仮想インタビュー 物質が語る自画像 の商品レビュー
読みやすてスルスル読めてしまう。インタビュー形式だったからかもしれないけれど、ときどきふと、これってインタビュー形式じゃなかったら、文章量が減ってもう少しスッキリするのでは?という考えが浮かんだ。
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10.6.25 石井 ブログ 【書評】未確認物質・最新仮説目白押しのトンデモ本「仮想インタビュー 物質が語る自画像」 テーマ:書評:哲学・思想・科学 多読書評ブロガーの石井です。 色々な物質を人に見立ててインタビューしてみたらこんな感じですという一見軽いノリで書かれた本です。...
10.6.25 石井 ブログ 【書評】未確認物質・最新仮説目白押しのトンデモ本「仮想インタビュー 物質が語る自画像」 テーマ:書評:哲学・思想・科学 多読書評ブロガーの石井です。 色々な物質を人に見立ててインタビューしてみたらこんな感じですという一見軽いノリで書かれた本です。 但し、書いてある内容は相当ディープです。 仮想インタビュー 物質が語る自画像 (ブルーバックス) なにしろインタビュー相手が「物質」と言っておきながら、「電子」「木星」みたいな輩から始まります。 そして「反物質」や、ひも理論の「ひも」、素粒子物理学の「フェルミオンとボゾン」、Wimpなど、まだ存在が未確認の物質が目白押しです。 内容的にも対談形式のインタビューであることをいいことに、最新仮説から因果関係論から人類への警告的な書きっぷりまで、好き放題書かれています。 科学関係の本も好きなのでニューサイエンス含めそこそこ読んでいるつもりですが、聞いたことがない話もさらっと解説されていて理解不能なところも多い本です。 仮説等を放談していくには対談形式というのはとても良いと思います。 ■裸の特異点とは 事象の地平線のない特異点ということ ■フェルミオンとボゾン 素粒子物理学 ■Wimp ダークマターの候補 弱い相互作用をしている大きな質量の粒子 ■ダークマター ブラックホールだとは考えられませんか? ■タキオン 常に光よりも速い粒子タキオン ■自由意志 あなた、今、ネクタイをゆるめたわね。 それがどうして自由意志だとわかるの? ■反物質 粒子と反粒子は同時に同じだけでき、消滅するときも同時 粒子だけ反粒子だけ存在したり、消滅したりするのはおかしい しかし、私たちの現実の世界では、反粒子や反粒子でできた物質は存在しない。 なぜ反物質だけ消滅して粒子が残ったのかは、謎のままである ■別の可能性 宇宙全体では物質の量と反物質の量は同一で、われわれはたまたま物質で構成された銀河だ、と考えるのさ 引用以上です。 分からないところを飛ばしても問題ないマインドを持っている方なら軽く読みやすい本ですし、また結構色々な科学関係の本を読んだよという方にも充分読み応えの本だと思います。
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素粒子から銀河に至るまでの物質の「物理的性質」を「その物質へのインタビュー」という形式で語る一冊。 量子力学・素粒子という「非常に小難しい内容」が、ここまでフワッと理解できる切り口があったのか、と目からウロコの一冊。 解説している内容自体は難解で、おそらくこの一冊で理解が大きく...
素粒子から銀河に至るまでの物質の「物理的性質」を「その物質へのインタビュー」という形式で語る一冊。 量子力学・素粒子という「非常に小難しい内容」が、ここまでフワッと理解できる切り口があったのか、と目からウロコの一冊。 解説している内容自体は難解で、おそらくこの一冊で理解が大きく深まるわけではないと思う。しかし、うろ覚えの内容は整理されるし、新しく知ったこともすでに知っている知識との関係や、イメージしやすい現象への類似で理解しやすくなっている。 なにより「難しそう」というアレルギー的なものが無くなることが大きい。 原著が2001年発行で、翻訳された本著は2008年発行、ということでもしかすると最先端の内容はもっと先を進んでいるのかもしれない。しかし、それを含めても読んで損はない一冊と思う。良著。
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現在の科学・物理学では解明されていない物質・現象にインタビューを試みるという奇々怪々な一冊。解明されていなのだから作者の空想というか自説が述べられるのだがなかなか面白い。将来、それぞれが解き明かされる時が来て、本書のインタビューと違う結果であってもあしからず。
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鉄、炭素など身近な存在から木星、太陽などの聞き慣れた存在、クォークやブラックホールなどの専門的なものまで、色々な物質がインタビュアーの前に現れてインタビューを受けます。 各物質には性格づけがされていて、それがなんとも愛嬌があっていいです。 中身も、インタビュー方式の形をとっている...
鉄、炭素など身近な存在から木星、太陽などの聞き慣れた存在、クォークやブラックホールなどの専門的なものまで、色々な物質がインタビュアーの前に現れてインタビューを受けます。 各物質には性格づけがされていて、それがなんとも愛嬌があっていいです。 中身も、インタビュー方式の形をとっているので会話中心で読みやすいです。 炭素が、鉄がどんな旅をしてきたかなど当人の口から語られるのは面白かったし、ネガティブな木星の愚痴はかわいらしいし、太陽の忠告は耳に痛いです。 かわいらしい科学書です。
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[ 内容 ] 炭素、電子、木星、ブラックホール、ウラン、フェルミオンとボソン、恒星、Wimp、中性子、クォーク、反物質、ミューオン、ひも、真空など自然界に存在する(存在すると予想される)総勢22の物質たちに仮想インタビューしながら、物質の性質から宇宙の構造などを包み隠さず語り明か...
[ 内容 ] 炭素、電子、木星、ブラックホール、ウラン、フェルミオンとボソン、恒星、Wimp、中性子、クォーク、反物質、ミューオン、ひも、真空など自然界に存在する(存在すると予想される)総勢22の物質たちに仮想インタビューしながら、物質の性質から宇宙の構造などを包み隠さず語り明かしてもらいます。 [ 目次 ] 炭素―波乱万丈の生涯 電子―異なる原子の間を転々と 木星―できそこないの恒星!? ブラックホール―包み隠さずお話しするわ ウラン―破壊癖をもった元素 フェルミオンとボソン―レンガと漆喰の間柄 恒星―質量を失い続ける星・太陽 Wimp―弱虫と呼ぶのはやめて ヘール・ボップ彗星―汚い雪の球!? 渦巻き銀河―宇宙誕生の謎に迫る ニュートリノ―宇宙の隠れた存在だった!? 水素―量子力学をひもといていく 中性子―原子核をのっとる野望を抱く クォーク―平等主義が理想 タキオン―光速を超える!? クェーサー―速くて遠い星 反物質―実在するしかないのか? 鉄―楽しい旅人 ミューオン―太りすぎの電子!? 中性子星―稠密な活動家 ひも―つまはじきの理想家 真空―粒子を創造し抹消する [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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インタビューの相手は、炭素、鉄、ブラックホールからクェーサー、ひも、真空まで。 手当たり次第という感がなきにしもあらずだけど、それぞれの擬人化がとても魅力的なので、気にならない。 「僕はまあ、ぶっちゃけていえばこういう感じのものだよ」 とフランクに教えてくれる。 この名前の物は一...
インタビューの相手は、炭素、鉄、ブラックホールからクェーサー、ひも、真空まで。 手当たり次第という感がなきにしもあらずだけど、それぞれの擬人化がとても魅力的なので、気にならない。 「僕はまあ、ぶっちゃけていえばこういう感じのものだよ」 とフランクに教えてくれる。 この名前の物は一体どういう物なのか、、ざーっと簡単に知りたいだけの人にはものすごくお勧め。
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素粒子から天体まで宇宙のあらゆる物質をある意味「擬人化」してインタビューしている、と言える。 個性的な物質たちとの軽妙なやり取りを通じて宇宙の不思議がなんとなくわかる…、という工夫ですかな。 電車の中で読むのにはちょうどいいかも。
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