松本清張映画化作品集(2) の商品レビュー
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五篇の短編が収録されているが、どれも映画化されているらしい。見た映画は残念ながらない。 他の短編集で既読のものがあったが、ここにある五篇は、主人公が気が小さく本来は真面目なくせに愛人に溺れ身を持ち崩していく所が共通している。 やはり表題作の「鬼畜」と日本推理作家協会賞をとった「顔」、そして結末のテイストが少し違う「寒流」が個人的には好みだった。
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初の松本清張作品だったが短編集だったせいかテンポ良く楽しめた。 昔ながらのミステリーといった感じだったがどの犯罪も最近のサイコパス的な感じではなく人間臭い生臭さが感じられた。 結局犯罪に手を染めるのは自分のことしか考えられないワガママな人間なのかなぁって感じがした。
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甲府勤番、恐妻の棺、鬼畜が特に面白かったが、その他も勿論夢中になって読んだ。やはり、今の時代だとそれバレるよなあ、という犯罪が多い。
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図書館にて借りました。 短編集です。 2号さんが商売の傾いた旦那さんの元に子供3人連れて乗り込んできた! 勿論本妻は激怒!・・・でも、本当に俺の子なのか? 本来の気の弱さも伴い、この疑問が鬼のような行為に走らせた。 でもまあ、2号産も本妻も凄い! そしてそう云う時代なんだな。 本当に「契約」なんだと思った。 だっていざという時の為に蓄えもなんにもせずに困ってる旦那さんを見ても、関係ないわ~て感じ。 それはそれ、これはこれ、みたいな。 主人公も子供の親の真意を調べる事も出来ない位、状況に疲れてたんだな~と少し同情する。 でも、子供は子供なりに「お父ちゃん」だと思ってたと思う。 ラストが切ない。
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鬼畜、短かい短編小説だが子殺しが報道される今の時代を彷彿させるリアリティのある作品といえる。映画も原作に忠実に再現されており、誰もが持つ心の闇を映し出している。たまたま本作は子供であったから犯罪となったが、不要になったペット、完全に痴呆どなった親や配偶者に犯人と同様の気持ちを抱く...
鬼畜、短かい短編小説だが子殺しが報道される今の時代を彷彿させるリアリティのある作品といえる。映画も原作に忠実に再現されており、誰もが持つ心の闇を映し出している。たまたま本作は子供であったから犯罪となったが、不要になったペット、完全に痴呆どなった親や配偶者に犯人と同様の気持ちを抱くのは誰にも起こり得ることだろう。
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