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空の戦争史 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2017/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主として戦略爆撃の実態とその正当化思想の変遷を論じる。軍事施設爆撃から都市爆撃へ、精密爆撃とその縛り、相互抑制が徐々に瓦解する過程を活写。

Posted byブクログ

2012/01/03

書は気球から飛行機へ。爆弾投下から絨毯爆撃、原爆投下まで空の戦争史を丹念に追った本である。 現在に至まで「空爆する事により敵国民の戦意を挫き降伏させる事が出来る」との言は絶える事なくもっともらしく聞こえるが、歴史を辿ると逆効果である事がわかる。 ただ著者は無差別空爆を行った指...

書は気球から飛行機へ。爆弾投下から絨毯爆撃、原爆投下まで空の戦争史を丹念に追った本である。 現在に至まで「空爆する事により敵国民の戦意を挫き降伏させる事が出来る」との言は絶える事なくもっともらしく聞こえるが、歴史を辿ると逆効果である事がわかる。 ただ著者は無差別空爆を行った指導者達を非人道的であると糾弾するのには違和感を覚える。 そもそも人道的な戦争など無いし、自国民と敵国民を秤にかければ自ずと空爆を選ぶのは自明の利である。 私が怒りを覚えるのは、当時の指導者達が戦争という愚かな手段を選んだ事にある。 先の大戦をみるに日本は敵に攻め込まれて戦争を始めた訳ではない。 軍官僚達が積極的に、指導者達が消極的ながら戦争を始めた事にある。 負ける戦争をなぜ始めたのか、歴史の中で責任を問われる必要がある。 本書では欧米と日本の空爆の歴史を辿った労作でありオススメです。

Posted byブクログ

2010/11/21

[ 内容 ] 飛行機の誕生が戦場を変えた! 気球からの爆弾投下から絨毯爆撃、原爆投下まで。 [ 目次 ] 第1章 第一次大戦ではじまった無差別爆撃(気球からの空爆 飛行機と飛行船の登場 ほか) 第2章 イギリスの無差別爆撃思想(ジュリオ・ドゥーエによる戦略爆撃の体系化 他国に広...

[ 内容 ] 飛行機の誕生が戦場を変えた! 気球からの爆弾投下から絨毯爆撃、原爆投下まで。 [ 目次 ] 第1章 第一次大戦ではじまった無差別爆撃(気球からの空爆 飛行機と飛行船の登場 ほか) 第2章 イギリスの無差別爆撃思想(ジュリオ・ドゥーエによる戦略爆撃の体系化 他国に広がるドゥーエ理論 ほか) 第3章 アメリカと空爆(第一次世界大戦でのアメリカの経験 アメリカ空軍と「精密爆撃」 ほか) 第4章 第二次世界大戦下のヨーロッパ(徐々に瓦解した相互自制 ワルシャワ空爆 ほか) 第5章 日本空爆と原爆投下(最初の日本本土空爆とお粗末な防空政策「隣組」政策 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/10/30

士気を挫くという間接的効果は絶大だが、結局は「無差別」「ばらまき」爆撃に行き着いてしまう、という本? 

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2010/08/26

 空爆について書かれた本。空からだろうが何だろうが空爆は虐殺に変わりないことを喝破した本でもあります。

Posted byブクログ

2010/07/10

「空爆」の歴史について 20世紀初頭から太平洋戦争での日本への原爆投下までの空爆の歴史について紹介しています。現代においてもイラク戦争のように戦闘が始まった初期段階では、空爆が行われ地上軍侵攻の「地ならし」的な役割を担っています。現代の空爆は軍事基地などの施設や軍隊を目標にした...

「空爆」の歴史について 20世紀初頭から太平洋戦争での日本への原爆投下までの空爆の歴史について紹介しています。現代においてもイラク戦争のように戦闘が始まった初期段階では、空爆が行われ地上軍侵攻の「地ならし」的な役割を担っています。現代の空爆は軍事基地などの施設や軍隊を目標にしたピンポイントの爆撃ですが、第二次大戦では民間人も含めた無差別爆撃が当たり前でした。戦争の最終段階では原子爆弾のような大量破壊兵器も使われ、これが「空爆」の最終的な姿となっています。この本では、このような形に至るまでの航空戦略の変化、飛行機や爆撃技術がどのように進歩してきたかを述べています。 欲を言えば、現代の空爆(ベトナム戦争や湾岸戦争)まで踏み込んで欲しかったところです。

Posted byブクログ

2009/10/04

所謂“空爆”というものの起こり、エスカレートの経過について解説した一冊である。 「記憶の共有」、「倫理的想像力」というのが鍵として巻末に挙げられているが、共感を覚えた。

Posted byブクログ