反転 の商品レビュー
検事と弁護士の両方の立場から司法に関わり、しかも裏社会からの信頼厚く生きてこられた方の自伝。バブル期とその崩壊のインパクトはすごいものがあったんだなぁ、とか、人間の欲望が底知れなさ、とか、様々な人の生き様、とか、書かれてから15年過ぎていますが、読み終わってもなんだか諸々モヤモヤ...
検事と弁護士の両方の立場から司法に関わり、しかも裏社会からの信頼厚く生きてこられた方の自伝。バブル期とその崩壊のインパクトはすごいものがあったんだなぁ、とか、人間の欲望が底知れなさ、とか、様々な人の生き様、とか、書かれてから15年過ぎていますが、読み終わってもなんだか諸々モヤモヤしてキモチをうまく整理できないでいる本です。
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「ヤメ検」の実態を知りたくて読んだが、まだ記憶に鮮明なバブル期前後の政財界の闇を赤裸々に振り返ってくれる。事件に明るくもないので、ここに改めてその概要を知ったし、関わった人物たちも一部の政治家やフィクサーのほかは初めて知った。すべて実名なのでほぼ真実だとするならば、国を動かす表裏...
「ヤメ検」の実態を知りたくて読んだが、まだ記憶に鮮明なバブル期前後の政財界の闇を赤裸々に振り返ってくれる。事件に明るくもないので、ここに改めてその概要を知ったし、関わった人物たちも一部の政治家やフィクサーのほかは初めて知った。すべて実名なのでほぼ真実だとするならば、国を動かす表裏社会の実態は小説以上な異次元にある。巨額なカネをめぐる様々な人間模様は呆れつつも有りとして、検察組織のありようについては知るほどに憤りが増す。正義を貫徹する志が高いほどにくじかれる検事の心情も分かる。それでもって闇の守護神に転身することの是非は、どうだろう。
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この田中森一は、私は好きな人間に入るな。 長崎県平戸での貧しい生活。 そして、向上心を忘れずに、学ぶ。 その時々の判断が的確で、集中力もある。 政治家になりたいと思っていたが、 司法試験を受けることを目指し、受かる。 裁判官になりたかったが、ひょんなところから、 検事になることに...
この田中森一は、私は好きな人間に入るな。 長崎県平戸での貧しい生活。 そして、向上心を忘れずに、学ぶ。 その時々の判断が的確で、集中力もある。 政治家になりたいと思っていたが、 司法試験を受けることを目指し、受かる。 裁判官になりたかったが、ひょんなところから、 検事になることに。 検事という組織の中で、自分の仕事にあっていると邁進する。 数々の成果を上げることになる。 天からの声や上からの圧力などの 検事という組織の不具合を感じて、飛び出し弁護士となる。 6000万かけた事務所オープンに、ご祝儀だけで6000万円集まる。 そこからは、バブル弁護士として、お金が流れ込む。 仕事のルールは、トップと話ができること。 仕手戦のトップやヤクザのトップ(宅見若頭)や 安倍派清和会の顧問弁護士などをする。 お金の使い方や人への接し方を学ぶ。 人を見て、人に対応することで、人間関係を作り上げていく。 その人のための正義を考え抜くことで、切り開かれていく。 闇の守護神と言われて、結局 詐欺師として逮捕されてしまう。 多分、人生に悔いはないだろうな。
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日本社会の表と裏、政財官の実態と暗部を垣間見れる本。政治家が検察の捜査に圧力をかけたり、政治家が裏社会との繋がりの中で資金を作ったり。
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「バブル1980-1989」を読んでいた時に、バブル時代の特異な人物として田中氏が紹介されていたことに触発されて衝動的に読んだ本。検察内部の上からの圧力や、はったりをかました取り調べの様子を赤裸々に記載。検察の政治に対峙する姿勢は時の政権とのパワーバランスで相当変化することがよく...
「バブル1980-1989」を読んでいた時に、バブル時代の特異な人物として田中氏が紹介されていたことに触発されて衝動的に読んだ本。検察内部の上からの圧力や、はったりをかました取り調べの様子を赤裸々に記載。検察の政治に対峙する姿勢は時の政権とのパワーバランスで相当変化することがよくわかる。ただ国税捜査において田中氏がいうほど検察主体でものごとが進むというのはやや眉唾。自身の歴史を書いた本なので、少々バイアスがかかるのは仕方ないか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[光から闇,闇から闇へ]叩き上げの検察官として数々の悪をあぶり出してきた著者の田中森一は,東京地検特捜部のエースでありながら,上層部の方針に不満を抱き辞表を提出する。一転して弁護士として生計を立てることを誓った彼の元には,かつて対峙したはずの悪がわんさかと寄り付き,彼は一躍「闇社会の弁護人」の異名を取るようになるのだが......。稀有な転身を遂げた一人の恍惚感の半生録です。 表の世界と裏の世界の両方を目にし,なおかつその狭間で立ち回った人物だからこそ書ける一冊だと感じました。両者の世界の仕組みを十分に把握した上で,これでもかとその内実をさらけ出す筆は圧巻に尽きます。それにしてもバブル時代ってホントにとんでもない時代だったんだなぁ......。 〜法曹界の仕事は,しょせんドブ掃除である。人間のいちばん汚い部分の後始末をする。ならば,それにふさわしく,人間らしく,ときには汚く,リアルにやったほうがましだ,と考えてきた。ドブ掃除を綺麗事でやっても掃除にならないし,依頼人のためにもならない,という思いもあった。おかげで悪徳弁護士呼ばわりされたが,それでもいいと思っていた。〜 評判の高さも宜なるかな☆5つ
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漁師の家に生まれて努力して特捜の敏腕検事になり、ついに塀の向こうに落ちてしまった著者がカッコをつけずにざっくばらんに綴った自叙伝。 この本を読むまではヤメ検の悪徳弁護士と思っていたが、実像はそうではなく型破りの人情家。 弱者の味方である著者に思わず声援を送ってしまう。 検察と...
漁師の家に生まれて努力して特捜の敏腕検事になり、ついに塀の向こうに落ちてしまった著者がカッコをつけずにざっくばらんに綴った自叙伝。 この本を読むまではヤメ検の悪徳弁護士と思っていたが、実像はそうではなく型破りの人情家。 弱者の味方である著者に思わず声援を送ってしまう。 検察とは何か、国策捜査とは何かを考えさせられた。 上司、企業、政治家の実名で出てきて迫力がある。 そこまで書いていいのかと思ってしまうが面白いので一気に読んだ。
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戦前戦後時代のハングリー精神は敵わない。 8人兄弟で、家業の漁はきつ過ぎてやりたくないから、学校から帰らずに勉強する。こういうモチベーション、現代には無い。
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大変読み応えがあり面白かった。 社会のの仕組みや人間の欲望が織り成す 本来の上層社会の姿を曝け出す。 バブルの最中とはこんな雰囲気だったんですね。
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