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世界経済三国志(下) の商品レビュー

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2014/07/17

非常に興味深い読み物でした。朝日ジャーナル連載時点、この読み物にはあまり興味がわきませんでした。題名の3国とは、日本、ドイツ、アメリカのことです。冷戦後、アジアの覇権を握る日本、欧州の覇権を握るドイツ、そして、アメリカの3か国が、世界の覇権を握る見通しのもとで書かれた本です。今と...

非常に興味深い読み物でした。朝日ジャーナル連載時点、この読み物にはあまり興味がわきませんでした。題名の3国とは、日本、ドイツ、アメリカのことです。冷戦後、アジアの覇権を握る日本、欧州の覇権を握るドイツ、そして、アメリカの3か国が、世界の覇権を握る見通しのもとで書かれた本です。今となっては、誇大妄想の類です。現在の状況からすれば、中国、EU、そして、アメリカでしょうか。さらに、アメリカに代わって、日本が覇権を握ると主張するものすらある。ただし、ニューズウイーク誌の編集者は、日本が経済的覇権を握っても、それ以外の覇権を握ることはないだろうと指摘しています。日本は、軍事力もなければ、一貫した外交方針、政治的イデオロギーも持ちません。経済力だけで、覇権国になれるわけがありません。例えば、オイルマネーが豊富なアラブ諸国の経済力は、イスラエルを圧倒しているはずです。現実は、イスラエルが、アラブ諸国を圧倒しています。この手の妄想は、この本だけではありません。Foreign Affairsのアジア太平洋関連の書籍の紹介欄を見ると、10年前は、日本関連の研究書が殆どでした。それに対して、現在では、中国関連が殆どであり、日本の研究書が紹介されるのは稀です。この時期、日本人と同様に、アメリカ人も、日本が覇権を握るという妄想を抱いたのでしょう。儚い夢でした。

Posted byブクログ