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インドで考えたこと の商品レビュー

3.8

31件のお客様レビュー

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古典ですね。インド本…

古典ですね。インド本の原点というか。この時代に考えられたアジアについて現代から考察しなおすのも面白いです。

文庫OFF

2026/02/08

小説家のインド旅行記。 著者の率直な感想と観察。 インドの奥深い魅力、神秘さ、日本との異質さを感じる。 文章がおもしろく、疲れたときや気分を変えたいときなど、折に触れ、何度も読みたくなる作品。 岩波新書の中では、個人的には好みの書籍である。

Posted byブクログ

2025/08/01

インド旅行に行って感じたことをそのまま書いたものです。 なのでスラスラと読みやすかったです。 もう1950年代の本ですが書いてあったのは日本の英語教育はダメだと。 このようなシステムでは英語は学べないというようなことが書いてあってまぁもうその頃から言われてたんだと納得。 それに英...

インド旅行に行って感じたことをそのまま書いたものです。 なのでスラスラと読みやすかったです。 もう1950年代の本ですが書いてあったのは日本の英語教育はダメだと。 このようなシステムでは英語は学べないというようなことが書いてあってまぁもうその頃から言われてたんだと納得。 それに英会話でもthank you(ありがとう)と言っても変な顔をされたそうで理由はセンキューがsunk you(おまえを沈めるぞ)と聞こえることもあったそうで。 他にもI Love you(愛してる)もI rub you(私はあなたを揉んであげます)と聞こえることもあるそうで英語も今の教育ではなかなか上達するのは難しいのかなと思いながら読んでました。 他にもカースト制度や富裕層、言語や人種のことなど色々思ったことが書いてあります。 今の世界の公用語は英語が主ですがインドでは17種くらいあるそうでそれも左から書くものもあれば右から書くものもあって苦労しながら旅行した感想が書いてあって面白かったです。 それにしても英語はなんとかならないものかな。

Posted byブクログ

2024/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は出版から70年近く経った今も全く色あせるものがありません。ものすごく面白いです。 人間の精神の奥底に入っていくような深い洞察だけでなく、思わずくすっと笑ってしまうようなユーモアも散りばめられています。これは極上の旅行記です。 この本を読めばあなたも「インドへ行ってごらんなさい」という声に誘われるかもしれません。

Posted byブクログ

2024/02/24

堀田善衛氏が日本の作家を代表し1956年にインドで行われた第1回アジア作家会議に参加した際に考えたことをまとめた本である。正直に言うと、本書を読むまでこの著者を知らなかったのだが、とても興味深く食い入るように読んだ。 著者は3か月ほど現地に滞在し、主にインド、そしてそれ以外のアジ...

堀田善衛氏が日本の作家を代表し1956年にインドで行われた第1回アジア作家会議に参加した際に考えたことをまとめた本である。正直に言うと、本書を読むまでこの著者を知らなかったのだが、とても興味深く食い入るように読んだ。 著者は3か月ほど現地に滞在し、主にインド、そしてそれ以外のアジアの国々から参加していた作家や詩人などと交流し議論を交え、近代および(1950年代当時の)現代の日本について考察をしている。 戦後の混乱が続いていたと思われる当時の日本から、よくこの著者が代表として選ばれたものだ、と感心する。彼の所感は率直であり、謙虚であり、深く共感できるものであった。 1950年代のインドのあらゆる意味でのすごさが描かれている。地理的な条件から外国の影響を何千年と受け続け、混とんとしていて、それでいてというよりだからこそパワーを秘めている。気候条件も厳しい。文化的な面、生活面では、長く搾取し続けた英国のしてきたことを忘れてはならない。宗教、言葉、一部のインテリ層が何を考えていたのかが良く分かる一冊である。 そして、この経験により、知識人である著者自身はどういう影響を受けたのか。一文が長くて読みにくい部分もあるが、機会があれば是非手に取ってもらいたい。

Posted byブクログ

2023/01/16

堀田善衛(1918~1998年)氏は、慶大文学部仏文科卒、小説家、評論家。芥川賞、大佛次郎賞、朝日賞、日本芸術院賞等を受賞。 本書は、著者が1956年11月~57年1月に、第1回アジア作家会議に出席するためにインドに滞在した際に、「インドというものにぶつかって私が感じ考え、また感...

堀田善衛(1918~1998年)氏は、慶大文学部仏文科卒、小説家、評論家。芥川賞、大佛次郎賞、朝日賞、日本芸術院賞等を受賞。 本書は、著者が1956年11月~57年1月に、第1回アジア作家会議に出席するためにインドに滞在した際に、「インドというものにぶつかって私が感じ考え、また感じさせられ考えさせられたこと」を綴ったエッセイである。当該会議において、著者は事務局として、韓北屏氏(中国の作家)、劉慧琴嬢(韓氏の英語通訳)、パラグー氏(ビルマの仏教文学研究者)、ミール・シャカール氏(当時ソ連邦内のタジキスタンの詩人)、マリアム夫人(シャカール氏のロシア語・英語通訳)、アナンド氏(インドの代表的作家)の6人と1ヶ月に亘り寝食を共にしており、エッセイを一層奥深いものにしている。 上記の成り立ちから、書かれていることに明確な脈絡はないのだが、私なりに大きくまとめるなら、以下のようなことであろうか。 一つは、東はガンジス川から西はインダス川まで、南はコモリン岬から北はヒマラヤ山脈まで、インド亜大陸がいかに広大無辺で様々な気候・風土を持っているか、また、そこには17以上の言語が存在するように、皮膚の色・民族・言葉・カースト等により、いかに多様な人びとが住んでいるか、その一方で、日本がいかに均質な国であるかである。 二つ目は、日本から西アジアまでを含む広大なアジアが、(インドに代表されるように)いかに多様であるか、そして、その其々がいかにお互いのことを知らないか。更に、西洋によるアジアの植民地的支配が、アジアの独自の遺産の歴史化をいかに阻んできたか、また、そのために、アジアの人々が自分たちを、或いはお互いを、いかに西洋的な視点・価値観で見ているかである。 そして三点目は、近代日本の文明化は、着物を洋服に着替えることにより表面的に成し遂げたものに過ぎず、それは、「われわれが当然持ち得てよい筈の強烈な夢と理想を生むことを阻害し、それを内側から崩す作用をするであろうと思う。それはわれわれ自身の文化創造のエネルギーにもかかわることであるだろう。」ということである。 私はこれまでに、公私において多数の国を巡ってきたが、残念ながらインドを訪れる機会はなく、いつか行きたいと思っている。それは、藤原新也の『メメント・モリ』と『印度放浪』を読み、ガンジス河岸で死者が焼かれ、それが流されて行く写真を見て以来、(少々ありきたりの表現になるが)そこを訪れずして自分の人生観・死生観・世界観は定まらないと考えているからだ。 著者も、デリーに着いた翌日に、街頭にぼんやり立って次のように呟いている。「要するに「永遠」なんだ、これはまったく始末におえんわい。」と。 インド訪問が実現したときには、もう一度読んでみたいと思う。(インドはその時も本質的には変わっていないだろう) (2023年1月了)

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2021/08/09

1956年という戦後間もない頃にインドを訪れている。 日本の小説家代表としてアジア小説家会議に参加するためなので準国賓扱いではあるけれど、そこからでも見えるインドの貧困が生々しい。 氏の分析によれば1800年代まではインドは比較的裕福に自国内で産業を回して暮らしていたらしいが、...

1956年という戦後間もない頃にインドを訪れている。 日本の小説家代表としてアジア小説家会議に参加するためなので準国賓扱いではあるけれど、そこからでも見えるインドの貧困が生々しい。 氏の分析によれば1800年代まではインドは比較的裕福に自国内で産業を回して暮らしていたらしいが、イギリスが植民地化しほぼ全て搾取したためシステムが崩壊し困窮する人が大幅に増えたという。それが現在まで続いているというのだからイギリスの罪は重い。

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2021/05/23

2021年4冊目読了。 40年近く前に読んだ椎名誠の「わしもインドで考えた」に似ているタイトルだなあと思ったら、こちらが元祖だった。読点が多めの文章は、当時の流行りなのか。 インド滞在での経験から植民地時代や戦争、経済発展に切り込むハードな内容だが、「山羊の脳味噌」の章からインド...

2021年4冊目読了。 40年近く前に読んだ椎名誠の「わしもインドで考えた」に似ているタイトルだなあと思ったら、こちらが元祖だった。読点が多めの文章は、当時の流行りなのか。 インド滞在での経験から植民地時代や戦争、経済発展に切り込むハードな内容だが、「山羊の脳味噌」の章からインドの屋台飯を連想する自分は、つくづくYouTubeを見過ぎな気がする。 高岡生まれで親近感があるが、保守的な土地柄の生まれなためか、インドは肌に合わなかった様子。

Posted byブクログ

2021/01/06

堀田善衛 「インドで考えたこと」 インドの圧倒的な自然から人間を見つめ、日本の特殊性を見出し、歴史そのものを定義した本 命題は「旅が思考を運んで行く」だと思うが、全体を通じた主題は わからなかった。結語と途中の論考のつながりを見出せなかった インドの圧倒的な自然の表現は良...

堀田善衛 「インドで考えたこと」 インドの圧倒的な自然から人間を見つめ、日本の特殊性を見出し、歴史そのものを定義した本 命題は「旅が思考を運んで行く」だと思うが、全体を通じた主題は わからなかった。結語と途中の論考のつながりを見出せなかった インドの圧倒的な自然の表現は良かった *自然がどんなに過酷であるか〜自然が人間となれあっている日本島では想像できない。この自然に、人間が対抗するとなれば、宗教を含めた思想しかない *濁った河が生命の源〜この河が一切の用をたしている〜この河で、身体を洗い、汚物を捨て、口をすすぐ

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2020/08/17

1956年にインドで開催された「第一回アジア作家会議」に出席することになった著者が、そのときの体験を通して考えたさまざまなことがらをつづっているエッセイです。 とりあげられているテーマは、西洋とアジア、伝統と近代化、政治と文学など、多岐にわたっていますが、それらの問題をていねい...

1956年にインドで開催された「第一回アジア作家会議」に出席することになった著者が、そのときの体験を通して考えたさまざまなことがらをつづっているエッセイです。 とりあげられているテーマは、西洋とアジア、伝統と近代化、政治と文学など、多岐にわたっていますが、それらの問題をていねいに腑分けするのではなく、著者自身が「順序もなにもないたいへんに行儀のわるいもの」と述べるように、実地の体験にそくして低い目線からの考察が展開されています。 他国の人びととの対話や、インドの自然に触れることで、近代以降の日本文学があつかってきたテーマを相対化するような内容を期待していたのですが、どちらかといえば作家のアジア滞在記といった印象の内容で、文学そのものへの突っ込んだ考察がおこなわれているわけではありません。その点が多少期待はずれに感じてしまいました。

Posted byブクログ