ごめん の商品レビュー
私が父親をあまり好きじゃないからなのかもだけど、 このお父さん、腹立たしい。 すごくイラついた。
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「ごめん」原田マハ 短編集。 「ごめん」は話の流れとしては一番綺麗かなぁ。 一番よくて、一番つらかったのは「天国の蠅」。 後の作品は、すべて不倫の話で、私が一番嫌いな人達の話だった。 同じように不倫していた夫の介護をする女。 何の罪悪感もなく不倫をしていて乳癌になる女。 友の...
「ごめん」原田マハ 短編集。 「ごめん」は話の流れとしては一番綺麗かなぁ。 一番よくて、一番つらかったのは「天国の蠅」。 後の作品は、すべて不倫の話で、私が一番嫌いな人達の話だった。 同じように不倫していた夫の介護をする女。 何の罪悪感もなく不倫をしていて乳癌になる女。 友の大切な人を寝とっておいて、友を待つ女。 その友もまた、不倫の末にいなくなってしまう。 意地悪な私は、自分のやったことが自分に返ってきただけじゃないかと思う。 切ないとか可哀そうとかは一切思わない。 それだけのことをやったんだから。 おとしまえは自分でつけろ、大人なんだから。 でも、小説には多いんだよなぁ。 ということはリアルな世界にも多いってことか。
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これは、嫁の将来の姿です。夫はわたしではありません。 わたしはもう、そのときには存在しません。 新しいのか、古いのかは知りませんがそれが夫です。 そして、快楽に走る嫁は、そんなこともまだ何一つわかってないで楽しんでいるのです。 チャンチャン。
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4編中、前半の2編のみ読了。 2編に共通していることは、 平気で嘘をついたり人を裏切る最低な人間でも、一片の良心があるということ。 作者は汚さの裏に隠れた美しさを書きたかったのでしょうが...。 「天国の蝿」 自分に心を寄せている女の子を、その恋心を利用して計画的にレイプした男が、 その後彼女の父親に殴られて目が覚め、反省して言うセリフがなんとも...。 そんな言葉を吐く資格あるの?あなた犯罪者ですよね!とムカムカした。 お前が言うな!って感じの、白々しいお飾りの言葉だ。 ただの綺麗事という印象しか持てず、2編で中断した。
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苦い過去や厳しい現実を抱えた女性が主人公の4つの短編集。 「ごめん」たった三文字。されど三文字。これほど重たく響く言葉だったかと。 どのお話も重たいし、痛い。。でも、不思議と読後感は悪くなく、清々しい。 「天国の蠅」と「ごめん」が特に印象に残った。
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重く、キュッと胸が痛むような短編集。 一番心に残ったのは、最後に掲載された「最後の晩餐」。ニューヨークで学芸員をしていた著者の人生に重なるような設定で、9.11に断ち切られてしまった過去への愛惜が、強く感じられた。他の3編と比べ、少し救い…希望…のようなものがあるのが良かった。
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またやってしまった。 私は何故か、紙で良く指を切ってしまう。 つつ、と細く切り裂かれた皮膚の裂け目から、たらり、と流れ出てくる赤い血。 「痛・・・。」 テッシュでふき取りながら、 そういえば、前回切った傷口はどうなったっけ? 血がふき取られた後の傷口は、ぱっくり開いている...
またやってしまった。 私は何故か、紙で良く指を切ってしまう。 つつ、と細く切り裂かれた皮膚の裂け目から、たらり、と流れ出てくる赤い血。 「痛・・・。」 テッシュでふき取りながら、 そういえば、前回切った傷口はどうなったっけ? 血がふき取られた後の傷口は、ぱっくり開いている。 これが、いつの間にか塞がるのか… 人の体って良く出来てるものだな~と、感心しつつ、 ふと、思ったのは では、心の傷はどうやって塞がるんだろう? と、いう事。 タイトルの「ごめん」からも察することが出来るように、 4つの短編の登場人物は皆、 他の誰かによって、 ズタズタに心を引き裂かれる。 痛い。 さっき切ったこの指の痛みより、遥かに痛い。 この人達に心を重ね合わせるのは嫌、 と、読書逃避したくなるくらい、なんか嫌だった。 でも、 それを詫びる人の「ごめん」で、 傷は塞がるのか? そうじゃない。 それを許す事が出来る自分の心があるか無しか、で 傷は塞がる…らしい。 忘れる、とか あきらめる、なんて一時的な絆創膏なんかじゃなく、 許す、という気持のみが血小板であり、 かさぶた、を結成してくれるのかな。 なんて、思った。
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訳ありの女性たちが主人公で4本の物語からなる短篇集。「ごめん」はその中の1つで、不倫旅行中に夫が会社で事故にあって、植物状態になってしまった。そして、荷物の中から夫が毎月「オリョウ」という方に僅かであるが振込をしていた。それを探るべく高知へ行く。そして夫も不倫していた事を知る。 ...
訳ありの女性たちが主人公で4本の物語からなる短篇集。「ごめん」はその中の1つで、不倫旅行中に夫が会社で事故にあって、植物状態になってしまった。そして、荷物の中から夫が毎月「オリョウ」という方に僅かであるが振込をしていた。それを探るべく高知へ行く。そして夫も不倫していた事を知る。 高知の「ごめん」「いいの」という駅名を使ってるのが面白い。
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あなたに、伝えようと思う。 危篤の夫の口座に毎月振り込まれていた謎のお金。振込み人を探して妻は高知へ。静かな町並みに響く路面電車の音。女が覚悟する瞬間だった──表題作ほか3編収録 ------ 人間の欲望や女性のいやらしさがしっかり描かれつつも 共感せずにいられない人間らしさが...
あなたに、伝えようと思う。 危篤の夫の口座に毎月振り込まれていた謎のお金。振込み人を探して妻は高知へ。静かな町並みに響く路面電車の音。女が覚悟する瞬間だった──表題作ほか3編収録 ------ 人間の欲望や女性のいやらしさがしっかり描かれつつも 共感せずにいられない人間らしさがある。 正義や正しさだけじゃない世界を描いている感じが好き。
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範子「天国の蝿」・陽菜子「ごめん」・咲子「夏を喪くす」・麻理子「最後の晩餐」4つの短編集。大切なものを喪失した重い女の物語・・・表題作「ごめん」広告代理店に勤務している陽菜子は、出張と偽り同僚と海外へ浮気旅行に出ている最中に、建設会社で働く夫純一が事故にあい植物人間となる。義母に浮気がばれ、同僚の若い浮気相手とも気まずくなり別れた。荷物の整理中に夫の通帳を発見し秘密を見つけた・・・ 高知まで出かけ振込先の相手に会うが・・・おんな つよい。立ち直れる・・・。
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