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理性の限界 の商品レビュー

4.1

208件のお客様レビュー

  1. 5つ

    59

  2. 4つ

    84

  3. 3つ

    31

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2024/05/18

「アローの不可能性定理」(本書では「アロウ」と表記)「ハイゼンベルクの不確定性定理」および「ゲーデルの不完全性定理」を基に「選択の限界」「科学の限界」および「知識の限界」の領域から「理性の限界」についてアプローチしたもの。論理学、結構、数学的な論理学ながら、著者お得意の(おそらく...

「アローの不可能性定理」(本書では「アロウ」と表記)「ハイゼンベルクの不確定性定理」および「ゲーデルの不完全性定理」を基に「選択の限界」「科学の限界」および「知識の限界」の領域から「理性の限界」についてアプローチしたもの。論理学、結構、数学的な論理学ながら、著者お得意の(おそらく)ディベート形式で各定理を解説しているので、わたしにも(すこし)親しみやすい。

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2023/07/08

難解な部分もあり、なんとか呼んだが、内容は面白かった。論理学、量子力学の観点での限界をわかりやすく説明してくれた。論理学とか読んでいるときは、ライアーゲームとかは論理学が使われてるのかなと思った。

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2022/07/17

「物事に絶対はない」ことを、議論形式で論理的に導いていく本。哲学に詳しくない一般人も巻き込んで議論が行われるため、難しい話題が出ても楽しんで読めた。

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2022/06/28

序章  理性の限界とは何か 選択の限界 究極の限界値 科学の限界 知識の限界 ディスカッションのルール 第1章 選択の限界 投票のパラドックス アロウの不可能性定理 囚人のジレンマ 合理的選択の限界と可能性 第2章 科学の限界 科学とは何か ハイゼンベルクの不確定性原理 EPRパ...

序章  理性の限界とは何か 選択の限界 究極の限界値 科学の限界 知識の限界 ディスカッションのルール 第1章 選択の限界 投票のパラドックス アロウの不可能性定理 囚人のジレンマ 合理的選択の限界と可能性 第2章 科学の限界 科学とは何か ハイゼンベルクの不確定性原理 EPRパラドックス 科学的認識の限界と可能性 第3章 知識の限界 ぬきうちテストのパラドックス ゲーテルの不完全性定理 認知論理システム 論理的思考の限界と可能性

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2022/03/23

途中で読むのをやめてしまい、ようやく読み終わった。 少し難しいところもあったけれど、シンポジウム形式の内容なので難しいと思ってもシンポジウムに参加している会社員や運動選手、大学生が突っ込んで聞いてくれる。 読み終わるまで時間がかかってしまったけれど、人に勧めたい新書の一つです。 ...

途中で読むのをやめてしまい、ようやく読み終わった。 少し難しいところもあったけれど、シンポジウム形式の内容なので難しいと思ってもシンポジウムに参加している会社員や運動選手、大学生が突っ込んで聞いてくれる。 読み終わるまで時間がかかってしまったけれど、人に勧めたい新書の一つです。 スマリヤン教授の抜き打ちテストのパラドックスが面白かったです。

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2022/02/18

読みやすさ★★★ 学べる★★★★★ 紹介したい★★★★ 一気読み★★ 読み返したい★★★★★ 知性の塊。どのページを開いても面白い。が、難しい。 各専門家や非専門家による対話形式で、分かりやすく構成されているのにも関わらず、1日数ページしか進まない。科学や数学のパラドックスが好...

読みやすさ★★★ 学べる★★★★★ 紹介したい★★★★ 一気読み★★ 読み返したい★★★★★ 知性の塊。どのページを開いても面白い。が、難しい。 各専門家や非専門家による対話形式で、分かりやすく構成されているのにも関わらず、1日数ページしか進まない。科学や数学のパラドックスが好きな人にはたまらないだろう。 いくら投票の仕方を変えても、民主主義の成立は不可能だということには衝撃を受けた。 高橋先生、本当に頭がいいんだなぁ。。

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2022/02/02

目次 - 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性 高橋昌一郎 講談社より 序章 理性の限界とは何か 第1章 選択の限界 投票のパラドックス / アロウの不可能性定理 囚人のジレンマ / 合理的選択の限界と可能性 第2章 科学の限界 科学とは何か / ハイゼンベルクの不確定性原理...

目次 - 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性 高橋昌一郎 講談社より 序章 理性の限界とは何か 第1章 選択の限界 投票のパラドックス / アロウの不可能性定理 囚人のジレンマ / 合理的選択の限界と可能性 第2章 科学の限界 科学とは何か / ハイゼンベルクの不確定性原理 EPRパラドックス / 科学的認識の限界と可能性 第3章 知識の限界 ぬきうちテストのパラドックス / ゲーテルの不完全性定理 認知論理システム / 論理的思考の限界と可能性

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2021/07/02

どうやったって納得行く説明が不可能な量子論、理解はできないけど面白かった。電子、こわい。「量子論を理解していると思ったら理解していない証拠だ」

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2021/04/13

 プラトンは偉大だなあ。  いやまあ、対話形式の書き方をプラトンが最初にやったかどうかは知らないけどね。登場人物に疑問や反論をあげてもらってそこを解決、否定っていうパターンは読んでてわかりやすくていいなあって思いました。  副題通り、大きく分けて三つ。  アロウの不可能性定理、...

 プラトンは偉大だなあ。  いやまあ、対話形式の書き方をプラトンが最初にやったかどうかは知らないけどね。登場人物に疑問や反論をあげてもらってそこを解決、否定っていうパターンは読んでてわかりやすくていいなあって思いました。  副題通り、大きく分けて三つ。  アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理。  簡単にいえば、不可能性定理は、完全に民主的な決定は不可能という話。不確定性原理はミクロの世界では電子の位置と運動量は不確定だという話。不完全性定理はシステムSにおいて真なのに証明不可能な命題がある、SにおいてSが無矛盾であることは証明できないという話。  物語に組み込む要素として面白そうなのは断然不可能性定理。独裁者がいないかぎり、投票操作が可能っていうあたりの話をもっと詳しく読んでみたいね。  不確定性原理は物理関係の話。苦手だけど面白そうだとは思う。SFあたりには組み込めそう。  ただ話題として一番好きなのはやっぱり不完全性定理なんだよなぁっていう。テューリングマシンとかアルゴリズム的情報論とか面白そうだったんで、それ系の本も読んでみたい。学生時代にもっと詳しく本を読んでたら卒論のテーマも変わってただろうなぁ。  あと、方法論的虚無主義ってのが気になるなぁって思ってたら、このシリーズの次の本のタイトルがそれだったのでさっそく読みたいと思うます。  この系統って読んだときには、ああなるほどねって思うんだけど、時間が経つと忘れちゃうんで、おんなじ系統の本をたくさん読めばそのうち覚えられるかなっていう。死ぬまでに、「ゲーデルの不完全性定理? ああそれはね、」って(証明部分は無理だろうけど)さらっと説明できるようになりたいです。

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2021/02/05

意思決定にまつわる様々な論理を網羅的に知ることができる一冊。具体例もわかりやすく難解ではない。 以下読書メモ >>> ・パウロスの全員当選モデル ・独裁者の存在を認めるような投票方式でない限り戦略的操作が可能になるというものでギバード・サタースウェイトの定理...

意思決定にまつわる様々な論理を網羅的に知ることができる一冊。具体例もわかりやすく難解ではない。 以下読書メモ >>> ・パウロスの全員当選モデル ・独裁者の存在を認めるような投票方式でない限り戦略的操作が可能になるというものでギバード・サタースウェイトの定理と呼ばれています。 ・人間の心を様々なエージェントが集まってできた一戸の社会とみなす理論があるこれは1986年にマサチューセッツ工科大学の情報科学者 marvin minsky の提唱した心社会論と呼ばれる理論 ・ 繰り返し囚人のジレンマ ・ノイマンとモルゲンシュテルンはこのようなゼロサムゲームに限って言えばミニマックス戦略をとることが最も合理的であることを証明した ・ しっぺ返し戦略。 →自分からは核兵器を使用することはないと協調路線を示す。 ただし相手が核を使用した場合にはこちらも即座に核で報復すると宣言している ・ところが両方が核兵器発射のボタンを押す核戦争のように両方が裏切る場合に最悪の結果が生じる場合もある。 このようなゲームはチキンゲームと呼ばれ囚人のジレンマと区別されている。 ・ラプラスは「偶然とは無知の告白である」と言ったことで知られているが、この宇宙の出来事は全て決定されており、不確定要素の入り込む余地はないと考えた。 ・宇宙全体が一度動き始めれば、後は自然法則通りに動き続ける自動機械のようなものであり、あらゆる出来事は決定されていると見なされた。 したがって、もしラプラスの悪魔が存在したら、神羅万象は余すところなく知り尽くされ、すべては予測通りに従うことになると、そのように考えられたのです。 ・不確定制限 by ヴェルナー・ハイゼンベルク ・「存在するとは知覚されることである」と言って、認識がなければ存在はないとする観念論を主張。 byジョージ・バークリー ・ 哲学者カールポパーの「進化論的科学論」によれば、環境に適応できない生物が自然淘汰されるのと同じように、古い科学理論も観測や実験データによって排除されていく。 この意味で、今日の科学における諸概念も時間の経過とともに必ず古くなっていく。 ・ 基本的に、科学者の仕事は、問題を解決するための仮説を立て、 その仮説を批判的にテストすることによって、誤りを排除し、その過程で生じる新たな問題に取り組むことです。ポパーはこの批判的思考の実践によって、科学が真理へ接近していくと考えた。 ・ 最初に相対主義を主張したのは、古代ギリシャ時代の哲学者プロタゴラスです。 彼の「人間は万物の尺度である」という言葉はよく知られている。いかなる対象も、尺度を通してしか認識されない、つまり各個人の主観によって、相対的に知られるに過ぎないという見解。 ・ファイヤアーベントは自分の哲学を「方法論的虚無主義」と呼ぶ ・ Xは知識があるが、不親切で人間的に冷たいとする。Yには知識はないが、親切で人間的に温かいとしよう。この場合、とYを比較する絶対的基準があるかね?「知識」という基準で見れば、たしかにXが優れているが、「親切」という基準に照らしてみると、Yの方が優れている。プロタゴラスの尺度の問題だよ。「知識」と「親切」という基準のどちらを重要視するかは、一義的には決められないだろう? ・チャーチ・テューリングの提唱 アルゴリズムで表現できるすべての思考はテューリングマシンの計算可能性と同等だという見解。

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