湯ぶねに落ちた猫 の商品レビュー
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エッセイと少しばかりの小説と。 彼女にとってこの世界はとっても 生きづらかったことでしょう。 世の中にはきちんと言い返せる人もいますが 言い返せない状況になってしまう場合もあります。 彼女は不幸にもそんな悲惨な経験をしてしまったのです。 あとはクソみたいな大人に ひどい思いをさせられたことも。 これ、本当にやめてな。 たかだが~円でも詐欺はいけない。 ちょっと辛いときには読んじゃだめだねぇ。
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流れ星 猫・ねこ・ネコ 記憶の小道 旅・読書・詩人たち 家族と私のこと 小さな貴婦人 黄色い猫 河野多惠子さんへの頼り 著者:吉行理恵(1939-2006、東京、小説家) 編者:小島千加子(1928-、東京、編集者) 解説:浅生ハミルトン(イラストレーター)
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何編かは昔読んだことがある。 なんとも繊細で生きるのが下手な作者の、ひっそりと生きた記録・・・というエッセイは、読んでいて心が落ち着く。 この前に内田百けんの『ノラや』を読んだので、また、猫が題材のエッセイを読もうと思ったのだ。 読み始め、いつもの事ながらあまりの文体・・・というか雰囲気の違いに戸惑ったが、愛猫が息を引き取る看病の日々が、同じ献身と悲しみを伝えて、ダブった。
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ずっと昔に吉行理恵さんの『小さな貴婦人』を読んで 独特の世界観にはまって、何回か繰り返しよんだのだけど 何故かその1冊しか読まなかった この本は短いエッセイで、猫との生活のことばかりなんだけど 読んでいてふわっとやさしい気持ちになる
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不幸がレアコイル・・・ なんて陰く湿った、それでいてぼうっと仄かにあたたかい 慎ましい良い本だと思った。
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文章から"純粋な思いの強さ"や"心の弱さ"が、静かにそしてじんわりと伝わってきます。 日常で感じる様々な思いをゆっくりと受け止められる様になって来た今日この頃…出会ったタイミングが良かったとしみじみ感じた一冊。
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20091011 読売新聞。空想書店。緒川たまき。悦楽共犯者① 幼少期を象徴するものが無邪気さだとしたら、無邪気さを失ったことに囚われてしまうのが少女期だと言える。 自身の少女性に苛まれつ打つ言葉を紡いでいる。 いつでも足音を立てずに歩いているような、繊細な文章。 震えるようなぎ...
20091011 読売新聞。空想書店。緒川たまき。悦楽共犯者① 幼少期を象徴するものが無邪気さだとしたら、無邪気さを失ったことに囚われてしまうのが少女期だと言える。 自身の少女性に苛まれつ打つ言葉を紡いでいる。 いつでも足音を立てずに歩いているような、繊細な文章。 震えるようなぎりぎりの緊張感。
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退廃の中でそれを享楽的に楽しむのが淳之介氏だとすれば、浸ってしまうのが理恵さん、という印象。エッセイの中で、著名な家族がいることで受けた不快な出来事を堂々と書く無神経さ、他人からの過剰な優しさ・親切への期待感が感じられました。「歯医者のこと」でも、私なら歯医者さんに同情します。け...
退廃の中でそれを享楽的に楽しむのが淳之介氏だとすれば、浸ってしまうのが理恵さん、という印象。エッセイの中で、著名な家族がいることで受けた不快な出来事を堂々と書く無神経さ、他人からの過剰な優しさ・親切への期待感が感じられました。「歯医者のこと」でも、私なら歯医者さんに同情します。けど好きな物事を観察する目、それを表現する文章はちょっと面白い。T.ウィリアムズや萩原朔太郎などは読んでみたいと思ったし、小さな貴婦人も見てみたいと思ったし。それにしても全体に漂う無気力感、内に篭って自己満足してしまう雰囲気は苦手です。
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7/8 ゆっくりゆっくり読み進めた。大事に読みたい本だった。派手な一家の中で静かに息づいている人の言葉は柔らかで捻くれていて、詩的で、どこかおかしい。深刻な感じがしないところも好きだった。他の本も読んでみたいなあ。と、自然に。
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