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孤宿の人(下) の商品レビュー

4.1

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2012/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(上下合わせた感想) ”ほう”の次の主人公たる引手見習いの”宇佐”がラスト死んでしまうのは、ちょっといただけなかったが、悪霊と呼ばれた加賀様が丸海藩に幽閉され、お世話係の”ほう”が次第に加賀様になついて行く。悪霊だの祟りだのは、それぞれの人の中で作り出すものだという話。 面白くどんどん読めるが、イマイチ作者の強い思いが足りない感じ。

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2011/11/21

歴史時代小説。 この人の小説は何を読んでも、何かしら心に残って、考えさせられる。 描写も細かくて、ありがちな流れにもならなくて、本当に面白い。

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2011/10/23

ほうが呆→方→宝と成長していく様子。 これも、ほうが素直で健気に生きてきた証拠やと思う。 ほうの大好きな人がタクサンいなくなってしまったけど、これからは丸海の地で幸せになってもらいたいな。

Posted byブクログ

2011/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

帯に『泣いた』と書いてあったが、終盤にきても涙腺は無事だった。 登場人物がすごく、生きて動いていた。生き生きとしていると言う意味でもあり、生々しいと言う意味でもあり。 面白い作品だな、でも泣かずには済んだな…と、思っていたら最後の二ページで駄目だった。 気づけばボロボロ泣きながら、二ページ読むのにえらい時間がかかって、しかも読み終わった後一時間くらい布団に突っ伏して泣いていた。主人公の純粋さが愛おしくて切なくてならない。 望まれない生まれ方をして、阿呆の「ほう」と名づけられた主人公。 辛い境遇を生きてきたのに、あの驚くほどの純粋さはなんなんだろうか。 悪鬼と呼ばれ、死ぬまで幽閉されるためにやってきた加賀様は、ほうの無垢な心に慕われてどんな想いだっただろうか。 二人の邂逅が愛しく、やさしく、それだけに終幕の涙が止まらない。 ほうは加賀様に贈り物をもらい、もう阿呆の「ほう」ではなくなった。 けれどその贈り物を得たほうの名前を、加賀様も宇佐も、もう呼ぶことはないのがただただ悲しい。 読後、そのせいでひたすらに泣いた。けれどふと気づいた。加賀様の贈り物は、ほうの本質を突き止めたものだった。ほうは加賀様に贈り物をもらって変わったわけじゃない。加賀様や、宇佐が愛したほうは、阿呆の「ほう」ではなかった。そう気づいてからもう一度読むと、彼らが何度も呼んできたほうの名前が震えるほどに愛しくてならない。

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2010/01/27

時代が時代だから仕方ないかもしれないが、こんなにも自分の接点がある人が死ななければならないのか、悲しすぎる。 思いが募った重い話です。

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2009/11/24

いいと思うんだけど、あまりに人が死に過ぎて辛かったー 加賀さまのことを考えると悲しすぎて可哀想すぎて堪らないです。 渡部様や宇佐の死は予想外だったのですごくショック。 石野様も知らない間にいなくなってしまい、本当に寂しくなった。 花吉の最後なんか、もうやるせなくて悲しい。 そ...

いいと思うんだけど、あまりに人が死に過ぎて辛かったー 加賀さまのことを考えると悲しすぎて可哀想すぎて堪らないです。 渡部様や宇佐の死は予想外だったのですごくショック。 石野様も知らない間にいなくなってしまい、本当に寂しくなった。 花吉の最後なんか、もうやるせなくて悲しい。 そんななか、ほうと加賀さまのやりとりが、本当に心をあったかくしてくれます。すごく。 最後にほうが「宝」という名前を頂くところ、泣きそう。 いいお話なんだけど、全体的に悲しいことのが多すぎるかなあ。

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2009/10/07

孤宿・・・加賀様のことなのかほうのことなのか。 最後の盛り上がりは素晴らしかった。 ただそこに行く着くまでの抑揚の無さが勿体無い。 最後の章は胸が熱くなり、涙のこぼれる想いであった。

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2009/10/04

時代物キタ―――(゜∀゜)―――! 話がどんどん進んでいく下巻の方がすき。ほうちゃんが健気すぎる。 この人の書く物語で初めて泣いた。

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2009/10/04

魅力を語るとキリがりませんが、読んでいて胸が熱くなりました。 彼女の作品は素晴らしいです。本当に。

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2009/10/07

上巻はまだ不穏な話も 殺人程度で留まっていますが、 後半はもうパンデミック状態です。 (別にインフルエンザ大流行を指している わけではない) 狂気にとらわれ人が変ったようになってゆく 人々の描写が恐ろしいです。 「ほう」を一時期暮らした元漁師の女の子や、 町医者、囚われの武家人...

上巻はまだ不穏な話も 殺人程度で留まっていますが、 後半はもうパンデミック状態です。 (別にインフルエンザ大流行を指している わけではない) 狂気にとらわれ人が変ったようになってゆく 人々の描写が恐ろしいです。 「ほう」を一時期暮らした元漁師の女の子や、 町医者、囚われの武家人など、いろいろな 人の視点から、いろいろな角度で話が 展開してゆくところが、また面白いところです。

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