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回送電車 の商品レビュー

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19件のお客様レビュー

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2024/11/13

表題の“回送電車”とは何か、簡潔に序文で説明があり、その後は僅か数ページの作者の思考の原石が無数に続く。 芸術の機微を愛する、風景を愛する、人の繋がりを愛する作者の感受性に舌を巻くと同時に羨ましく感じる。 バラエティとウィットに富み、読者を楽しませる完成度高いパッケージングだった...

表題の“回送電車”とは何か、簡潔に序文で説明があり、その後は僅か数ページの作者の思考の原石が無数に続く。 芸術の機微を愛する、風景を愛する、人の繋がりを愛する作者の感受性に舌を巻くと同時に羨ましく感じる。 バラエティとウィットに富み、読者を楽しませる完成度高いパッケージングだった。

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2024/07/22

散文、って言うのか、と。 それにしても、目の付け所というか、言い回しもさることながら、質の良さが感じられる文章は流石! タイトルに惹かれ手に取ったら、思いがけない良い出会い。続きというか、Ⅵまであるらしいので楽しみたい。

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2018/11/18

回送電車に「ある同胞意識に似た感情を抱きつづけて」、 「二階家以上の建物のなかでどこが好きかと問われたなら、 迷わず踊り場と答え」、小型三輪トラックを見ては「はざまの 美を体現している存在」と評し、「(ムーミンに登場する) スナフキンのような存在に、どうしたらなれるのか」...

回送電車に「ある同胞意識に似た感情を抱きつづけて」、 「二階家以上の建物のなかでどこが好きかと問われたなら、 迷わず踊り場と答え」、小型三輪トラックを見ては「はざまの 美を体現している存在」と評し、「(ムーミンに登場する) スナフキンのような存在に、どうしたらなれるのか」と思案 する堀江さんの散文集。 ほかの人から見ればどうでもいいようなことでも、自分が 好きであれば、徹底的につきつめないと気がすまない。 そんな頑固さが伝わってくる。 その頑固さが嫌味にならないのは、やはり上質な文章を 書ける堀江さんの力量なんだろう。

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2016/10/11

この作者の作品は、かなり好きです。脱力した心地よいベースラインを聴いているかのよう。面白みに欠けるのか?というとそうでもなく、ところどころにパルス状の面白さが沸き起こる。この散文集は、久々に手に取った良作。

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2015/12/17

『回送電車』堀江敏幸 人や物を運ぶ電車が効率的な運行をするために回送電車が走っています。 著者は利用することのなく周囲の雑踏にかかわりなく、からっぽで優雅に通り過ぎる電車のような、これといった目的を持たない雑文集にしたいと述べています。 通勤時に少しずつ読んで、ゆるやかで、軽快で...

『回送電車』堀江敏幸 人や物を運ぶ電車が効率的な運行をするために回送電車が走っています。 著者は利用することのなく周囲の雑踏にかかわりなく、からっぽで優雅に通り過ぎる電車のような、これといった目的を持たない雑文集にしたいと述べています。 通勤時に少しずつ読んで、ゆるやかで、軽快で、落ち着かせてくれ、遠い昔に同じようなことに遭遇したことを思い出しニヤけたり、知らない話題に疎外感をおぼえ少し残念だったりしましたが、楽しく読ませてもらいました。 解説の杉本秀太郎氏が「無用の用」と評した言葉は、言い得て妙と思えました。

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2014/10/24

何処となく小説のような雰囲気も漂うエッセイ集。 日常の風景がふと違ったものに見えて来るような文章が、ちょっと須賀敦子っぽいように感じた。小川洋子っぽくもあるな。

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2012/12/16

以前に「めぐらしや」を読んだことはあったのだが,堀江敏幸って「フランス文学の研究者は,こういう文章を書かなければいけない」って感じの文章を書くよね.エッセイは初めてだけど,小説と同様,舞台が日本の話でもフランスが透けて見える気がした.

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2011/11/03

表題作に惹かれて(小説だと思っていたけど)購入。 見えないタイムテーブルを駆使しながら、ホームに佇む我々を横目に颯爽と駆け抜けてゆく回送電車の魅力を淡々と語る。 お堅い文章ばかりかと思いきや、後半は抱腹絶倒。 堀江さんは(案外)可愛い人なのだなぁと思った一冊。

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2011/06/27

雑でない。 言葉に対して、たいへん丁寧に対峙しているのが感じられる。 だから、安心だ。 (このところ世の中には、安心できない文章が多すぎる)

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2011/05/12

AにもBにも分類できない中間的=両義的なものに対する愛着を語る。「回送電車」はその代表。他に「餡デニッシュ」「踊り場」「トラクター」「河馬」「社会科見学」「アエログラム」など。ポストモダン的と言えばそれまで。 明らかにフランス語を書く要領で文章を書いている。内田樹と同じ。

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