カーライル の商品レビュー
投資事例の紹介が殆ど 本来知りたかった内部に関する情報は殆どなし 不動産投資が10%強程度らしい
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目次 序章 ガースナーはカーライルで何をしようとしているのか 第1章 実現しなければ道は途切れてしまう―CASE コバレントマテリアル 第2章 経営陣による株主の交代―MBO(マネジメント・バイアウト) 第3章 ものづくり企業の使命は変わらない―CASE キトー 第4章 非公開...
目次 序章 ガースナーはカーライルで何をしようとしているのか 第1章 実現しなければ道は途切れてしまう―CASE コバレントマテリアル 第2章 経営陣による株主の交代―MBO(マネジメント・バイアウト) 第3章 ものづくり企業の使命は変わらない―CASE キトー 第4章 非公開商品に投資するファンド―プライベート・エクイティ 第5章 ユーザーにもっと価値を―CASE ウィルコム 第6章 経営力を高める機能―コーポレートガバナンス 第7章 真のグローバル・ワンカンパニー化への道―CASE クオリカプス 第8章 価値を生み出す行動規範―ワン・カーライル・コンセプト 終章 日本の経営者が獲得すべき新たな戦略思考
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PEファンドの様子、カーライルが携わった案件や、カーライルの投資スタイルがよく分かる一冊。 安達保氏が登場したりと、興味深い。未曾有の経済危機、ファンド壊滅の現状において、カーライルがどのような投資をしているのか気になるところ。(最近では、ウィルコムに追加出資するみたいですが。)
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プライベートエクイティ投資会社にしては、予想より随分とローカルルールに溶け込もうとするというか、現地に染まりながら「泥臭く」活動するんだなぁというのがまず感想。 いまさらながら、これと対極をいく村上ファンドのようなアクティビストファンドはこの視点を持ち合わせてない以上、やは...
プライベートエクイティ投資会社にしては、予想より随分とローカルルールに溶け込もうとするというか、現地に染まりながら「泥臭く」活動するんだなぁというのがまず感想。 いまさらながら、これと対極をいく村上ファンドのようなアクティビストファンドはこの視点を持ち合わせてない以上、やはり日本で幅を利かせることはできないでしょう。 章立てでそれぞれ違う投資案件を描いているので、サクサクと読み進めることができるかもしれません。 特にDDIからのウィルコムをMBOしたいきさつは全く不勉強だったので、興味深かったです。 これから、金融業界を目指す学生さんには、こういう世界もあるのねということで頭の片隅にいれておけば話しに拡がりがでるかもしれません。 金融業界の人間は勿論のこと、それ以外の方も、今後PEはより広い業種でM&A等に絡むでしょうし、それにつれて新聞紙上を賑わすこともあるでしょうから、知っておいて損はないかもしれません。 (以下一部抜粋) (+) ■『ガースナーはなぜカーライルグループに参加したのか』P9 ・現地における企業価値向上という仕事は遠く離れたニューヨークにいる投資家が行える仕事ではない。 ・人材の育成が投資だと考えている点。金融機関が投資という観点で考えてる上でこの珍しい。 ■『MBOとは何か』P46 ・MBO=「経営陣による企業買収」というよりもむしろ「経営陣による株主の交代」 ■『プライベートエクイティ(PE)に対する懸念』P75 ・メーカー経営陣の存在意義とファンドの存在意義というものは本来一致しないもの。 メーカーの目的は顧客価値の向上であり、それを追求することで、結果として売り上げが増え、シェアが上がっていく(企業価値はあくまで結果) ファンドの目的は企業価値(メーカーの結果がファンドの目的) そもそも相容れないものをどこまですり合わせることができるか? それを怠ると呉越同州にならざるを得ない。 ■『カーライル流ガバナンス』P178 ・経営執行はあくまで経営陣に一任。彼らが戦略を遂行できない課題に着目し、それを除去するという協働方法がカーライル流。 ■『PEのプロフェッショナルの素質とは』 P190 ・他のPEが金融スキームでリターンを狙いたがる一方で、カーライルはガバナンスの付加価値で企業価値を高めようと行動する傾向がある。いざとなれば自ら経営のタクトを振るうこともいとわない。経営者と同じ目線で経営者自身にそれを実行させていく。 (−) あまりありませんが、しいて言えてば、ブラックストーンやKKRといういわゆる世界ビッグ3のPEとの比較なんかもあればよかったかなぁ。 【カーライル―世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略 】 単行本: 249ページ 出版社: ダイヤモンド社 (2008/5/16) ISBN-10: 4478003696 ISBN-13: 978-4478003695 発売日: 2008/5/16
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「読書メモ」 株式投資をしていて、なぜ日本の企業は、世界に誇れる技術を持ちながら、他国の企業にシェアを奪われてしまうのか?世界に先駆けてよい商品を生み出しても、競争が激しくて利益が出せなくなってる事に疑問を感じていが、その答が見つかった。 ビジネスのモデルが全くと言っ...
「読書メモ」 株式投資をしていて、なぜ日本の企業は、世界に誇れる技術を持ちながら、他国の企業にシェアを奪われてしまうのか?世界に先駆けてよい商品を生み出しても、競争が激しくて利益が出せなくなってる事に疑問を感じていが、その答が見つかった。 ビジネスのモデルが全くと言っていいほどに変化した。それは、ITと金融である。 ITの力で世界が繋がった事で、発展途上国の企業や別の業界だと思っていた企業から、新しい競争相手がどんどん出現するようになり、どの業界でも競合環境が激しくなってきている。世界がフラット化した結果、マーケットが1つになったことで、企業の数が余剰になり競争が激化している。 実体経済と金融経済の大きさの比は90年代の1:1.7から1:3.2にまで拡大している。経営のメカニズムが変わった事を日本の経営者は学ぼうとしていないため、本来負ける事がない場面で日本企業が負けるかもしれないという悲劇がおきている。日本企業は、自分のリソースでなんとかしようとするが、欧州では、まず今後の競争に勝ち残るために必要な資金を先にはじく。そのために必要なのが金融なのである。
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50%。PEはコンサルよりもexecution。その通り。IBとコンサルの間。PEやIBの方法論に憧れる一方、本当にバリューがあるのはやっぱり本業=コンサルじゃないかという気がしている。
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カーライル(というかカーライルジャパン)のスタンスを知るにはとてもよい本。そしてカーライルの考えかた、行動、やってくれることを知るにもよい本。少しよく書かれすぎているかもと思わないでもないが、プライベート・エクイティの仕事のやり方、彼らが与える価値がよく書かれていると思う。エグジ...
カーライル(というかカーライルジャパン)のスタンスを知るにはとてもよい本。そしてカーライルの考えかた、行動、やってくれることを知るにもよい本。少しよく書かれすぎているかもと思わないでもないが、プライベート・エクイティの仕事のやり方、彼らが与える価値がよく書かれていると思う。エグジットの仕方でいろいろいわれることはあるかもしれないが、それはあくまで結果でしかないのかなと思う。個人的にはこれを読んでとてもプライベート・エクイティのスタンスが気に入ったし、ぜひ働いてみたいと思う内容だった。また最終章にあったカーライルジャパン会長の伊佐山建志が言っていた金融経済が進化しているが、実業界が追いついていないというのもとても納得。海外が金融の力を利用してどんどん会社を成長させている中で、変なことにこだわりハゲタカ呼ばわりして金融の力を活用できていない日本の将来が心配になる。[2008/6/20]
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