電車の運転 の商品レビュー
87点。運転士は、何を考え、どのように電車を運転しているのか。また、それを支える鉄道の仕組みとはどのようなものか。JRの運転士として特急電車から貨物列車まで運転した著者が、電車を動かす複雑精緻なシステムと運転士という仕事を紹介する。 カスタマーレビューがスッパリわかれているが、そ...
87点。運転士は、何を考え、どのように電車を運転しているのか。また、それを支える鉄道の仕組みとはどのようなものか。JRの運転士として特急電車から貨物列車まで運転した著者が、電車を動かす複雑精緻なシステムと運転士という仕事を紹介する。 カスタマーレビューがスッパリわかれているが、その理由が「マニアックで難解すぎる」という点で両者一致していることから本書の内容が窺知できるというもの。 システム面だけでなく、運転士としてのテクニカルな内容あるいは、運転士ならではのプランニング、ジャッジメント面の話にいたるまですべてが興味深い。効率、快適を追求しながらも、なにより安全を堅持すべく日々の業務にあたっているところは深く共感するところ。 鉄道ってわずかの超過が危険に直結しすぎな気がしてたんだけども、特に速度面で。やっぱりその通りだなぁと感じた。そこらへんは飛行機の方が安全かも。
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電車の発車から停車まであれこれ制御されているシステムを理解するのに調度良い一冊。作者は国鉄時代から長いことJRを見てきた人なので、過去から現代への進化も感じられる。(まあ電車は一度仕様を決定すると変えにくいので、システムが進化しづらいということも感じたが・・・) 動力装置やブレ...
電車の発車から停車まであれこれ制御されているシステムを理解するのに調度良い一冊。作者は国鉄時代から長いことJRを見てきた人なので、過去から現代への進化も感じられる。(まあ電車は一度仕様を決定すると変えにくいので、システムが進化しづらいということも感じたが・・・) 動力装置やブレーキの機構について分かりやすく書かれているのも凄いが、一番面白いのは第6章の保安機器の部分。 安全のために取り付けられた保安機器であっても、事故は根絶できなかった。それは、警報を受けた運転士が、ここで警報を受けるはずがない、誤作動だと判断したためだ。 どこまで機械が進化しても、それを使う人が変わらなければ意味が無い。そういう意味で、JRはかつての「定刻厳守主義」から、「安全確認第一」に舵を切ったことは大決断だったのだと感じさせられた。
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個人的にすごく面白かったです。業務の参考になる部分も多数、普段乗るときにも視点が変わって面白くなる。単なる解説でなく、運転士としての経験を持つ著者個人の思いも書かれていて、飽きずに読むことができます。写真で臨場感あふれる記述には、運転士はこう思っているのか…と唸らされます。一気に...
個人的にすごく面白かったです。業務の参考になる部分も多数、普段乗るときにも視点が変わって面白くなる。単なる解説でなく、運転士としての経験を持つ著者個人の思いも書かれていて、飽きずに読むことができます。写真で臨場感あふれる記述には、運転士はこう思っているのか…と唸らされます。一気に読んでも面白いけど、辞典のような感じで、読みたいときに読みたい部分を読むという読み方でもいいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 時速100キロ以上の速さで数百トンの列車を率いて走行し、時刻通りにホームの定位置にピタリと停める…。 このような職人技をもつ運転士は、何を考え、どのように電車を運転しているのだろう。また、それを支える鉄道の仕組みとはどのようなものだろう。 JRの運転士として特急電車から貨物列車まで運転した著者が、電車を動かす複雑精緻なシステムと運転士という仕事をわかりやすく紹介する。 [ 目次 ] 第1章 鉄道の特徴 第2章 発射と加速 第3章 走る―駅から駅まで 第4章 止まる 第5章 線路と架線 第6章 安全のこと 第7章 より速く 第8章 運転士の思い [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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憧れていた職業を疑似体験することのできた幸福な読書時間だった。著者の専門技術保持者としてのプライドを感じさせる逸品。
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鉄道が好きな僕は思わずこの本を手に取った. 鉄道好きならば一度は心に抱く夢,「電車の運転をしてみたい/観てみたい」という夢をこの本を観た時に思い出したのだ. しかし、僕らが抱く夢の裏側には大変な事情があるのを同時に思い知らされる. 数分ごとに到着する山手線.数百トンも...
鉄道が好きな僕は思わずこの本を手に取った. 鉄道好きならば一度は心に抱く夢,「電車の運転をしてみたい/観てみたい」という夢をこの本を観た時に思い出したのだ. しかし、僕らが抱く夢の裏側には大変な事情があるのを同時に思い知らされる. 数分ごとに到着する山手線.数百トンもある巨大な鉄の塊を定刻通りに定位置に停車させることのできる運転士.この壮絶な技術やあっと驚くシステムについて,僕らの知的好奇心を刺激してやまない本であると思う.
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電車は身の近くにあるものだから、興味があって、この本を読み始めた。本の紹介文により、内容を書いたのは、運転士だった。本が読むと、なんか電車の発明者がすごいかなぁと言いたくなった。 電車運転はモーターというもので加速するし、ノッチを使って動かすし、秒でスピートが変わるし、なんかすご...
電車は身の近くにあるものだから、興味があって、この本を読み始めた。本の紹介文により、内容を書いたのは、運転士だった。本が読むと、なんか電車の発明者がすごいかなぁと言いたくなった。 電車運転はモーターというもので加速するし、ノッチを使って動かすし、秒でスピートが変わるし、なんかすごいと感じた。ひとつの電車は実は自分の線路があって、信号や人身事故がない場合は変わらずに運転している。でも、あれでも不思議だと思う。なぜかというと、電車はそんなに多いのに、見ると電車の線路もそんなに多くないのに、どうやって各自で運転するだろう。そのほかに、びっくりしたのは、電車の輪と鉄道は実は繋がれっているということだ。本当にすばらしいと思った。
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まじめな本です。 比較的わかりやすく書かれているかと。 電車ってすげーって思います。 ちょっと鉄なので ノッチとか、回生ブレーキとか、こころくすぐられます。 運転士さん、いつもありがとう! と思わせる一冊。
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車内アナウンス業務は著者のいう「運転」の中には含まれていないようだ。かろうじて「[ノーズ可動]分岐器を曲線側に進入するときには車体が左右に大きく振られ、車掌も「ゆれますのでご注意ください」などとアナウンスすることがある。通常の曲線にくらべて、分岐器の曲線ではカントや緩和曲線がない...
車内アナウンス業務は著者のいう「運転」の中には含まれていないようだ。かろうじて「[ノーズ可動]分岐器を曲線側に進入するときには車体が左右に大きく振られ、車掌も「ゆれますのでご注意ください」などとアナウンスすることがある。通常の曲線にくらべて、分岐器の曲線ではカントや緩和曲線がないため、このような動揺が生じやすい」(p.74)などが使えるか。
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周りにてっちゃんは多いんですが 運転したい人はいないので 電車の運転について こんなに いろいろ 考えたのは初めてでした交流と直流とか
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