じ。 高校生組男女も大人組男女も可愛いし、フェイクも可愛い。 楽しいだけじゃなくて、自分の正義は本当に正義なのか、自分の間違い...

飛行機が好きってだけで読み始めた本でしたが、いやー、面白かった。 SFは好きじゃないけど、これは好き。 物語も始まりも終わりも、澄んだ空のような清々しい感じ。 高校生組男女も大人組男女も可愛いし、フェイクも可愛い。 楽しいだけじゃなくて、自分の正義は本当に正義なのか、自分の間違いを認めて正すことが出来るか、みたいなことを語りかけてくる本。 中高生にも大人にもオススメ。

Posted byブクログ

2024/04/25

面白かった。これはまた読み返したくなるかもしれない。 学生の頃に読んだ「寄生獣」を思い出す。 謎の生命体とのやり取りが面白くてずっと会話してて欲しいくらいだった。言葉は知っててもその言葉が生まれた背景や歴史が分からないと会話が成立しない、それを踏まえた上での会話は難しそう。 ...

面白かった。これはまた読み返したくなるかもしれない。 学生の頃に読んだ「寄生獣」を思い出す。 謎の生命体とのやり取りが面白くてずっと会話してて欲しいくらいだった。言葉は知っててもその言葉が生まれた背景や歴史が分からないと会話が成立しない、それを踏まえた上での会話は難しそう。 たまには少しだけ本体から切り離して遊びに来れたらいいのになー。

Posted byブクログ

2024/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっとSF要素が強かったかなー。 あんまり入り込めなかったです。 先にクジラの彼を読んだから、高巳とみきのやりとりはニヤニヤしながら読みました笑笑

Posted byブクログ

2024/03/26

自衛隊シリーズ、これにて読破! 有川ひろの自衛隊ラブコメがもう癖になってるので、大人パートの2人は最高でした。 不思議な設定なのに妙に描写がリアルで、このシリーズは本当に読み応えがあります。詩的で難しめの書き出しだったから身構えたけれど、きちんと噛み砕いて語ってくれる部分もあるか...

自衛隊シリーズ、これにて読破! 有川ひろの自衛隊ラブコメがもう癖になってるので、大人パートの2人は最高でした。 不思議な設定なのに妙に描写がリアルで、このシリーズは本当に読み応えがあります。詩的で難しめの書き出しだったから身構えたけれど、きちんと噛み砕いて語ってくれる部分もあるから理解できずに置いて行かれたりもしない構成。 書き下ろしの『仁淀の神様』は読みながら涙で潤んでしまった…

Posted byブクログ

2024/03/23

空の上に謎の飛行物体。上から迫りくる恐怖。大人たちの責任と子供の苦しみ。ファンタジーだけど人間模様はリアルで面白いです!

Posted byブクログ

2024/03/01

少し前の家族旅行で、子が念願の飛行機デビュー。帰ってから何度も興奮して飛行機の話をするので、飛行機が出てくる物語が無性に読みたくなって手を出してみた。 『塩の街』と同一シリーズということで、SFだろうなあ、と予測していたが、思いっきりSFだった。謎の生命体との遭遇。序盤のフェイク...

少し前の家族旅行で、子が念願の飛行機デビュー。帰ってから何度も興奮して飛行機の話をするので、飛行機が出てくる物語が無性に読みたくなって手を出してみた。 『塩の街』と同一シリーズということで、SFだろうなあ、と予測していたが、思いっきりSFだった。謎の生命体との遭遇。序盤のフェイクとの出会いや描写、典型的な非現実感すぎて少し気持ちが置いてけぼりになった瞬間もあったものの、章を重ねるごとにぐんぐん物語の内部へと引き込まれていった。 やはりというか、有川先生のキャラクター描写は瑞々しい。春名と光稀、瞬と佳江、二十代と十代それぞれの感情の揺らぎが等身大で良い対比になっていた。大人チームは……少女漫画顔負けのキュンがすごくふんだんに仕込まれている。ラノベとして書かれたもの……である前提を踏まえたとしても、それにしてもズルいと思わざるを得ない。瞬も佳江も、真帆もそれぞれ思考と行動が十代ならではの部分があり、度々胸がぎゅっとしめつけられた。 そして一番好きなキャラクターは、もちろん宮じぃである。高知弁で朴訥と語ること、すべてが身にしみる。瞬のそばに宮じぃがいて良かったなあ、と心から思うのだった。書き下ろしの『仁淀の神様』もたまらなく好き。

Posted byブクログ