満月の夜、母を施設に置いて の商品レビュー
号泣。谷川さんが薦めていらっしゃったので気になっていたのですが期待以上。母への愛と不安と苛立ち、全てがリアル。母や祖母の顔が浮かびました。母に読ませたいような読ませたくないような。
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実際にお母様を介護された方の詩です。 怒りも悲しみも喜びも、戸惑いも、切なさも、愛情も全てがリアルに胸に響いてきます。泣くのはおこがましい位ですが、グッときます。
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本書より要点まとめ 人と人とは足りない部部を補い合って生きている。 私の中には未完成のままの人生の地図があって、その地図の切れ端を、 出会う人出会う人一人一人が持っているのではないかと。 そしてその出会いの積み重ねの中で、自分の人生の地図は姿を現していくのではないかと。 人は人と...
本書より要点まとめ 人と人とは足りない部部を補い合って生きている。 私の中には未完成のままの人生の地図があって、その地図の切れ端を、 出会う人出会う人一人一人が持っているのではないかと。 そしてその出会いの積み重ねの中で、自分の人生の地図は姿を現していくのではないかと。 人は人と触れ合うことでしか本当の自分と出会えないのかもしれない。
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図書館の本棚から、ちょこっとはみ出ていた。 まるで手招きをするように。 なんだろうと手にして、ドキッとする。 やさしい画と色の中に、静かに題字が記されていた。 詩人である作者・藤川さんは、認知症となったお母様の介護をしながら、 怒りや苛立ちなどを、きれいごとで濁さず、真っ直ぐな...
図書館の本棚から、ちょこっとはみ出ていた。 まるで手招きをするように。 なんだろうと手にして、ドキッとする。 やさしい画と色の中に、静かに題字が記されていた。 詩人である作者・藤川さんは、認知症となったお母様の介護をしながら、 怒りや苛立ちなどを、きれいごとで濁さず、真っ直ぐな言葉で詩に著している。 ふいをつかれてしまい、図書館で目を真っ赤にしてしまった。 気持ちが重なる部分も多い。 >母が認知症という病気にならなかったら、こんなに母と手をつなぐこともなかったでしょうし、 その気持ちが、よくわかる。 手をつなぐと、「あったかい手だね」と言われる。 そうして、確認しあう。 現実は無理なことが多くても、でも、いつも側にいるからね、と。
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私の祖母は施設で死んだ。 認知症で徘徊が酷くなり、いろいろなことがわからなくなり、それでも何かをしようとして怒りっぽくなっていった。 両親は何とか家で見ようとしていたようだったが、ある日祖母に包丁を突き付ける私を見て、ついに祖母を施設に入れた。 私に祖母がしてくれたことで...
私の祖母は施設で死んだ。 認知症で徘徊が酷くなり、いろいろなことがわからなくなり、それでも何かをしようとして怒りっぽくなっていった。 両親は何とか家で見ようとしていたようだったが、ある日祖母に包丁を突き付ける私を見て、ついに祖母を施設に入れた。 私に祖母がしてくれたことで思い出すのは3つ。 高熱を出して風呂場で動けなくなった私を抱えて助けてくれたこと。 具合が悪くなって車から降りられなかった私をなんとか抱き上げようとしていたこと。 昔元気だったころのおにぎりがおいしかったこと。 祖母に私がしたことで思い出すのは2つ。 認知が進み、自分自身にいらだつ祖母に包丁を向けたこと。 最後の時、抱きしめて別れの言葉を言ったこと。 どちらも祖母は、黙って受け止めてくれていた。
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きれいごとではないリアルな詩が並んでる。お母さんをうざったく思ったり、他人の目を気にしたり。だからこそお母さんを思う気持ちがストレートに出ていて。泣けます。「祈る」っていう詩にやられました。
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