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あたらしい図鑑 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2020/08/18

書評に惹かれて購入したものの、中高生向け小説だった。老詩人との交流を通じた中学生の成長の物語。病院で知り合った老詩人の言葉から、何を見ても「言葉」が浮かび、その言葉を理解せずにはいられなくなる。百科事典を見ているかのように、言葉の理解が進むことで世界が広がり、豊かにもなる。物事が...

書評に惹かれて購入したものの、中高生向け小説だった。老詩人との交流を通じた中学生の成長の物語。病院で知り合った老詩人の言葉から、何を見ても「言葉」が浮かび、その言葉を理解せずにはいられなくなる。百科事典を見ているかのように、言葉の理解が進むことで世界が広がり、豊かにもなる。物事がわかるってこんな感じだったのかと、思い出している。今もそうなのかもしれない。

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2017/08/27

何かをわかるためには、何がわからないかを知っていることが大切で、そのためには、わからないことをわからないと認める勇気、もしくは、度胸が必要なんだ。 (五十嵐純) 夏にぴったりの児童書。 言葉にならない感情がいっぱいあるなかで新しい図鑑は素晴らしい。

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2022/02/21

扁平足がきっかけで出逢った老紳士は詩人だった。 過去様々な作家が「少年と老人と夏」で物語を紡いでいます。この組み合わせはある意味定石なのでしょう。しかしだからこそ難しいテーマでもあると思います。そして見事にここにしかない「少年と老人と夏」が描かれていました。 言葉にならないも...

扁平足がきっかけで出逢った老紳士は詩人だった。 過去様々な作家が「少年と老人と夏」で物語を紡いでいます。この組み合わせはある意味定石なのでしょう。しかしだからこそ難しいテーマでもあると思います。そして見事にここにしかない「少年と老人と夏」が描かれていました。 言葉にならないものを言葉にするのが詩人。そんな詩人からもやもやとした言葉にならないものをスケッチブックにスクラップしていけと言われる少年。はじめはもやもやとしたものとは何なのか、それ自体がもやもやとしていたのが、気になる言葉を次々に辞典で調べ自分の言葉にしていく内に現れるもやもやとしたもの。言葉に向き合うことによって、世の中のアレコレ森羅万象とも向き合うことになる。言葉と向き合うことで世界は広がる。そんな真っ直ぐなメッセージが眩しく素敵です。 出逢った瞬間に恋に落ちる憧れの少女、気の置けない親友(この少年もまた己に真っ直ぐで素敵なのです)、そんな青春もの直球な要素を加えながら、詩人と少年の交流がかっこよく描かれます。 そう、かっこいいんですよね。詩人もその詩人に対して真っ直ぐな少年も。このかっこよさが青春小説の醍醐味なのでしょう。

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2015/01/29

あらすじ的には苦手かもと思いつつ,作者が聞き手を務めた田村隆一の本,『言葉なんかおぼえるんじゃなかった』(ちくま文庫)で,本作のモデルが田村であると知り,読んだ。これくらい僕にとって素晴らしいとしか言いようがないすがすがしくて切なくて悲しい物語はない。そして,老詩人村田のかっこよ...

あらすじ的には苦手かもと思いつつ,作者が聞き手を務めた田村隆一の本,『言葉なんかおぼえるんじゃなかった』(ちくま文庫)で,本作のモデルが田村であると知り,読んだ。これくらい僕にとって素晴らしいとしか言いようがないすがすがしくて切なくて悲しい物語はない。そして,老詩人村田のかっこよさ!僕もいまから言葉にならないいろいろなものをスクラップした僕だけの<あたらしい図鑑>を作りながら生きていこう,と三日坊主的に決心した。

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2013/06/22

物語の中で少年が老人に出会うとどうなるかはお決まりなのだが、それでも涙が溢れる。こればっかりはどうしようもないわね。 村田さんかっこいいよう。

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2013/04/21

わけあって読みたくもない中学生向け(?)の本を読んでみたのだが……おお!いいじゃないか! 最後がちょっとご都合主義的だけど、全体的によくできているし、僕のようなおっさんが読んでも十分登場人物に感情移入できる。いや、実際、泣きそうになった。 現代の中学生、こんな本にのめりこんでみて...

わけあって読みたくもない中学生向け(?)の本を読んでみたのだが……おお!いいじゃないか! 最後がちょっとご都合主義的だけど、全体的によくできているし、僕のようなおっさんが読んでも十分登場人物に感情移入できる。いや、実際、泣きそうになった。 現代の中学生、こんな本にのめりこんでみてほしいなあ。

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2012/05/05

いちいちカッコイイ老詩人村田。 扁平足がきっかけで(意味ありげー)、主人公 13歳の少年五十嵐淳と出会い、少年の言葉さがしに旅立つ。 この少年の視線が愛しい。 深遠なところに潜む言葉を見つけ出し、磨きあげ輝きを放つような命ある言葉を探していく。 読んでて、少年たちなら「でき...

いちいちカッコイイ老詩人村田。 扁平足がきっかけで(意味ありげー)、主人公 13歳の少年五十嵐淳と出会い、少年の言葉さがしに旅立つ。 この少年の視線が愛しい。 深遠なところに潜む言葉を見つけ出し、磨きあげ輝きを放つような命ある言葉を探していく。 読んでて、少年たちなら「できる!」という可能性を感じさせてくれる秀作だ。 言葉さがしの旅に寄り添う大人になりたいと思わせてくれた。感謝〜

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2011/10/09

中学生の男の子の成長の物語。 この年頃に素直さって大事なあと思いますが、なかなか現実はこうはいかないでしょう。でも詩人である村田さんの手の届かない大人っぽさがいいです。少年との対比が。 さわやかな読後感です。ありそうでないです。YAらしい。 表紙と物語も合っていると思いました...

中学生の男の子の成長の物語。 この年頃に素直さって大事なあと思いますが、なかなか現実はこうはいかないでしょう。でも詩人である村田さんの手の届かない大人っぽさがいいです。少年との対比が。 さわやかな読後感です。ありそうでないです。YAらしい。 表紙と物語も合っていると思いました。

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2011/03/07

ここにレビューを書きました。 http://blog.goo.ne.jp/luar_28/e/ce66efaabc1a6ca050c7f345034069e0

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2010/10/31

今まで読んだどの話にも似ていない、新鮮な読後感を味わった。中学生の少年と詩人の村田さんとの心とことばの交流が丁寧に描かれていく中で、少年が村田さんに影響されていく姿や、老人である村田さんの圧倒的な存在感と力強い生の姿にたびたび胸をぐっとつかまれた。生きること、生を強く感じ、本は、...

今まで読んだどの話にも似ていない、新鮮な読後感を味わった。中学生の少年と詩人の村田さんとの心とことばの交流が丁寧に描かれていく中で、少年が村田さんに影響されていく姿や、老人である村田さんの圧倒的な存在感と力強い生の姿にたびたび胸をぐっとつかまれた。生きること、生を強く感じ、本は、読む者に生きる力を与えるものだとひさしぶりに思わせてくれた作品。

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