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エウパリノス・魂と舞踏・樹についての対話 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/07/15
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ヴァレリーによるソクラテスと弟子パイドロスの対談という形式をとる三つの対話。 エウパリノス 作ることについての対話。        ある建物は黙し、あるものは語り、        ある建物は歌いかける。        建物のうちで語りかけも歌いかけもしない        ものは軽蔑にしか値しない        音楽と建築とは、この世界のただなかにあ        っていわば他の世界の大建造物のようなもの        なのだ。交響曲そのものがわたしに聴覚を        忘れ去れてしまうのだ。音楽は音楽を考え        させないし、建築物は他の建築物を考えさ        せないと。 魂と舞踏 :舞踏について評論。 樹についての対話:木陰に憩う牧人の詩。樹とは精神であり              理念である。 気になる本 ヴィオレ・ル・デュック(中世の教会建築)

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2020/09/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

エウパリノス,魂と舞踏,樹についての対話 (岩波文庫 赤 560-4) (和書)2010年02月11日 22:17 ポール・ヴァレリー 岩波書店 2008年6月17日 磯崎新の本で紹介されてました。 なるほどそういうことだなって感じるところもあるがなかなか要点を的確に捉えることができなかった。 何回か読んでみないと駄目だなって思った。 再読して味が出る作品だなって感じた。

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2010/06/01

圧倒されました。 特に「エウパリノス」の終盤。 ただ、盛り上がってから最後の数ページは、面倒くさくなって手仕舞いした感が、ややありますね。 でも素晴らしい。

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2009/10/07

 朝、携帯電話をふと見ると、留守電が入っています。  未明の3時30分の着信です。  かつての同僚、オノデラ氏からです。  「あさのさん、オノデラです。  ヴァレリーの『魂と舞踏』を読んで、心揺さぶられました」  ただ、それだけの留守電です。    オノデラ氏は...

 朝、携帯電話をふと見ると、留守電が入っています。  未明の3時30分の着信です。  かつての同僚、オノデラ氏からです。  「あさのさん、オノデラです。  ヴァレリーの『魂と舞踏』を読んで、心揺さぶられました」  ただ、それだけの留守電です。    オノデラ氏はたしか、わたくしと同じ40代です。  40代のオトコが、本を読んで、「心揺さぶられ」たということが、  すばらしい。  それを、夜中の3時半にもかかわらず、電話するということが、  すばらしい。  その電話が、わたくしあて、であったことも、  すばらしいことです。  実際に読んでみて、オノデラ氏推薦の  「魂と舞踏」は、なるほど、音楽のように  素晴らしい。  文章がうねっている。  迫ってくる。  砕け散る。  うわっ。  この本の最後に載っている「樹についての対話」が、  しかし、わたくしには、枯れた味わいで、  とても、美しく思えました。

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2009/10/07

ヴァレリー(1871‐1945)の最も美しいとされる三篇の対話。建築と音楽を手がかりに哲学と芸術の岐路をソクラテスが弟子に語る「エウパリノス」、詩人によるダンス評論の古典「魂と舞踏」、最晩年の「樹についての対話」を収める一冊は、『カイエ』『ムッシュー・テスト』等、思索と創造二つの...

ヴァレリー(1871‐1945)の最も美しいとされる三篇の対話。建築と音楽を手がかりに哲学と芸術の岐路をソクラテスが弟子に語る「エウパリノス」、詩人によるダンス評論の古典「魂と舞踏」、最晩年の「樹についての対話」を収める一冊は、『カイエ』『ムッシュー・テスト』等、思索と創造二つの道を歩んだ20世紀知性の内面を明かす。

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2012/03/11

鬼籍に入ったソクラテスが冥界で弟子と「建築」について語らう「エウパリノス」。踊る肉体のその身体性に着目した「魂と舞踊」。そして「樹」の存在を称える「樹についての対話」。それら三篇の対話集。 「エウパリノス」においては、作品の中に住まうものとして類比的に語られる「建築」と「音楽」。...

鬼籍に入ったソクラテスが冥界で弟子と「建築」について語らう「エウパリノス」。踊る肉体のその身体性に着目した「魂と舞踊」。そして「樹」の存在を称える「樹についての対話」。それら三篇の対話集。 「エウパリノス」においては、作品の中に住まうものとして類比的に語られる「建築」と「音楽」。そして「建築」「音楽」から構築するものとしてのの類縁関係から「言語」へと、時に諧謔も交えながらも流麗に、対話は、「意思と行為」「自然」「思索」「原理」等々とときに抽象の度合いを深めながらも、決してそれを深化・徹底することなく流れるように展開する。 一篇の論考という形で思考は強固なものとして構築される。が、それによって失われるものを対話という形式は保持し伏流させ続けている。死後の無時間的な空間のなかで対話は永続する。

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