北村薫の創作表現講義 の商品レビュー
授業の文字起こしらしい 文章にするとそれほどでなくても、時間は結構かかっていたのかな 学生のかたが頭良さそう、みんな本をいっぱい読んでそう この本、なんてジャンル? 思いの外面白く読めた、あっという間だったよ
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受講した早大生に羨望を覚える。読むこと・書くことを知らしめる刺激に富んだ講義。 「《読む》こともまた、重要な表現です」とある。そう言い切れる読み巧者の数は限られるだろう。打てば響く読者であらねばならない、と自戒した。 「里見(弴)の《『俄あれ』や『椿』のよさがわからなくては...
受講した早大生に羨望を覚える。読むこと・書くことを知らしめる刺激に富んだ講義。 「《読む》こともまた、重要な表現です」とある。そう言い切れる読み巧者の数は限られるだろう。打てば響く読者であらねばならない、と自戒した。 「里見(弴)の《『俄あれ』や『椿』のよさがわからなくては文学者になれない》」といわれたそうだが、前者は『謎のギャラリー』で既読。北村薫の引き合わせで二つとも読めた。 塚本邦雄『晝戀』も読み応えがあった。ここまでの熱量を背負って三十一文字を紡ぐ歌人は、レーザー光線を撃っているようなものだ。
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・読むこともまた創作であること ・「はてな?」を持ち続けること ・「真善美」がエンターテインメント小説にはある ・言葉に選ばれる作家、歌人 暖かい素敵な授業。 北村先生の文章を読んでいると綺麗で温かい水に浮かんでいるような気持ちになる。 ・朝比奈あすかさん、津村紀久子さん...
・読むこともまた創作であること ・「はてな?」を持ち続けること ・「真善美」がエンターテインメント小説にはある ・言葉に選ばれる作家、歌人 暖かい素敵な授業。 北村先生の文章を読んでいると綺麗で温かい水に浮かんでいるような気持ちになる。 ・朝比奈あすかさん、津村紀久子さん、恥ずかしながら存じてなかったのですがぜったい読もう。 (と思ったらポッドキャスト「真夜中の読書会」で紹介されていて気になっていた「君は永遠にそいつらより若い」の方!ニアミスしていた。こういうのも楽しい。) ・波打った鏡との再会、ドールハウス作家の目、カーナビの録音など、北村ファンなら「これがあの描写になるのか!」という話が登場して楽しい。 ・私もオーボエを吹くので宮本文昭さんの登場に感動。 「フルートの人、ごめんなさい。」
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琉球大学附属図書館OPAC http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA86022576
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帯は宮部みゆきさんの「この本の面白さがわかる人は小説が書けます」ここは小説はかけませんので反応しませんでした。でも「読む」とは「書く」とは、こういうことだ!読書達人の特別講義。で買ってしまったのです。 まず一度読み、それから何度も読んだのですが書く事が纏まらないので、しばらく...
帯は宮部みゆきさんの「この本の面白さがわかる人は小説が書けます」ここは小説はかけませんので反応しませんでした。でも「読む」とは「書く」とは、こういうことだ!読書達人の特別講義。で買ってしまったのです。 まず一度読み、それから何度も読んだのですが書く事が纏まらないので、しばらく休み、読みたい本が押せ押せ状態になったので、この本は一度休もうとメモ書きをまとめました。 2005年、6年と早稲田大学で表現の講義をしたものを再構成したのだそうです。 どこを読んでも興味深く「読書」に限ってですが、本物の読書人はこうなのかという好例でした。 小説家とか物語を作り出す、創造する人にとっては又違った掘り下げ方があるようにも思いますが、北村さんの興味の向かった方向が、どの部分をとっても北村さんらしい視点が染みてくるような一冊でした。 参考に挙げてある書籍も多く、少しは読んでいましたが、それを追っていけば一生困らない読書ができそうでした。 内容について、目次はたくさんあり長くなるのですが 1書きたいことは何か 2創作の糸口を見つける 3連想する、想像して創造する 4物語のまなざし ―― 視点と文体 5短編小説を読む 6演習 話を聞いてコラムを書く 7演習 天野慶さんにインタビューをする 8演習 それぞれのコラムを読む 9「伝える」ということ 10独自の表現 11「出会う」体験 12書籍編集という仕事 13作品にふさわしい真実 ―― 表現と個性 14「語る」妙味 15《もの》を見る目 ―― 作家の好奇心 16「分かる」ということ ―― 特別な能力 赤木かん子さんのことp296/ 目覚めの瞬間301/ワクワクについて303/「アマデウス」307/「分かる」ということ309/「読む」という表現312 あとがき ―― 講義を終えて 16だけ小見出しを入れました。赤木さんの自筆の文章が公開されているのですが、子供時代の6年間森の中で暮らした私は、今でもそこの暮らしが帰るところのように思っています。大阪という混雑の中で長く暮らしていても、赤木さんの言葉を味わうと、都会で生きている人と自然体で生きたいと思う自分との本質的な違いがまざまざと感じられ、何か懐かしい思いがしました。 最後にこういった例えが取り上げられていることからもこの一冊が持っている味わいを感じ取れます。 ゲストの歌人天野慶さんの言葉で わかってもらうこと売れることについて、他からの共感は商品としての歌と作品の境目がむつかしい、共感より共鳴を求める、しかし作家はこれを大きな問題として抱える。と率直に語っています。 編集者の裏話も面白かった。 今回読み直してまた衝撃を受けたのは 浜田到さんの こんこんと外輪山が眠りをり死者よりも遠くに上りくる月 人と月との心的物的な距離と美しい夜の風景がとても幻想的で、その情感宇宙観に魅せられました。 俳句も好きですが(言葉数が少ない所がよりいいです)歌は素晴らしいと思いました。 また都筑さんのハードボイルド論からヘミングウェイの例等を挙げ、「ハードボイルドとは、人間への向かい合い方であり描き方であるという。映画《裸の街》、見るものの胸に人間存在の切なさを、そっけないだけにいっそう鋭く感じさせる場面でした。あれがハードボイルドです」 最近TVでまた「ファーゴ」を見ました。コーエン兄弟の映画は私なりにハードボイルドの見本のようで大好きです。 「文芸」と「エンターテインメント」「翻訳できない言葉」の例。など興味深い所も多くてまた保存本が増えました。
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いろんな形の表現を楽しんでみることを 教えてくれました 人との対話の中で どんどん話が 広がっていくのが面白い 文章を書くというよりも 私にとっては よりよく読むヒントをもらえた本でした
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読むことも表現。 文体や人称など、その文章・話が要求する形がある。 編集者やナレーター、歌人などへのインタビュー。 などなど。 面白かった。 私事でいくと、“「考える」コンプレックス”という文章を、数年前のちょうど今くらいの時期(らしい。顔本がサジェストしてきた)に書いた。 ...
読むことも表現。 文体や人称など、その文章・話が要求する形がある。 編集者やナレーター、歌人などへのインタビュー。 などなど。 面白かった。 私事でいくと、“「考える」コンプレックス”という文章を、数年前のちょうど今くらいの時期(らしい。顔本がサジェストしてきた)に書いた。 自分の書いた記事を見て、そういえば最近はあの頃よりコンプレックスを感じていないばかりか 「子どもに考えさせるには」と考える側にシフトしているなと気づいた。 そんな折、この本を読んでいたら 「ようこそ先輩」のくだりで『テーマとして考えたのが≪はてな、と思うことの大切さ≫』だというではないか。 なんというか、この時期に、原点らしきものに立ち返って繰り返し考える、縁あるテーマになっているのかもしれないなぁと思った。 それも含め、いま読めて良かったです。とても。 紹介してくれたパートナーにありがとう。
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2015年6月2日読了。北村薫が高校生相手に行った講義を整理した本。TV「ようこそ先輩」で収録・放映されなかった部分なども配置され、語り足りなかったであろう著者の意図を大いに盛り込んだ内容になっている。北村氏は専門が日本文学であり、引用されている短編(塚本邦雄の短編には恐れ入った...
2015年6月2日読了。北村薫が高校生相手に行った講義を整理した本。TV「ようこそ先輩」で収録・放映されなかった部分なども配置され、語り足りなかったであろう著者の意図を大いに盛り込んだ内容になっている。北村氏は専門が日本文学であり、引用されている短編(塚本邦雄の短編には恐れ入った)やその味わいどころの紹介には「うーん」と唸るものがおおい。また、その道の専門家である彼が「誤読・誤解を恐れない」、自分なりの解釈にこそ自分の物語があり、積極的に空想して自分の「謎」とその答えを見つけていくことが大事、と説くくだりには非常に感心した。作品というのは作者の意図が全てはない、ということは、ある意味作り手にとっても怖いことだと思うが…。
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北村薫さんって男性だったのか…… 一人で語ってらっしゃるところは講義らしくてちょっと眠たい。この話題についていける早稲田の学生さんはさすがだなあ。天野さんの歌は素晴らしいね。
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しばらく持ち歩いて読む本、にするはずが;するするするーと読めてしまってもう北村氏の上手さを再々再々再々再々確認です。 読むこともまた自己表現。頷きすぎて首が痛い。 文章を書きたい(特に若い)方は読んでおくといいと思います。
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