ぜったい幸せになれる話し方の秘密 の商品レビュー
近代以降の一般的な考え方「心身二元論」。ココロとカラダを分けて考える。最近ではその二つを有機的に考えたり、一元的に観る考え方も一般的になってきている。心と身体を媒介するものとして呼吸法が一般的だが、言葉の力も侮れない。言葉はもともと思考を伴うものであることから、ココロのほうに傾...
近代以降の一般的な考え方「心身二元論」。ココロとカラダを分けて考える。最近ではその二つを有機的に考えたり、一元的に観る考え方も一般的になってきている。心と身体を媒介するものとして呼吸法が一般的だが、言葉の力も侮れない。言葉はもともと思考を伴うものであることから、ココロのほうに傾くようにも見えるが「伝える相手を前提とすること」「身体を使って発声すること」もあるので、心と身体のボーダーに位置するとみることもできる。この手の本は、とくにビジネス書に多いのだが「相手への気配り」的技法を説くものが多い。しかし本書は、相手への配慮も射程に捉えつつ、自分への影響を中心に論じている。考えてみれば、人間関係が自己形成に大きな影響を与えることを考えれば、言葉というものが「自分の心」「自分の身体」そして「他者」とを繋ぐツールとなるのは必然と言える。こうした日常におけるちょっとした行動を見直すことが、生き方の大きな転換に結びつくこともあるかもしれない。
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