メジルシ の商品レビュー
高校生になると同時に、両親が離婚することになり、最後に家族で北海道を旅行をして思い出作りをするはずだったーー。 主人公双葉は、親の存在を冷めた目線で観察しながら暮らしていて、友達がいて彼氏がいて自分は幸せだと思っています。本当は、自分を幸せだと思い込むために、友達や彼氏と楽しくし...
高校生になると同時に、両親が離婚することになり、最後に家族で北海道を旅行をして思い出作りをするはずだったーー。 主人公双葉は、親の存在を冷めた目線で観察しながら暮らしていて、友達がいて彼氏がいて自分は幸せだと思っています。本当は、自分を幸せだと思い込むために、友達や彼氏と楽しくし、親を突き放していることに気づいていきます。 両親が抱える辛さを受け入れ、成長していく様子は、痛々しく感じるけれど、若く逞しい双葉の力強さは、気持ちよく嬉しい気さえしました。
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両親の離婚、全寮制高校への進学で、別々に暮らすことになる三人の、最後の家族旅行。 健一くんの行動から、ただ好きでいるだけ、ただ優しいだけでは駄目だと感じた。
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読了から一ヶ月経ったので記憶おぼろげ。だけど、「メジルシ」の意味は覚えてる。痛々しくて。 最近のYA(ヤングアダルト小説)は、親の心理や育った背景にまで迫るのね。おそらく私が小・中学生の頃から森絵都さんを筆頭に始まったであろうYAは、「親は添え物」みたいなものばかりだったので、深...
読了から一ヶ月経ったので記憶おぼろげ。だけど、「メジルシ」の意味は覚えてる。痛々しくて。 最近のYA(ヤングアダルト小説)は、親の心理や育った背景にまで迫るのね。おそらく私が小・中学生の頃から森絵都さんを筆頭に始まったであろうYAは、「親は添え物」みたいなものばかりだったので、深いなと思う。けど、そうだよね、10代の社会なんて学校と家族でほぼ8割を占めているんだから、親の影響力ってすごいんだろう。あの頃は友達を通して親を見る、なんて視点はなかったけど。 草野たきさんの作品は他のも読んでみたいです。
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1時間もかからずに読んだ気がする。 良い意味で良くも悪くもなかった。 こういうのってなさそうでけっこうあると思う。 特に美樹さんみたいな母親は。 ドラマ「名前をなくした女神」で、母親は娘を自分のコピーのように思い、求める、というようなのがあったけれど、 まさにそうだな、って言...
1時間もかからずに読んだ気がする。 良い意味で良くも悪くもなかった。 こういうのってなさそうでけっこうあると思う。 特に美樹さんみたいな母親は。 ドラマ「名前をなくした女神」で、母親は娘を自分のコピーのように思い、求める、というようなのがあったけれど、 まさにそうだな、って言える作品。 思わず、自分の母親と美樹さんを比べてしまう。 また、双葉の気持ちもよく分かった。 タイトルがずっと不思議だったが、最後まで読んで納得した。
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「ハーフ」に続き、草野作品は2作目。まぁ、「ハーフ」の隣に並んでいたので、ついでに借りただけなのですが・・・ 主人公の視点から、自分の両親の様子をとらえ、自問している点は「ハーフ」と同じですね。ただ、主人公が中学生である分、意識してなのか「ハーフ」よりも漢字の使用量が増えて...
「ハーフ」に続き、草野作品は2作目。まぁ、「ハーフ」の隣に並んでいたので、ついでに借りただけなのですが・・・ 主人公の視点から、自分の両親の様子をとらえ、自問している点は「ハーフ」と同じですね。ただ、主人公が中学生である分、意識してなのか「ハーフ」よりも漢字の使用量が増えています。 主人公が、あえて「子どもらしく」振舞う点もハーフと同じかな。 けれども、たった3歳しか違わないのに、「ハーフ」の主人公よりも「メジルシ」の主人公の方が弱く、繊細です。これは「ハーフ」のレビューで書いた、「子どもは強く、大人は弱い」という描かれ方と通じるかな、と思います。一方で、思春期における3歳というのはなかなか大きく、「メジルシ」の主人公は、家族の抱える問題(それから、自己のもやもや)を解決するために、自ら直接両親に尋ねる強さを持っています。 2つの作品を読み比べると、「人間は、歳を経るごとに弱く・繊細になる。一方で、それを克服するために行動力や一般的に処世術と呼ばれる技術、勇気を獲得していくのだ。」というような思いを感じさせられました。 「強くあらねば」と思うと共に、それが「焦り」であると気づかされる作品です。
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両親の離婚成立。私(双葉)は春から全寮制の高校に入学。双葉の家族はもうすぐ、別々に暮らすこととなるので、父(健一くん)が提案した最初で最後の北海道家族旅行に行くことになった。 この物語は3泊4日の旅行でみえてきた家族の話。 もうずっと前から心がバラバラの家族。双葉は母(美樹さん)と良好な関係を保っているかのようで、母から愛されていないと気付いていた。家族仲良くしようとしている父だけが、なんだか浮いたかんじ。ラストには母と娘が、ちゃんと話しができてよかった。
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大丈夫。大丈夫。何でも話せる親友もやさしい彼氏もいる。それでも落ち着かない時は、右手のやけどの跡を撫でれば不思議と穏やかな気持ちになれる。希望していた全寮制の高校への進学と、それを機に決まった両親の離婚。離れて暮らす前に両親と北海道旅行へ行くことになった双葉は、最後の親孝行と割り...
大丈夫。大丈夫。何でも話せる親友もやさしい彼氏もいる。それでも落ち着かない時は、右手のやけどの跡を撫でれば不思議と穏やかな気持ちになれる。希望していた全寮制の高校への進学と、それを機に決まった両親の離婚。離れて暮らす前に両親と北海道旅行へ行くことになった双葉は、最後の親孝行と割り切って出かけるが・・・。
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中学3年生の主人公の双葉は、もうすぐ離婚する両親と一緒に最後の旅行に出かけます。 草野たきさんは今回も登場人物の心理描写が長けているなぁと感じました。 もうすぐ高校生に双葉が大人っぽい思考をしようとしているけれど、やっぱり傷ついている心がよく分かります。 評判通り、良い作品だと思...
中学3年生の主人公の双葉は、もうすぐ離婚する両親と一緒に最後の旅行に出かけます。 草野たきさんは今回も登場人物の心理描写が長けているなぁと感じました。 もうすぐ高校生に双葉が大人っぽい思考をしようとしているけれど、やっぱり傷ついている心がよく分かります。 評判通り、良い作品だと思います。
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両親の離婚と、主人公「双葉」の最初で最後の家族旅行。 北海道で3泊4日の旅行で双葉はとてもいろんなことを学んできます。 双葉と考えが異なる私は、「こんな考え方があるんだな」と改めて考えさせられました。
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見たかんじどおりの雰囲気。 普通、だけど共感できるところもある。 うーん、2年早く読んでたらもっと面白かったと思う。
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