孤宿の人(下) の商品レビュー
死んでほしくない人が次々と死んでいく。 そういう時代。仕方がない時代。 だけど、つらすぎる。 いい物語ですが、再読はできないと思う。 涙なしでは読めません。
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後半は加賀様が登場してからは少し物語がスムーズに動き出した感じ。それでも一気に読み進む、というような山ではなく、坦々と粛々と進んでいく。最後の最後、加賀様からほうへの手紙はさすがに感動させられたが、全体的にこのボリュームは多過ぎでしょう。
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宮部さんの小説では、哀しい結末にもかかわらず、さわやかな読後感が漂うような気がします。 ほうの健気さ、宝の「ほう」の未来に嬉しく思う。
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長編時代小説です。小藩が抱える問題など政治的要素が強く絡んできますが、作者も言うようにほうという一人の少女の成長物語でもあります。 大きな力に対してどうすることも出来ない、何も出来ない人々の苦渋や悔恨が描かれています。しかもその大きな力は小説上の表には出てこないんです。だから余...
長編時代小説です。小藩が抱える問題など政治的要素が強く絡んできますが、作者も言うようにほうという一人の少女の成長物語でもあります。 大きな力に対してどうすることも出来ない、何も出来ない人々の苦渋や悔恨が描かれています。しかもその大きな力は小説上の表には出てこないんです。だから余計にその力の大きさや怖さが染み出ています。江戸時代の小藩で生きる人々の吹けば飛ぶような存在が浮き彫りにされます。実際儚く命が消されて、その死の意味さえ消されます。それでも人々は生きていくんです。その象徴がほうなのかも。「ほうは阿呆のほう」だと言われてきた子が、健気に真っ直ぐに進んでいきます。そんな色々なことがらに涙腺が刺激されっぱなしでした。この先も辛いこと悲しいことが待っているんだろうとページを繰る手が重くなるのですが、先を読みたいと思わせる物語の力もあり、ぐいぐいと読み進みました。こんなにボロボロに泣きながら読んだ本はないかも。しかしそれでいて読後感はいいんですね。まあ、ある一点だけは何故と作者を問い詰めたくはなりましたが。
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うん〜なんとなく。 中盤からは予想された通りな展開と結末。 安心感はありましたー が、なんていうか、ハっとは、させられなかったかも。。 今の自分にハマらなかっただけかも?ですね。
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最後の数ページは、泣きながら読みました。 ポロポロ涙がこぼれてしまいます。 それでも「ほう」は生きていく。 これから大人になって、たくさんのことを学び、 いろんなことを乗り越えて、大きくなっていく。 こうして生きていく人を感じる終わりは好きです。 でも、たくさん人が死ぬのは、やっ...
最後の数ページは、泣きながら読みました。 ポロポロ涙がこぼれてしまいます。 それでも「ほう」は生きていく。 これから大人になって、たくさんのことを学び、 いろんなことを乗り越えて、大きくなっていく。 こうして生きていく人を感じる終わりは好きです。 でも、たくさん人が死ぬのは、やっぱり切ない。
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