されど罪人は竜と踊る(2) の商品レビュー
浅井ラボ作の『されど~』シリーズガガガ版第二作。 初読は角川版で、個人的には旧タイトルの『灰よ、竜に告げよ』が好みだったので変わって少しがっかり気味。 個人的に本作は『され竜』屈指の名作だと思っている。いや。厨ニだけど。それでもやっぱり、離れられないこのシリーズの中でも、秀逸...
浅井ラボ作の『されど~』シリーズガガガ版第二作。 初読は角川版で、個人的には旧タイトルの『灰よ、竜に告げよ』が好みだったので変わって少しがっかり気味。 個人的に本作は『され竜』屈指の名作だと思っている。いや。厨ニだけど。それでもやっぱり、離れられないこのシリーズの中でも、秀逸なのが本作なのは変わらない。後にも先にも、記憶を飛ばしてもう一度読みたい願望に囚われるのはこの一冊だけ。 因みにこの作品の所為で、そこらへんのぬるいラノベに興味が持てなくなってしまった。それだけラボくんが私に与えた影響は大きい。責任とって最後まで完走して欲しい。
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「成人してからこの本を読んで寝込みました」と言われていたので、期待しながらそうして少しだけ、心して読んだ2巻。 本に完全に入り込むというよりはあたしの場合、特に娯楽作品にはアトラクションに乗り込むような形式ではいるため、そこまで自分がダイレクトに傷つくことはない。 いやでも、...
「成人してからこの本を読んで寝込みました」と言われていたので、期待しながらそうして少しだけ、心して読んだ2巻。 本に完全に入り込むというよりはあたしの場合、特に娯楽作品にはアトラクションに乗り込むような形式ではいるため、そこまで自分がダイレクトに傷つくことはない。 いやでも、この作品はその人が、どこにそう感応したのかがひしひしと伝わってきた。 いわゆるラノベ作品の定番展開と言えばそれまでで、出てくるのはえっらく強い敵、絶世の美女、天文学的大富豪、比類なき頭脳をもつ科学者、魑魅魍魎が跋扈する(風な)うさんくさい権力者たち(ただしジュヴナイル作品のカナシサで、権謀術策とか知謀の限りを尽くすとは言い難いのがちょいと残念)、絢爛豪華な技の数々、モブキャラのの田の大量虐殺、異常な殺戮シーン。そして今回はラノベにしては珍しく、女性への暴行シーンもあり、それがケッコウえげつなかった。 そうしてただ、やるせない気持ちにさせられるのは、真っ正直に正しいことを貫けばいいのだと一心に思い込み、知能で白黒を付けようと走り抜ける青年の成功と挫折。 正直そのへんの書き込みは緩やかで、独白とムードで押し切っているので成功も失敗もかなり、ゆるあまではある。てか御都合主義。 でも、それを通り越して、いや逆にごてごてと時代背景や丁寧な論理がないほうがもしかしたらきっと、ストレートに青年の無念が、問いかけが、少年少女に浸透するのかもしれない。であればこれは手法としては正しいんだろう。 ピュアさがイタイ、と思いながら、でもあたし、確実に心の半分で、その「寝込んだ」人の精神の優しさを思って少し、心が温かくなったことも忘れずに付け加えておきたいと思います。本当に、ありがとうございました。 あたしにとってはこの読書は、単に面白いおもしろくないをこえて、誰かの心の反応パターンをみせていただき、そうしてその優しさに、嬉しくなるというおまけつきだった。 そういえば昔、鬼平犯科帖を読もうとしていた時に、2巻は女性にはちょっとつらいかも、なんていってくれた人がいて、それも確か女性が暴行されてしまう悲劇だった気がする。陰惨な話を読むにも、そんな優しさに触れることもあるのだな。これはまさに、御褒美読書。
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うん、まずまず おもしろい。 石田衣良が週刊BRで 紹介してたから読んでみた。 救いがないところがよし。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
攻性咒式士であるガユスとギギナのコンビが戦う次の相手は 「砂礫の人喰い竜」ズオ・ルー. またしても突然飛び込んできた条件の良い依頼によって 彼らは死地へを赴くことになってしまう. そして前回,ある男に貰った指輪のおかげで 「外なる世界の怪物」に襲われることに…. そんな話. いやー,陰謀渦巻いてますねぇ…. 今回もツイてないガユス君がなんだかんだと事件に巻き込まれて その事件の中心付近に居るんだけども それもまた大きな盤面の一角に過ぎない,みたいなっ. 面白いんだけどもこのシリーズって結構分厚いから 腰を据えて読まねばならぬ. まぁ,栞を挟んでもいいんだけども 途中で止めると気持ち悪いじゃない? 表紙を開いたならそのままの勢いで裏表紙まで行ってしまいたい. そんな感じ? 面白かったよ.
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物理法則を変異させる咒式を使う攻性咒武士であるガユスとギギナは、今日も過酷なエリダナの街で生きる。警察からは、邪悪な“禍つ式”による連続殺人事件の解決を依頼され、嫌々ながらも商売敵ラルゴンキン咒武士事務所との共闘が始まる。さらに巨大咒式企業ラズエル社からは、反政府組織の人質となっ...
物理法則を変異させる咒式を使う攻性咒武士であるガユスとギギナは、今日も過酷なエリダナの街で生きる。警察からは、邪悪な“禍つ式”による連続殺人事件の解決を依頼され、嫌々ながらも商売敵ラルゴンキン咒武士事務所との共闘が始まる。さらに巨大咒式企業ラズエル社からは、反政府組織の人質となったレメディウス博士と巨額の身代金の交換立ち会いを依頼される。無関係なはずの二つの事件は、エリダナの街を盤面とした狂気の遊戯となっていく。ライトノベル史上最悪の謎と悲劇が交錯する「されど罪人は竜と踊る」シリーズ第2巻。
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「灰よ、竜に告げよ」ガガガ版。 1巻のような誤字脱字は見られないので、色々表現の違いを楽しめます。
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読了 2009/12/1 積み本消化 好きだった作品、でも分厚くて買うだけ買って積んでた本 前の出版社の読んでいたし・・・
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設定が分かってくると、一冊目よりは抵抗なく読めます。相変わらずガユスとギギナの会話が面白すぎる。 天才っていうのも考え物だな、と思わされた一冊。
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どうしようもないことばかり。 1巻よりもこちらの方が精神的にきました。 別世界の話だけど、 現実にも通じる話だから余計に。 一部分では、良かったと思えることもありましたが、 全体で見たら最悪な状況は続いているのだから、 ハッピーエンドではないなぁと思いました。
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一日目;二巻目突入。それにしてもギギナがガユスを抱えて飛ぶとか回避する、とか、そういう描写が多くて笑う。どんだけ抱えられてるの。 ラルゴンキンがいい味出してるなぁ。このなんか腹に黒いもの抱えた人ばっかりが出てくる小説の中でまともな人が出てきてびっくり。いい人です。 あと、ガユスの...
一日目;二巻目突入。それにしてもギギナがガユスを抱えて飛ぶとか回避する、とか、そういう描写が多くて笑う。どんだけ抱えられてるの。 ラルゴンキンがいい味出してるなぁ。このなんか腹に黒いもの抱えた人ばっかりが出てくる小説の中でまともな人が出てきてびっくり。いい人です。 あと、ガユスの意外な才能に驚いた。葬儀のシーンでの言葉、振る舞い、その真意。 ギギナの挿絵もうつくしかった。 二日目;読了。理想の実現と現実。灰色をよしとすること。善悪ふたつにはっきりと分けることしかできない不幸。単語に連ねると、そういう物語でした・・・ 最後のレメディウスとナリシアのかなえられることのなかった祈りがせつなすぎる・・・ それでも、ガユスが祈ったように、いつか灰から芽が出ればいい。
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