偽善エコロジー の商品レビュー
こわい本だよ。 出版当時、書店で颯爽と、この本合わせて数冊購入してた、サラリーマン風を突発的に思い出す。
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エコ生活は、環境を悪化させ、企業を太らせ、国や自治体の利権の温床となっている。という風に割り箸、ペットボトル、食品トレイ、バイオエタノールなどの事例を出して解説していますが、『なるほどね』と思う一方反対にホンマでっかと思う一面もあるように思えます。
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Thu, 22 Oct 2009 「たかじんのそこまで言って委員会」での出演や「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で,随分有名になった 武田邦彦氏の 新書が出たので読んでみた. 環境保護運動や,特に最近のエコブームではウソが多い. というか,誤りも多い.(と,本書は言う) ...
Thu, 22 Oct 2009 「たかじんのそこまで言って委員会」での出演や「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で,随分有名になった 武田邦彦氏の 新書が出たので読んでみた. 環境保護運動や,特に最近のエコブームではウソが多い. というか,誤りも多い.(と,本書は言う) 物事は多面的に見ないといけないが,意図的もしくは考え不足で視野を狭めてエコといいながら,環境に負荷をかけている場合や,もっと大切なものを犠牲にしている場合もある. 武田氏の論には賛否もあろうが,学者としての「気概」は感じる. つまり,完全なる実験系が構築できない科学研究では,完全なる真理というのは分からないし,データと理論を積み上げていくしかないわけだ. 政策や行政は必ずしもその心でデータを扱わない.議論を組み立てる為にデータを選択する.もちろん、学者だって,ある程度は,それをやるときはある. しかし,目指すところは強引な政策の遂行などでは,絶対に無く,学究の一つのプロセスとしてだ. 主張すべき論理を構築するためには,その論理を補強するデータを提示するのは当たり前だ.もちろん,それが反証されてしまうような,データが存在すればその論理は棄却される.残念なことに(?),世の中,そんなゼロイチの世界ばかりでもない. さて,となると,大半の人や行政の人がAといっていても 実はBというコトも大いにある.日本人の悪いクセ 「お上を中心にした空気の支配A」 が強まったときに,しっかりとBの可能性を主張するのは,学者の大切な役割だろう. で,ほんとに,最近のエコブームで あやしいこと が多いのは 腹立たしい事です.毒づくのはこのくらいにして, 本書ではコラム形式で様々な主張がなされている 常識と化している,有名どころもあるが,例えば レジ袋をつかわない,割り箸をつかわずマイ箸をもつ,バイオエタノールをつかう, 温暖化はCO2削減努力で防ぐ,冷房28度にして温暖化防止,ダイオキシンは有害だと考えてぜったい出さないようにする, プラスチックをリサイクル etc.etc. こんなことは,ほとんど全て意味がない,無駄,または逆効果だというのだ. 「そんなむちゃくちゃな!?」 と思うかもしれないが,それで内容を読まず「非常識だ」と武田氏の論を否定する人は,権威の人だとおもう.少なくとも,理由に耳を傾けねばならなかろう. さて,では読んでみると, なかなか筋が通っている. 論理的には「なるほど!」と思わせることが多いし,回りを見回してみて,思いをはせてみて,「確かに」と思うことが多い. # 全てを肯定するわけではないが. かたや,メジャーな世論を形成している方の意見は最近,クルマの「エコがえ」だの,「エコポイント」だの,どうかんがえても経済対策だとしか思えない,エコが舞う. どうも,つっこみどころ満載,論理の補強が求められる点が多い. 木の消費について,まずは,土地の木々をしっかり使うことが重要で, ご飯は残さず食べる事が大切で, 石油はいつか無くなる.ので,石油発のCO2はいつか出なくなる. # 石炭がまた大量にCO2だしちゃうからコレは問題なのかもしれんが・・・ ある意見があるときには,逆の意見を考える. そしてそれぞれの理論を補強する材料とロジックを吟味する. そういうものであってほしい. ちなみに,CO2の話が抜きになっても石油依存の経済は避けるべきで 温暖化がどうでも良いという話になっても,僕は太陽光発電のある程度の普及や,自動車を降りて自転車に乗り換えることは大切ですね.
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例えば「リサイクル」に関して。素人はリサイクルされるときには鉄と銅がきちんと分離できない、またきちんと分離できない素材は脆くなるのようなところまで頭が回らない。この部分を教えてくれただけでもこの本の価値あり。
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本気なのか冗談なのか、いまいち掴みかねるところもあるが。 確かに世間は過度に意識し過ぎだし、環境に配慮しないこと(この本によると本当に配慮していることにはならないことも多い様だが)は悪という風潮にも若干辟易する。 すべてが正しいのかどうか確信は持てないが、個別のことを考えるの...
本気なのか冗談なのか、いまいち掴みかねるところもあるが。 確かに世間は過度に意識し過ぎだし、環境に配慮しないこと(この本によると本当に配慮していることにはならないことも多い様だが)は悪という風潮にも若干辟易する。 すべてが正しいのかどうか確信は持てないが、個別のことを考えるのではなく全体で捉えなければ意味が無いという筆者の主張には大いに共感できる。
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ペットボトルのリサイクル、エコバックの普及など、エコロジーな生活が身近なものになってきています。 しかし著者は普段私たちが行っているエコロジーな生活、あるいは環境問題に対する態度・知識が誤ったものであり「偽善エコロジー」として断じています。たとえば割り箸に代わる「マイ箸」は一見環...
ペットボトルのリサイクル、エコバックの普及など、エコロジーな生活が身近なものになってきています。 しかし著者は普段私たちが行っているエコロジーな生活、あるいは環境問題に対する態度・知識が誤ったものであり「偽善エコロジー」として断じています。たとえば割り箸に代わる「マイ箸」は一見環境に配慮していますが、割り箸で使用する木材は間伐材を用いており、むしろ割り箸を使うことが「エコロジー」だとしています。 本書は、普段私たちが信じていることが実際には誤っていることかもしれないことを教えてくれます。しかし本書を含めて、武田氏の著作物で提示されているデータなどは引用元が不明確であったり、曖昧なところも多く、実際本書の内容が確実なものかはわかりません。
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前半は割と説得力があるような気がしたのだが、中盤以降はなんとなくモヤモヤ。 最終章で、「心の豊かさで無駄は減らせる」というような結論を書いてあるが、うーん、それは科学者が言うことじゃないね、と思った。 微妙にあやしい感じのデータだったりもするが、リサイクルはまともに行われていない...
前半は割と説得力があるような気がしたのだが、中盤以降はなんとなくモヤモヤ。 最終章で、「心の豊かさで無駄は減らせる」というような結論を書いてあるが、うーん、それは科学者が言うことじゃないね、と思った。 微妙にあやしい感じのデータだったりもするが、リサイクルはまともに行われていないということは十分にあり得るので、行政やリサイクル業者の言い分を疑うことなく受け入れないようにしようという警告を科学者が発したということは評価されて良いと思う。 エコはいろいろ疑った方が良い。
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常々、エコロジーとか「地球に優しい」は胡散臭いと 感じていたので、スッキリ読める作品だった。 内容の細かな点は突っ込むところあるのだろうが、 エコロジーと聞くと思考停止にならないように 気をつけたい。 某ファーストフード店でもゴミは分別する店舗と まったくしない店舗がある。 ...
常々、エコロジーとか「地球に優しい」は胡散臭いと 感じていたので、スッキリ読める作品だった。 内容の細かな点は突っ込むところあるのだろうが、 エコロジーと聞くと思考停止にならないように 気をつけたい。 某ファーストフード店でもゴミは分別する店舗と まったくしない店舗がある。 分別している店でも結局一緒に廃棄してしまうと 聞いたことがある。 でも、日本人は少しでもよいことをしたいとのエゴがあるので 分別収集はなくならないと感じる。 物を捨てるという行為の免罪符みたいなものだろう。 ものを大切にして、心を豊かにすべきとの著者の主張にはシンパシーを感じた。
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疑問を持たずにいいだろうと推進しているエコロジー。 さまざまなエコロジー活動に対して、科学的な目を無得てみると、そのほとんどがいかがわしいものだと・・・。 こういったエコロジー活動が何を目指しているのか、しっかりと批判の目を向けた上で参加していかなければならないなと思った。 も...
疑問を持たずにいいだろうと推進しているエコロジー。 さまざまなエコロジー活動に対して、科学的な目を無得てみると、そのほとんどがいかがわしいものだと・・・。 こういったエコロジー活動が何を目指しているのか、しっかりと批判の目を向けた上で参加していかなければならないなと思った。 もちろん、本書で挙げてあることに対しても批判的目を向けていかなければならないのだけども、視野を広げるためにも 武田先生の言説は賛否両論あると思うのだけども、純粋に科学的な調査によってその価値が問われるのだと思う。 武田先生主張の結果だけ示すと以下の通り 第一章 エコな暮らしは本当にエコか? 検証1:レジ袋を使わない→判定:ただのエゴ 検証2:割り箸を使わずマイ箸を持つ→判定:ただのエゴ 検証3:ペットボトルより水道水を飲む→判定:悩ましい 検証4:ハウス野菜、養殖魚を買わない→判定:ただのエゴ 検証5:石油をやめバイオエタノールに→判定:ただのエゴ 検証6:温暖化はCO2削減努力で防げる-→判定:防げない 検証7:冷房28℃の設定で温暖化防止→判定:意味なし 検証8:温暖化で世界は水浸しになる→判定:ならない 第二章 こんな環境は危険? 安全? 検証1:ダイオキシンは有害だ→判定:危なくない 検証2:狂牛病は恐ろしい→判定:危なくない 検証3:生ゴミを堆肥にする→判定:危ない 検証4:プラスチックをリサイクル→判定:危ない 検証5:洗剤より石鹸を使う→判定:よくない 検証6:無毒、無菌が安全 → 判定:危ない 第三章 このリサイクルは地球に優しい? 検証1:古紙のリサイクル →判定:よくない 検証2:牛乳パックのリサイクル →判定:意味なし 検証3:ペットボトルのリサイクル→判定:よくない 検証4:アルミ缶のリサイクル →判定:地球に優しい 検証5:空きビンのリサイクル →判定:よくない 検証6:食品トレイのリサイクル→判定:よくない 検証7:ゴミの分別 →判定:意味なし ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 いわゆる「地球に優しい生活」は、じつは消費者にとって無駄でしかない。「レジ袋をやめエコバッグにすると、かえって石油の消費が増える」「冷房を28℃に設定しても温暖化は止められない」「多額の税金と手間をかけて分別したゴミ、そのほとんどが焼却される」「リサイクル料を業者に払った廃家電は、違法に中古で流れている」…かようにエコ生活は、環境を悪化させ、企業を太らせ、国や自治体の利権の温床となっている。「何が本当のエコか」がわかる環境問題の新しい教科書。 ———————— 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 武田/邦彦 1943年東京都生まれ。東京大学教養学部卒業。工学博士。専攻は資源材料工学。名古屋大学大学院教授を経て、中部大学総合工学研究所教授(副所長)。多摩美術大学非常勤講師を兼任。日本工学アカデミー理事。内閣府原子力安全委員会専門委員。文部科学省科学技術審議会専門委員 ———————— 【目次】 まえがき 第1章 エコな暮らしは本当にエコか? 第2章 こんな環境は危険?安全? 第3章 このリサイクルは地球に優しい? 第4章 本当に「環境にいい生活」とは何か ・もの作りの心を失った日本人 ・幸之助精神を失う ・自然を体節にする心を失う ・北風より太陽、物より心 あとがき 参考文献 ----------------
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環境に良いとされていることに、独自の視点で解析している。官僚や行政批判をしているが、筆者がそういう所にもっと食い込んで、政策を動かしてもいいのではと思う。最終的には、心を豊かにすれば物は少なくて済む、と括る。そうだとしても、出るゴミや環境に与える影響は考慮する必要があるだろう。
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