日蓮「立正安国論」 の商品レビュー
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2008年刊行。現代語訳・語釈・解説のみ読破(一部読み下し文を含む)。日蓮が「立正安国論」を叙述した時点(鎌倉時代中期)の生活実相を知りたいと思ったが、期待したほど詳細ではなかった。日蓮宗基礎データ。現世利益思考、権力に対する批判、行動主義。専修念仏の否定、特に法然への敵意に彩られる。
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解説がなくても、現代語訳だけで十分理解可能だが、冒頭の全体的な解説や各節につけられた解説のおかげで、歴史的な背景も理解しつつ読み進めることができた。日蓮はとにかく浄土宗を諸悪の根元と考えており、本書を読むと、その勢いのすさまじさを実感できる。
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