謎の転倒犬 の商品レビュー

柴田よしき【著】

2021/12/08

深夜のアルバイトを終えた僕が偶然出会った厚化粧の
女性は、なんと連日女の子が行列をなす、カリスマ
占い師・摩耶優麗だった…。彼女の下で働くことに
なった「僕」こと石狩くんの受難をユーモラスに描く、
本格ミステリ連作集。

2018/07/29

短編集でさらっと読めて面白かった。

就職に失敗したトカチくん（本当は石狩くん）が占い師にスカウトされてバイトから社員になって働く話。

2018/04/05

相変わらず多彩。コミカルで軽い話だけど、キャラクターが立ってるので楽しめました。謎の部分はこじつけっぽいけど、ミステリとしては読んでないのであまり気にはなりませんでした。

2017/05/21

人気占い師の占い師に偶然出会った石狩くんが、いろいろあったのちに、占い師の会社に雑用として入社。さまざまな謎が、占いの館に持ち込まれ、その謎を華麗な推理で占い師が暴いていく。
デートの途中で失踪した彼氏、散歩の途中で転倒する犬、盗まれた有効期間が近い定期などさまざまなミステリーが石狩くんを襲う。

ワガママな占い師の先生に振り回され石狩くん。なんだか可哀想なんだけど、たぶんずっとあのままだろうなってかんじ。だけど、会社の景気も良さそうだし、石狩くんは、ずっとあのままでいいよ。

2017.5.21　読了

2016/04/28

おもしろかった。
柴田さんはおばんざいのお話がよかったので
他のも、と思ったんだが、
こーゆーユーモアミステリもアリなのですね。
引き出しのある人だなあ。

就職難な青年の前に現れた存在感のありまくりな女性。
それは年齢不詳、自称過去を観れる、売れっ子占い師だった！
っと、そこからはじまるあれやこれや。
結局はホームズばりな観察力がものをいってるようだが、
それもまた一種の超能力だと思うぞ。

トカチな石狩くんの苦労な日々が楽しい。
惨劇合コンに笑った。
さて野瀬さんとの未来は石狩くんにあるのか、ないのか？
表題の謎の転倒犬には、そこまでな企みが・・・っと。
ライトなノリのわりに意外にダークな動機があったりするものの、迫力なユーレさまと優秀兎ちゃんの圧倒的な存在感がおもしろすぎる。
最後ウサギちゃんの口調がオネエじゃないとこが印象的。真顔だとそうなるんだー。
全く謎な2人の過去がめちゃめちゃ気になる。

柴田さんも外れなし確定

2016/03/09

文庫版は改題して『ぼくとユーレイの占いな日々』。

傍若無人な人気占い師優麗（ユーレ）と、不幸の連続に足元を見られ無理矢理占い会社に就職させられた主人公石狩の、軽い謎解き連作集。
連作の各題が有名な文芸作品の題名を捩ってあることに後で気付いてニヤリ。『七セットふたたび』って『七瀬ふたたび』のことか（笑）。表題は『なぞの転校生』ね。
全体的にコメディ臭漂う読みやすいミステリーで気楽に読めます。のらりくらりとした優麗さんが素敵。二人の掛け合いが面白いので、シリーズ化して欲しいです。

2015/08/09

我が侭なカリスマ占い師・摩耶優麗(マヤ・ユーレ)と仕事もそれ以外も出来るオネエ言葉のウサギちゃん。そんな二人に振り回される“トカチ”こと石狩くんが可哀想だけど面白い。
占いはカウンセリングというのに納得。瀬尾まいこさんの『強運の持ち主』でも同じようなことが書いてあった気がする。
続きが楽しみ。

2015/04/19

柴田よしきは、うまさを感じさせる。ミステリとして素晴らしいとかじゃないかもしれないけど、読みやすさや適度な軽さはエンタメとして読むのにはすごくいいし、そこを狙って目指してる感じがする。

2013/11/10

スーツが仕事するわけじゃないだろ。
人が占い師に頼るのは自分お心を安心させたいからなの。
僕は負けない。このくらいのことで負けてたまるか

2013/04/12

タイトル勝ち！で手に取りました。
トカチくん（本名：石狩くん）と、他人の過去が見えるらしい？キャラも化粧も濃い占い師先生とのライトミステリ短編集。
表題作のほかにも、「時をかける熟女」「狙われた学割」等、ニヤリとさせてくれます。
トリックはハチャメチャ気味だけど、この作風ならアリだなぁ。気軽に楽しめました。続きがあったら読みたい。